1話 魔王の泣き顔
唐突だが俺は、魔王だいや魔王だった。
あの日まで
それは、いつもどうり魔王の仕事をしているときだった。
「なにっ!勇者?そんなのいるわけが」
そのとき、広間に鈍い音が広がった、私の城が壊されたのだ。
これでも大事にしてきたつもりだがあっさりと制圧され
私は殺された。
「ん、ここは、まさかでもそんな」
そこは俺が一度きたことがある転生の間だった。
なぜ俺がここに神様は、「一度きりだよ」といっていたそう確かに言っていた。
〔やあ、健二君久しぶりだねww〕
そこにいたのは、小学校高学年くらいの男の娘だった。
多分、否確実に俺のことを嫌っている。
〔またここにこれた理由君に分かるかい?ww〕
自慢げに俺の前を飛ぶ男の娘は言った。
「わかりませんよ」
そう無愛想に言う俺を神様は頬を膨らませ明らかに怒っているという感情を見せ付けている。
〔まあいいや、君がここにきたのわね僕が勇者を強くし過ぎたからなんだ
はははははhh〕
その引きつった愛想笑いは、俺の顔を見てぴたりと止まった。
俺は泣いていたのだ、それなりに充実した生活余るほどの女性俺は夢の中みたいな生活をおくっていた。
神様は、困ったような顔で俺に茶をだしてくれ慰めてくれた。
このときばかりは、本当に嫌っているのかと思った。
「んひっっっ、っなな なんで俺を殺したんですか?」
俺は鼻水と涙をぬぐいながらきいた。
〔言ったじゃないか、勇者を強くしすぎたと〕
「しすぎたってどういうことですか俺何かあなたに悪い事しましたか?
否、あなたには直接的には、何もしていないと思いますが違いますか?」
俺は、今になって怒りが込み上がってきて何故かすごく冷静だった。
〔す、すまない僕の手違いだ何も言い返すことは出来ないよ〕
神様はおされ気味に言った。
「もういいですっ、でもなぜ俺はここに戻ってきたんです?」
神様は、真剣な趣で俺にむかって言った。
〔それは、僕の手違いだったからもう一度チャンスをと思ってな
君を倒した勇者の女の子いるだろ〕
「はい」
俺は死ぬ間際に見た勇者の顔が忘れられなかった。
彼女は、泣いていた。
〔さて、本題に入ろう〕