プロローグ~出会い~
初投稿です。
ほのぼのファンタジーを目指しました。
小説を書くのは初めてで、お見苦しい部分もあると思いますが、暖かく見守っていただければ幸いです。
物にも、年月がたつと魂が宿るという。
それは例外なく色んなものにも起こりうる。
この物語は、そんな木と、なんだか聞こえちゃう女の子のお話。
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ある夏の日のこと。
「はぁ…」
木は、ため息をつきました。
いや、実際そんなことはありえないのですが…
この木は、長生きなのです。
木のため息で、風が起こりました。
ざわ、ざわわ…
木は気づいたらいつの間にかここにいました。
そして、何年も何年もずっとこの光景を見てきていたのです。
「さわがしいねぇ…」
木は公園のはしのベンチと一緒にいます。だから、公園の中心でかけ回る子供達を見ているしかできないのです。
「いつもいつもぎゃあぎゃあと騒ぎまわって…あの子供達は飽きやしないのかね?」
呆れたように木はやれやれといいました。
「ねえ、アンタもそう思わないかい?ベンチさんよ」
ふざけて、木は答えもしないベンチに話しかけてみました。
…もちろん何も、ベンチは答えません。
「…」
木は、また大きなため息をつきました。
ざわわ…ざわわ…
…とてとて
風の音とまじって、可愛らしい足音がしました。なので、木はその音の主をさがそうと下を向きました。
「はあ、疲れちゃった。」
その下にいたのは、女の子でした。女の子はベンチにぼてっと座ると『ふう』とため息をつきました。
「今日は暑いものねぇ。ゆっくり休んでおいきよ」
木は、その女の子に語りかけるようにいいました。女の子は、うあーとだらしない声を出しました。
「うん…ありがとお」
プロローグ終了。ですます口調はは次回になったらなくなります。多分。