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あめの日の気持ちを語る  作者: どこ吹く風
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雨の夜のまどろみで、昔みた夢を思い出す

雨音は激しさを増し、ときどき雷鳴が響いてくる。


激しい雨が降ると、水田の水路から水があふれ、ちょうど雨ごい地蔵の社の床よりちょっと下まで水嵩が増して、ああ今年も豊作だなと感じていた遠い昔を思い出す。


雨の湿った香りが鼻をくすぐり、心は遠い昔へと馳せていく。


田舎の家には炬燵を置いてごろ寝できるほど広いベランダがあった。


開通したばかりの新幹線が青い火花を散らしながら、灯りのない静かな水田の中を突っ切っていく。

ベランダに横になって、天の川がよく見える空を天井として、一晩中星を眺めていた。


田舎と未来と宇宙という今から考えるとよくわからない取り合わせを、不思議とそういうものだと心が受け入れていた。


そこから妄想が始まったのだと、そのときは気づかなかった。

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