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第1話ーパンと叩けば猫が食う!!

自転車のキーを抜いたあと、遠い向こうにある夕陽を見る。

右手にはビニール袋、左手にはトレイ。


「うあ゛〜っ‥ま・ぶ・しーっっ」


思わず目をこする。



‥あたしは本田美甘。

読みは“ほんだみかん”。

「カワイイ名前〜♪」だの言われるけど‥いえ、中身はまったく。


男勝りの中の男勝り。

それは兄弟やイトコが男だけだったのが影響あると思う。

だって

「おまえ男だろ!?」

ってクラスのお調子者に言われるくらい。

容姿は普通の女子高生なんだけどさ。

スカートはいてるし。



そんな“見た目は女、

中身は男”なあたしだから、キャッキャしてるクラスの女子とは気が合うわけもなかった。

まトーゼンだわ、うん。


だから、高校生活では単独行動。

ちなみに仲間外れって訳ではない。


んで、そんなあたしの唯一の楽しみが‥

捨て猫たちのすみかの雑木林に、帰り道寄ることなんだ。そこ寄ると、帰るときだいぶ時間食うんだけどさ笑。



「お―――――い!!!」


雑木林に向かって、いつものように叫ぶ。

すると、何十匹もの猫たちが集まってきた。《ニャアァアアアア》


猫アレルギーの人には、笑い事じゃない事態だろうけど。


何十匹もの猫たちが、あたしの前に集まる。

この猫たちは、ほとんどが首輪をしていない傷付いた野良猫だ。

さっきも言ったが、猫たちは、この雑木林をすみかにしている。


群れてるとかではないけど、この森みたいなとこが住みやすいのかな、って。

まあこの雑木林の裏におっきい魚屋さんがあるからかな、とかも思う。

案外猫も単純なのね笑。


あたしがキャットフードの袋を開け、パンと手を鳴らす。


《ニャニャアァアァァ》


一斉にがっついていく猫たち。


‥世間は、こうやって餌付けする人を批判するかもしれない。

いや、賛成する人は少ないだろーな。

つか、テレビの特集とかでもうあたしのこと紹介されちゃってるかも笑。


でもね‥コレしか楽しみがないんだよ。

これから3年やるだけだからさ‥許してよ、ねえ?笑


そしてあたしは、いつものよーにトレイを持って、近くの公園の水道に向かった。

グダつき感はんぱないですが‥OTL← 読んでくださった方、ありがとうございます★ 美甘はこれからもっとボーイッシュにしていくつもりです;笑

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