一分間の冒険
箸休めに書きました。
良かったら、他の作品も見ていってくださいね!
1分間の冒険をしてみたいですか?
そんなポスターが学校に貼られたのは、昨日だった。
すぐに広がり、他校生の深月ですら知っているほどの知名度となったが、俺は興味を持っていなかった。だが、俺は行くことになってしまう。
深月が声をかけてきたのは登校中だった。
他校生だが、同じマンションなので。
「ねえ、ポスターのやつ知ってる?」
深月はワクワクしている表情をしながら言った。
「まあ、知ってるけど…、なんだ?」
「一緒に行こうよ!」
俺は興味ないんだが……。
まあ、付き合ってやってもいいか。
「でも、どこで?」
俺は疑問を口にする。
「それがよく…」
彼女が言い終わる前に視界を白い光が包み込んだ。
辺りの景色が白く染まっている。
余りの眩しさに目を閉じてしまった。
目を開けると、何処かわからない場所に立っていた。辺りには、ジャングルのような不思議な空間が広がっている。深月は?
「すぐそこにいるけど?」
いた。
「ここが冒険なのか?」
なんせ、ポスターの景色と似てるからな。
「多分……。」
確証はないようだ。
俺たちが話し合いをしようとすると、次の瞬間、何かの塊が俺たち目がけて落ちてきた。
当たっても、軽傷ではすまなさそうに見える。
ピンチを感じたその時、足元にレバーのようなものが見つかった。ふと思いついた考えのままレバーのようなものを力を込めて引いた。
考えは正解だったようだ。
レバーの位置を変えると、塊が反対に動いた。
よく見ると、線路にそっくりな何かがその作用をしてくれていたようだ。一安心でほっとしていると、
同じ白い光が俺たちを包み込んだ。
目を覚まし、辺りを見ると、沢山の人がいた。
数名かが俺たちを見つけると、叫び出した。
「やっっっっったぁぁぁーーーー!人がっ!来たぞぉぉぉぅぉぅぉうぉぅおうぉーーーう!」
その異様な行動に俺たちは何のことが分からなくてオロオロしていると、リーダー格を纏う変な奴が来た。
「すまない。俺たちは3カ月間ここに居たんだ。
信じがたい話だが、俺たちは飲まず食わずのままなんだ。しかも、声が聞こえてな、3カ月間であっちの現実では一分なんだってさ。それが一分の冒険かよ!って思ったんだ。君たちは例外のようだな。
君たちが来たら、解放されるとも言っていたんだ。
だから、ずっと待っていたんだ。」
要約すると、こんな感じだ。
長々と涙ながら言われたから、聞き逃しているのがありそうだが。
「皆、ここに集まれ!」
皆が一斉に走った。俺たちもつられて走る。
全員が集まった瞬間、白い光がまた視界を包み込んだ。
現実に戻ると、時間は一分しか進んでいなかった。
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