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~最初に~
私は、母が目標だった。
母のような介護福祉士を目指して、福祉の道へ踏み込んだ。
中学2年の頃からの夢だった。だから高校はヘルパーの資格が取れる高校へ進学したし、卒業後は、介護福祉士の国家資格がとれるように、専門学校へ進んだ。
母は、だれにでも頼られる、本当にいい人だ。買い物に一緒に行き、近所の人に会うと、「あんたのお母さんは本当にいい人だよ!」と必ず言われた。 母は介護福祉士ではなく、ヘルパー資格を持っている俗にいう、ヘルパーさんだ。利用者さんにも、非常に好かれていたし、頼られていた。家にも利用者さんから電話がかかってくる程だった。そんな母が目標だったし、そんな介護福祉士になりたかった。
母が目標で、母のような介護士を目指していた。
でも、母もかなりの無理をしていた。なにかしらの形で、同じようなことで悩む人の助けになればと思う、同じ悩みを持つ人のなにかしらの役に立てばと思う。