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17・波長

 今の心と放った言葉、これにどれほどの差異があるのだろうか。


 私たちの感情は些細なことで色を変え、些細なことで形を変える。


 しかしそのグラデーションも、枠も僕たちの眼には映らない。ましてや他人のそれを感じ取ることもできない。


 だから人は言葉を持った。その色を、形を伝えるために。


 しかしその言葉は万能ではなかった。時に流されれば言葉の意味も、色も、形も変わってしまう。それは伝播による変革。


 だから私たちは喋らない。例えどんなに責められようが、感じ取ることを諦めない。いつかありのままのグラデーションに会えるまで……

波長は光の色を表したタイトルです。

説明が必要なものになってしまった。


お読みいただきありがとうございます。

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