20・わからない
「そうやって1(独)人でいるから俯くんだよ。おいで」
俺はこのことも場を友達に言った。彼はどうやら些細なことでも人に言えずに、自分の殻にこもってしまう性格のようだった。
言うと彼は悔しげに言った。
「僕は自分が暗いってわかってます。貴方みたいに光の下に生まれたような人にはわからないんです」
正直な話、少しイラッとした。こいつは自分から変わることもせずにスグに逃げる、そして殻にこもる。
はっきり言ってわかってないのはコイツの方だ。コイツは俺が光の下にいると言った。が、俺から見ればコイツは自分から日陰に向かうようなヤツだ。そんなヤツが、光を知らずに過ごしている。これはどっちにしろ似たようなものではないのか?
「なら、光を知ればいい」
「イヤです」
「どうして?」
「僕には眩しすぎます」
「知らなきゃわからないだろ」
「わかるんですよ。貴方だって本当はわかっているはずだ。本当は光がどういうものかも、どうして僕が光を知りたくないのかも」
「俺にはわからん」
本当にイライラしてきた。なんでこんなにも拒絶するのか、俺には正直わからない。
「いいから来いよ」
「イヤです」
「分からず屋」
「その言葉そのままお返しします」
▽
そして彼は僕から離れていった。
「本当は知ってるんだよ。光の暖かさも、暑さも眩しさも……」
そんな独り言を言ってから僕は…………
20話達成!
正直これは書き出すまで内容考えてないから「自分でも思ってたのと違うな〜、こんな感じだったっけコイツ?」ってなります。
読んでいただきありがとうございます。




