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神様が人に恋をした⁉︎  作者: 天然謎神ちゃん
2/3

愛美の本当の姿

(昨日の大神くんの目、綺麗だった)

なんてこと考えながら、わたしは大神くんと学校に行った。

「大神くんおはー!」

「おはよう。愛美さん」

「きゃー!おはようだってー!」

女子たちは大神くんが来るときゃーきゃーうるさい。わたしも女子なんだけどねw

大神くんには、好きな人いないのかな?よし、ちょっと聞いてみよう!

「大神くん」

「何?瀬里葉。」

「え、えと…」

「どうしたの?」

「やっぱ…なんでもない…」

やっぱり、後で聞いてみよう。恥ずかしいしw

「そか?そうには見えないけど…熱でもあるのか?」

「ち、ちょっ…!」

と、言ってわたしのおでこにそっと手を当てた。

「熱はないな。良かったw熱が無くて。」

手を当てたときの大神くんの顔、本当に心配してる顔だった。あのとき、なんでわたしはドキドキしてたんだろ?なんだかくすぐったいな、この気持ち。



「大神くん、一緒にお弁当食べよう!」

「ん?愛美さんか、ごめん、一緒に食べたいのは分かるけど、一緒に食べたい人がいるから今日はごめん」

「…そぅ…」

「瀬里葉!一緒に食べない?」

「大神くん、いいよ!」

「瀬里、超ラッキーじゃん!」

「えへへ」

「あそこで食べない?」

「いいね!明日香!大神くん行こう!」

「うん!」

このとき、わたしはあんなことになるなんて、思いもよらなかった。まさか、愛美さんがあんな人だったなんて…


放課後


「明日香!一緒に帰ろう!」

「あー、ごめん!職員室に呼ばれてるから行かなくちゃなんだ。先に帰ってて!すぐに行くから!」

「うん」

まさか…こんなことになるなんて…わたしは知る由もなかった。

「えと、瀬里葉ちゃん…だっけ?」

振り向くと、そこにいたのは愛美さんだった。

「ま、愛美さん?どうしましたか?」

正直、超ビックリした。あの大物がわたしに話しかけてくるなんて!

「一緒に帰らない?」

「え、あ、はい。」

一緒に帰ったものの、話す話題が思いつかない。

「ね、いきなりなんだけどさ、大神くんのこと、どう思ってる?」

わたしはビックリした。こんなこと聞いてくるなんて。わたしは戸惑った。なんて答えればいいか分からなくて。

「わ、わたしは…」

どうしよう…なんて答えればいいか…

「わたしは大神くんの好きなの。だから、瀬里葉ちゃん!応援してくれないかな?」

わたしは驚いた。

「瀬里葉ちゃんが応援してくれればなって思って。ダメかなぁ?もちろん応援してくれるよね!」

わたしは怪しいと思った。だって、いつもはこんなこと聞いてこないもん!怪しいと思っても、こう答えるしかない。

「うん!わたし、愛美さんのこと応援するよ!」

わたしは笑顔で言った。

すると、愛美さんの声が急に変わった。

「ふふふ、応援してくれるのね…ありがとう…」

「え、愛美さん…?」

「あなたは応援してくれるって言ったでしょ?」

そう言いながらわたしを睨みつけた。

「応援してくれるって言ったんだから、明日の朝から大神くんに近づかないこと、それから、大神くんと話さないこと、大神くんと登下校はしないこと、この3つの約束は絶対に守ってね…応援してくれるんだから…」

「そんな!」

「あら、応援してくれるんじゃなかったの?」

「そんな約束付けるなら、わたし、応援しません‼︎」

わたしは、勇気を出してそう言った。

「どうなってもいいの?」

「わたし、大神くんや明日香といられるのなら、どうなってもいいです‼︎」

「…そぅ…明日が楽しみね…」

そう言ってわたしに背を向けて帰っていった。愛美さんに、あんな一面があったなんて… 愛美さん、大神くんのことが好きなんだ。わたし、分かっちゃった。愛美さんが、大神くんのこと好きだと。考えれば考えるほど胸が痛む。なんだろう、この気持ち。大神くんが来てから、なんだかおかしくなっちゃった。


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