4話 念願の魔法を使用するための準備
前回のミルク事件については、全然モテなかった20代社会人の欲望が爆発してしまったと後悔はしているが、反省はしない。
だって、モテなかったんだもん。しょうがないじゃん許してくれ。
神様、ほんとごめんなさい許してください。
さて、気を取り直して行きましょう!
切り替え早!!と思ったそこのあなた。切り替えの早さは大事よ、これは社会人の必須スキル。
ここテストに出るからしっかり覚えておくように。なんのテストかは知らんけど。
そうそう話は変わるが、転生後の生活に慣れるのと魔法があるっていうことに浮かれてて気づかなかったが、母アウラが魔法を使っていた件についてだが、母は指から火の玉を出したときは特に詠唱はしていなかった。
これは、母が実は凄腕の魔法使いとかでなければ、俺が思うには魔法を使うにはイメージ力が重要だと思う。
つまり、俺がアニメやラノベを何百作品も見て得たイメージ力があれば、あんなことやこんなことでも何でもできる。
あのバカみたいにたくさんアニメやラノベを見ていた人生は無駄ではなかった!
転生前の人生で得たアニメやラノベの知識を活かせる異世界に転生できてほんと良かった。
赤ちゃんの体は眠くて眠くて一日の殆どを寝て過ごすことになってしまっていて、魔力を使うどころではなかったが、そろそろ念願の魔法を使いますかw
さて、魔法にはイメージ力が大事だろうとは言ったが、まず体内にある魔力を感じないと話にならんぞ。
よし!体内にある魔力を感じるところから始めてみるか。
目を瞑り、集中しろ、俺。そして燃え上がれ俺のパトス!!
うおおおおおおおおおおおおお!!!
って俺のバカ!!
変なスイッチが入ってハイテンションになったから、全然わからん。
今度はちゃんと集中しろ俺。とりあえず、目をつぶって体内にあるであろう魔力を感じとるんだ!
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
ダメだ、全然わからん!
ふざんけんなよ!
ラノベの主人公たちはなんであんなにいともたやすく魔力を感じ取れるんだよ!
感覚バグってるんじゃないのか!?
まあまあ。落ち着け俺。こういうときはアニメで得たやり方を試してみよう。
まずは、目を瞑り、深呼吸をしよう。
その際、空中にあるであろう魔力を深呼吸によって体に取り組み、体の末端にまで届けるイメージだ。
すうぅぅーーーはあぁぁーーーすうぅぅーーーはあぁぁーーー。
すうぅぅーーーはあぁぁーーーすうぅぅーーーはあぁぁーーー。
すうぅぅーーーはあぁぁーーーすうぅぅーーーはあぁぁーーー。
なんだか気のせいかもしれないが、すこし丹田の付近がポカポカしてきたぞ!!
もうすこしイメージしながら深呼吸を続けるか。
すうぅぅーーーはあぁぁーーーすうぅぅーーーはあぁぁーーー。
すうぅぅーーーはあぁぁーーーすうぅぅーーーはあぁぁーーー。
すうぅぅーーーはあぁぁーーーすうぅぅーーーはあぁぁーーー。
丹田の付近が熱い!!なんだか火傷しそうなくらい熱い!!
なんだか少し怖くなってきた・・・。
空気中の魔力を体に取り込むイメージしながらの深呼吸はやめておくか・・・。
次はこの深呼吸で丹田に取り込んで蓄えただろう魔力を体の隅々まで酸素と一緒に送り、体の中を循環させ丹田に戻ってくるイメージだ!
すうぅぅーーーはあぁぁーーー。
すうぅぅーーーはあぁぁーーー。
・・・・・・・・・・・・・。
動け!動けーーーー!!!
おい、丹田付近にある魔力がなかなか動かないぞ!
まるで、巨岩を一人で動かそうとしているみたいだ!
俺、集中しろ。あれだけ切実に願った異世界にこれたんだ。俺にできないはずがない!!
どんだけ夢に見たと思っているんだ!俺ならできる。俺ならできる。
動け!動くんだああぁぁぁぁぁ!!






