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1.あの道
よろしくお願いいたします。
私があのアホみたいな吸血鬼と寝食を共にしなければならなくなったのは、そもそも月のない夜にあの道を通ってしまったせいだ。あの道は家と職場との近道としては便利なのだが、両側の塀には茨が絡まっているし、足元の石畳には謎の紋様が彫り込まれている。知人にはそんな危ないところは通るなと言われるが、社会人のくせに1秒でも長く寝たい私がその忠告を聞き入れるわけはない。毎朝走っているうち不気味さにも慣れてしまった。
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