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21・違う

前の話の後編というか、別物っていうか。

多分後編。

 日陰にいる僕に誰かが「おいで」と言った。そして僕に手を差し出す。その人の後ろには眩しい光が見える。


 ーーそして僕はやっと救われるのだと思った。




 ▽


 俺は1人の日陰者を光に連れて行くことができた。そしてソイツは光を浴びる側になった。


 ソイツは光を浴びてから笑うようになった。


 ソイツは俺に「ありがとう」と言った。


 そしてーー







 ソイツは俺に「さよなら」を押し付けた。


 ▽

 光をくれた君へ


 こんな形で一方的に話を押し付けるのはよくないと思ったけど、君の顔を見ているときっと話せないと思ったから、この手紙を書きました。


 簡潔にいいます。僕には眩しすぎました。ごめんなさい、僕の目はどうやら機能しなくなってしまいました。


 重ね重ね勝手で申し訳ないけど、さよなら。



 ▽


 俺は手紙を震える手で握りつぶした。


「僕には眩しすぎるよ」


 思い出したくない言葉が頭をよぎる。結局はアイツの言う通りだった。結局はアイツが言うようになった。




 俺がヤツらは逝なくなったと聞いたのはそれから少し経ってからだった。



 こんなはずじゃなかった。ただ助けたいだけだった。暗くて淀んだ場所にいたら心まで淀むと、そう思って「僕には眩しすぎるよ」やめろ、言うな。「ありがとう」やめろ、俺は、俺は、




 ▽


 そしてまた光は弱くなった

く、暗いこと書いてるけど大丈夫。

明るいのが読みたかったら僕の別作品に多分そういうのあると思うから、そっちをよろしく(宣伝)


あからさま過ぎてかっこ要らない……


お読みいただきありがとうございます

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