第3話
これから忙しくなりそうなので週2~週3投稿目標にします!
教室に戻ってくると、職業の名前と職業で得られた能力についてきかれるアンケートが配られた。
職業は双剣術士だが、得られた能力は双剣がもらえたのと、身体能力が高くなったことだろうか。そう記入して提出する。潮崎先生がアンケートを確認して今後の予定を話す。先生が指示した4人1組で班を組んで周りの調査や食材の調達をしていくらしい。
いつも静かであまり関わりがない大盾士の木村 守君、親切で気配りのできる精霊術士の志熊 心ちゃん、女子にも男子にも人気のある魔導師の佐川 優人君と双剣術士の私で班を組むことになった。
「みんなのできること確認したいな。私は体が軽くなったような感じがして長く走ってもつかれなくなったし、この切れ味が鋭い双剣を手に入れたよ。よろしくね!」と明るい表情で話しかけ、先程手に入れた双剣を掲げる。
「ぼ、ぼくはこの大盾を手に入れて筋力があがったかな?怖いからあんまり振り回さないでよ!」とオドオドしながら木村君が大盾を見せながら答えてくれる。
「うちは杖を手に入れて。この子を召喚できるようになったよ。可愛いでしょ!」自慢げに語った心ちゃんの周りにはクマのぬいぐるみに羽が生えたような生き物がぐるぐる回っている。
「俺は魔法を授かって、火風水岩をこんなように生み出せるようになったよ。」右手で順番に火風水岩を生み出していく。
自分たちのできることについて話し合い、迷子にならないための作戦など色々話し込んでいると。日が落ちるまでには絶対帰るために出発を促され、渋々支持の通り出発することにした。
なんの障害もなく校門に辿り着くと。校門の前に上半身裸の2mもあるであろう巨体にゴリラ顔の男性、大人の平均身長程度の顔を含め全身が鎧に覆われた剣と盾を構えている人?、私たちと同じくらいの身長でゴスロリ風の杖を持ったうさぎの耳が生えている女の子が立っていた。
「やぁ、見たところそこからでてきたみたいだけど、その建物に関係あるのかい?」唇を見ると明らかに違う言語なのに、日本語を話しているように聞こえる。校舎を指さしながらゴリラ顔の男性が鋭い目をして声をかけてくる。
恐怖で声を失っていると
声がうわずりながら
「ぼ、ぼくたちも今入ったばっかですよ。関係といえばそれくらいですかね。」木村くんが勇気を出した。
「そうか、入ったのなら中の構造教えてもらえないか?情報料は払う」
「な、何に使うんですか?」
ごくりというかたずを飲み込む音が4人分聞こえる。
「決まってるだろ、制圧するんだよ。」さも当たり前のことのように嘲笑気味に答える。
「させないよ」
恐怖を押し殺し、双剣を上裸男と全身鎧に向ける。
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