番外編①
丘高と智生が付き合い初めて、2年が経った。
丘高は大学1年生に、智生は高校3年生に。
丘高は進学を希望したが、将来について何も考えていなかった。
なにをしたいのかわからない、考えたことがない__そう、進路指導の先生にも伝えていた。
3年の春、新学期早々の二者面談を経て、丘高は危機感を持ち始めた。
しかし、仮に相談をしたとして本当に解決するのか?という不安が残ったままで、相談しようにもできずにいた。
そんな時、智生から夜ご飯に誘われた丘高。春休み中にも何度かご飯を食べたが、夜ご飯というのは初めだった。
約束の場所まで行くと、すでに時計台に背中を預けて携帯をいじる智生の姿。
気配に気づいたのか、ふっと顔を上げてから、ぱぁっと笑みをはじかせた。
「丘高先輩!」
「おまたせ」
「まだ待ち合わせの5分前ですよ」
そう言ってにこにこと丘高を見つめる。
智生はよく、丘高をじっと見つめる。
付き合う前からもよく目で追われているのは知っていたが、付き合ってからはよくじっと見つめられる。
そうして、丘高はいつも、その瞳を手で塞いで、視線を断ちたくなる。
__愛されていることを感じ過ぎて、丘高自身がおかれている状況を忘れてしまいそうになるのだ。
「…うん。さ、先輩。行きましょう!」
「ん」
智生は、自然に丘高の手をとって歩き出す。
手をつなぐのはいつも智生からだ。なにせ、丘高は恥ずかしすぎて自分から繋げない。
「丘高先輩、今日は行き場所を変更しましょうか」
「え?変更?」
智生の突然の提案に、目をぱちくりさせる丘高。
「スイパラに変更ですっ」
「…ス、イパラ?」
そう言って、歩き出した方向からくるっと反対を向いて、丘高をひっぱって歩き出す。
「スイパラって…智生、夜ご飯、」
「スイパラも立派な夜ご飯ですよ」
わけがわからないまま、引っ張っていかれるままに丘高は時計台をあとにした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「2人です」
「それでは、お席にご案内いたします」
フリルがよく目立つ、可愛らしいエプロンをつけた女性店員が、2人を席へと促す。
平日ということもあり、店内は程よい客数だった。
「本日は、スイーツバイキングへようこそ。当店のシステムについてはご存知でしょうか?」
「はい、大丈夫です」
「かしこまりました。それではただいまから約90分、素敵なお時間のスタートです」
店員は一礼し、テーブルから離れる。
丘高は目の前の智生を凝視した。
「ど、どうしました…?」
「なんでスイパラ」
「あ、の…」
スイパラに入店してから、丘高は真顔を貫いていた。
なにせ、店内に女性しかいない。言ってしまえば、店員も女性。あたりまえだろう、スイーツパラダイスに男性が訪れるなんて非常に珍しいことだ。
嫌、というわけではない。丘高は甘いものが大好物だ。今にも後ろに並んでいるケーキを頬張りたい。
しかし、恥ずかしさが完全に勝利していた。
「…先輩、甘いもの好きですよね」
「うん」
「だから、喜んでもらえるかなって…。先輩、最近すごく疲れてるみたいですし…」
そう言いながら俯く智生。
丘高は、ながらく一緒にいたせいで、智生の心情と言動はどちらか片方さえわかれば理解できるようになっていた。
智生は、丘高にとって嬉しくなかったかもしれない、どうしよう…そう思い俯いてしまったのだろう。
「…ごめん、ありがとう」
ただ、丘高とは比べ物にならないくらいに、智生は丘高の心情を目で見ただけで感じ取っていた。
丘高自身より、丘高を見ているのだ。
「あの、…なにか、ありましたか?」
じっと丘高の目を見つめながら、精一杯の勇気で尋ねる智生。
誰に言っても仕方がない、そう思っていた丘高の心は、智生の精一杯の勇気に溶かされる。
「俺、進路決まってないんだ」
ポツリと、自分の不安をもらす。
ただ1滴だけもらすはずだったのに、その1滴はあまりにも大粒すぎて。
せき止めていた不安が、防壁が砕けたかのように溢れ出る。
「自分のしたいことが分からなくて、ずっと目をそらし続けてたら、いつのまにかもう目をそらせないところまで来てた。俺、頭悪いし、仕事にしたいほど好きなことってないし、何に向かって頑張ればいいのかわからない。けど、進路決定はすぐそこまで来てて、…どうしたらいいんだろ」
全てが本音だった。本当の不安だった。
智生はそんな丘高の不安を、ふんふんと、懸命に聞いていた。
「そういうことだったんですね、確かに、それは不安で仕方ないですよね」
「…うん」
「誰かに相談しましたか?」
「してない、しても、解決しないと思った」
智生は丘高を見つめて、それから、丘高の頭に手を伸ばす。
その手は、ぽんぽんっと、小さな子どもをあやすように丘高の頭を叩く。
「辛かったですよね…。でも、ひとりで抱えるだなんてあんまりです。解決するかしないかは結局先輩次第なんですよ、だったら、少し周りから意見をもらった方が前を向けると思いませんか?」
自論を押し付けているわけではないのに、確実に、相手の心を動かす。
智生の自論は、不思議な魔法を思わせた。
「あ、いや、ごめんなさい。これは私の自論でしたね…」
「…前、向いてみる」
丘高は、自信なさげに、けれど少し柔和な表情を浮かべる。
「だから、智生の意見がほしい」
初めて、誰かに相談をもちかける。
何を言われるかわからない、傷つくかもしれない、実際はそれが怖かった。けれど、前を向くにはそれを必要としている。
「はい!私でよければ、たくさん意見させていただきます!」
「…お手柔らかに、で」
少しだけ前の丘高が帰ってきたようで__智生はホッとした。
「その前に!ケーキ食べましょう?ああ!あと1時間?!先輩、行きますよ!」
「…うん」
色とりどりのスイーツが並ぶバイキングスペースへ、見ているだけで笑ってしまうほど気分上々で歩いていく智生。
そんな後ろ姿に、丘高は心底思う。
__智生に出会えてよかった、と。
ーーーーーーーーーーー
「わたひ、おもふんでふよへ、」
「飲み込んでから話せ」
「は、ふひまへん。
…んぐっ、はい、すみませんでした」
ケーキだプリンだとはしゃぎ終わった智生と丘高は、ゆっくり食べつつ丘高の「好きなこと」について話をした。
「私、こう、すごい大好きなものが自分のしたいことってわけじゃないと思うんです」
「うん?」
「なんていうか、むしろ、好きになる一歩手前みたいなことに専念してみると、それが大好きになったり、仕事にしたい!って思うようになるんじゃないですかね?」
大好きことがなくても、その先に進めば大好きなれるかもしれない、そう智生は言う。
確かにそれは一律ある。だけどもし、それを大好きなる前に嫌いになってしまったら?
「何を考えてるか言ってくださいよ、私は自論を言ってるに過ぎませんから、間違ってる可能性なんて十分あるんですよ」
「…確かに、智生の言うことは納得できる。けど、もしそれを好きになる前に嫌いになったら、どうする?」
思い切って尋ねると、智生は「うーん…」と唸ってから、ケーキを口の中に放り込む。
「たひかに、そのかのうへいが」
「食べてから」
「あ、…失礼しました。確かに、その可能性は大いにありますね…。まぁでもそこは、自分の選択次第じゃないですか?好きになる一歩手前のものをどれだけ上手に選択できるか、っていうところに着眼点があるわけですよ」
智生は一区切りして、マグカップを両手で包み込み、ふーっと一息かけてからココアを飲む。カップから口を離すと、どことなく嬉しそうな顔をした。
「好きになる二歩手前じゃだめなんです、それから、次の一歩を踏み出すための舞台が無茶苦茶だったり、自分に合わなかったらダメですし」
つまりは、好きになりそうにもないことを選ぶことは飽きる根源になり、自分に見合った大学や専門学校に進まなければせっかく好きになろうとしたことが台無しになる、智生はそう言いたいらしい。
「…俺、趣味とかないなぁ」
「じゃあ得意なことは?」
「…得意なこと…」
丘高は、非常に自分に自信が無い。
周りは丘高の能力を、人柄を認めているが、丘高はそれを受け入れられないらしい。
なぜか、と聞かれれば簡単だった。
丘高自身が他人を信じていないからだ。
けれど、智生を相手にすると、信じる以外の選択肢がなくなっているのも事実だった。
「そうだ、先輩、絵を描くの上手じゃないですか?」
「絵?…絵、か」
丘高は、幼いから漫画やアニメが大好きだった。その影響からか、えんぴつを持てばノートや教科書の端に落書きをしてしまう癖がある。
そして、智生は以前、丘高と一緒にテスト勉強をしていた際にその癖を目撃していたのだ。
「すっごい上手でしたよね〜、えっと、葉和先輩のイラストでしたっけ」
「うん、あれ結構自信作」
「へえ!落書きで自信作ってことは、真面目に描いたら大傑作ができそうですねぇ」
「…あ」
純粋に絵を褒めただろう智生の言葉が、丘高にじわっと染みた。
昔から、絵を描く事が得意だった。
「絵…確かに、得意かもしれない」
「やっぱり!じゃあ、好きになりたいって、思えそうですか?」
智生の真っ直ぐな瞳と目が合う。
絵を、自分の仕事にしたいと思えるのか。得意なこと、から、好きなこと、にできるのか。
「まぁ、そんな突然考えて出るような答えじゃないですよね。うん、…私が意見できるのはここまでです」
そう言うと、智生はまたケーキを頬張る。
「ん〜!おいひい!…今日考えるのは、終わりにしましょう?あと30分、おいしいスイーツを満腹食べるのですっ」
立ち上がって、バイキングスペースへ小走りに去っていく智生。
「智生、走ったら危ない」
丘高も席を立ち、バイキングスペースへと歩き出す。
色とりどりのスイーツを、さっき見たばかりなのにもう随分見ていない気がした。
それだけ、智生の意見に耳を傾けていたらしい。
その証拠に、丘高の中に、いくつかの光の筋が差し込んでいた。
智生が照らした、まだまだ弱いけど、確かにそこにあると確信できる光が。
ーーーーーーーーーーーーーー
時は流れ、丘高の進路実現も終わりを迎えていた。
自分でしか作り当てられない答えを、丘高は必死で探した。
そして、ついに、12月。
丘高の一番近い未来が、決まった。
「2668…2668…あ、ある、あった、あ…った…」
大阪にあるO短期大学のイラストやデザインを学ぶ学科の入試を受けた丘高。
一緒に受ける人はいなかったため、1人で合格発表を見に来ていた。
会場で2668番を必死にさがす。
周りより頭1個分背の高い丘高は、後ろの方から掲示板を凝視していた。
そして、番号を見つけた瞬間。
いつぶりかの涙が、目からこぼれ落ちる。
「うか、った…」
涙を袖で拭いながら、携帯をおもむろに取り出す。
この前まで毎日のように顔を合わせていた、世界一丘高を理解している人へ、電話をかける。
『はい、先輩?』
「智生」
『は、はい、』
泣き声の丘高に動揺しているのだろう。
「ありがとう…」
『…へ?』
「受かった。…受かったよ、」
『…ほんとに?』
「ほんとに」
『や…やったああっ!!え、ほんとおめでとうございます!!なんだぁもうっ泣いてるから落ちちゃったのかと思いましたよ〜…。ほんとに、おめでとうございます、ほんとにほんとに…』
「なんで智生が泣くの」
丘高は電話越しの鼻声に驚いた。
まさか智生が泣くとは思っていなかったのだ。
『ご、ごめんなさい。なんかもう、嬉しすぎて…。』
「ああ…うん、ありがとう。受かったの、智生のおかげ」
『やだなぁ先輩、受かったのは先輩の実力ですよ?…先輩。もう自信を持っていいんです。ね?』
「いや、でも、」
『も〜…ちょっと待っててくださいよ』
「?うん?」
少しして、ガチャガタッと物音がしてから、
『丘高遥!!』
「?!はい?!」
智生の声じゃない人が、電話に出た。
誰かわからずとりあえず返事をすると、クックックッと電話越しに笑う声。
その笑い声に、丘高はまた驚く。
「…白川?」
『そーだよ〜!丘高〜〜!!!おめでとう!!!』
智生が電話を代わった相手は、白川梨都だった。
「な、んで、白川?」
『馬鹿アンタ先にありがとうでしょ?!』
「あ、ありがとう。うん、ありがと」
『よし。智生ちゃんがね、今日丘高の合格発表だからぜひ私と丘高先輩の連絡を待ちましょうって誘ってくれたの』
「なるほど…」
『ふふん、あんた、私しか智生ちゃんの隣にいないと思ってるでしょ?』
「…は?」
『はーいスピーカーにするよ〜』
そう言ったと同時ほどに、電話から色とりどりの声が鳴った。
『丘高ぁ!!お前が受かるなんて俺は涙が…』
『涙出てないよ深下』
『俺も泣いてる!ほら見て!』
『それは目薬だよ葉月』
はじめに聞こえたのは、深下のボケと葉和の的確なツッコミと設楽葉月の薄いボケだった。
「隼人?!」
『俺は?!』
『俺もいる!!』
「あ、いや、深下も葉月も…なんで、」
『まぁちょっとまて!おーい!あっちゃん、あおちゃん!』
『あ、丘高〜!受かったんだってね!おめでとうね!』
『おめでとうございます』
次にかかった声は、あっちゃんこと近藤宏樹とあおちゃんこと畑中蒼大だった。
近藤の穏やかな声音と、畑中の単調な声音に、丘高はまたうるっときていた。
「…なんでみんないるの」
『すみません丘高先輩。余計だったかもしれないんですけど…』
『ばか言いなさんな智生ちゃん!俺がいるだけで丘高は涙が止まらんだろう!なぁ?』
「いや、そんなに」
『はぁ!?』
『とか言って、丘高は僕達のこと大好きだから、今頃ぼろぼろ泣いてるよ』
葉和の言葉通り、丘高は、掲示板から少し外れた木の下で大粒の涙をこぼしていた。
丘高は、陸上が、K高校の陸上部が大好きなのだ。
そんな大好きな人たちに祝われて、嬉しくないわけがない。
「…泣いてねぇよ、ばか。」
精一杯、涙をこらえた丘高の声音に、電話の向こうの大好きな人たちは、
『涙声じゃん!』
『泣いてる泣いてるぅ〜』
『やっぱりねぇ』
『丘高も泣くんだなぁ?』
『丘高が泣くなんて珍しいね』
『男泣き?』
それぞれの声が、丘高の心を温かくする。
自分はこんなにもみんなから祝ってもらえる人間であったのだと、気付かされた。
『先輩』
みんなの声の後に、智生の穏やかな声。
『待っててくださいね』
__その一言に込められた意味を知るのは、まだずいぶん、先の話。
ーーーーーーーーーーーーー
大学生活が始まり、半年。智生と丘高が顔を合わせて話をすることは格段に減っていた。
しかし、智生の我慢強さと丘高の我慢強さが功を奏し、互いに文句も綺麗に片付けながら円満な恋人関係を築いていた。
そして、智生にもついに、進路決定日が来た。
本日、9月27日。
「香野、四年制大学に行く気はないか?」
「申し訳ないのですが、ありません。将来的にも、ここの短期大学がベストだと思っています。それに私は勉強が好きではありませんし、4年もやってられません」
「そうか…なら、仕方ないな」
智生は将来、ホテルウーマンになるため英語を学べる学科を探していた。
担任や進路指導の先生は、常に成績上位3位以内に入っていた智生を四年制大学にいれたがったが、断固智生が断り続けた。
断る理由はいくつかあったが、最大の理由はただひとつ。
「あの短期大学のどこを気に入ったんだ?」
「…直観です。ここは私が来る場所だと、直観が言いました」
…直感、というのは建前かもしれない。
智生が希望した短期大学。
それは、
「O短期大学には香野の直感をくすぐる何かがあったんだなぁ」
__半年前。智生が電話越しに伝えた言葉。
『待っててくださいね』
その意味を半年の月日を超えて知った丘高は、どんな顔をするだろうか___智生は、ドキドキしながら、進路指導室から出ていく。
心持ち急ぎ目で公衆電話まで歩き、テレフォンカードをガサツに差し込む。
3回コールのあと、耳元には大好きな人の声。
『はい?丘高です』
「智生です!」
『智生?どうした?』
「はい、先輩にご報告がありまして」
『報告?』
何の報告なのかさっぱりわかっていない丘高は、おそらく電話越しに首をかしげているだろう。
そんな丘高を想像して、笑みをこぼす智生。
「はい、あのですね。…進路が決まりました!」
『…?えらく遅いな』
「えへへ、その進路先なんですけど。先輩、今日誕生日ですよね」
『ああ、朝からおめでとうLINEくれたな』
「はい、それで、誕生日プレゼント…っていう形式なんですけど」
『うん?』
智生は小さく深呼吸して、丘高への誕生日プレゼントを口にする。
「O短期大学の英学科に進学することにしました」
『…え?』
一瞬の沈黙のあと、砕けた『え?』に、智生はまた笑いをもらす。
「指定校をいただいてるので、来年の春からはまた先輩の後輩ですね」
『…ほんとに?』
「はい、ほんとです」
少しの沈黙を、丘高自身が、振り絞ったような声音で打ち切った。
『最高…』
「なにがですか?」
『智生が』
「ふふっ、そう言ってもらえたら、しっかり勉強した甲斐があります」
2年の中盤頃から、成績を落としてしまおうかと思うほど勉強を嫌っていた智生。
けれど、丘高に出会い、目標を持ち始めた智生の成績は、上がりはしないものの評定平均4.8をキープし続けた。
『…今日、は、俺バイトだから…今週の金曜日、飯行こう』
「先輩のおごりですか?」
『…調子いいやつ』
「えへへ、先輩にだけです。こんな調子ぶっこいた態度できるの」
『それは信頼してくれてるってこと?』
「いいえー?」
おどけた調子で、丘高の言葉を否定した智生。丘高は『えっ』と真面目に驚く。
「好きだからですよ、先輩」
不意打ちに、丘高は数秒言葉を失う。
『智生…』
「それじゃあ先輩、そろそろ切りますね」
『…うん』
「また金曜日に」
『うん。…智生』
「はい」
『…智生って、やっぱり怖いな』
そういう声音は、どこか嬉しそうに聞こえるのは、相手が丘高だからだろうか。
1年前、初めて丘高と二人で話をした日。
丘高から出た言葉は、
「香野さんって怖い」
ほんの1年前なのに、ひどく懐かしく感じるのは、それだけ丘高と一緒に歩いてきたからだろう。
「先輩が言うと褒め言葉になっちゃいます」
1年前の智生では、考えもしなかっただろう。
丘高の言葉がすべて、愛おしく思えてしまうだなんてことを。
番外編です!
ただただ作者が書きたくなって…電車内でぱこぱこ打ってました…。
よければコメント、お待ちしてます\( 'ω')/