3話 転生後の状況
俺の名前はライト。0歳
転生前の名前は黒栖 光。
なに、このタダ英語読みにした名前は。
思わず笑っちゃうだろ。
奇跡なのか。ただの偶然なのか。
神のイタズラか。これぞ神のみぞ知る。
ただひとつ言えるのは、神様、異世界転生させていただきまして、誠に誠にありがとうございます(土下座)
さておき、異世界転生してから数ヶ月が経ち、この世界のことがなんとなくわかってきた。
ここは王都からかなり離れた山奥にある人口200人の小さな小さな村。
父の名前はアーサー。頬に傷のある強面だが、イケメンの大男。これが25歳っていうんだから驚きだ。
てか、アーサーって顔じゃないやろ!どう考えてもジャイアントだろ。アーサーってうらやま・・ゲフンゲフン。
名前がもったいない。
職業は猟師兼自警団長の二足の草鞋だ。つまり、圧倒的に肉体派だ。しかも、元Cランクの冒険者。
元Cランク冒険者だったくらいなので、頭もそこそこキレるし、強いし、村のみんなからめっちゃ慕われている。
母の名前はアウラ。金髪のサラサラロングヘアで絶世の美女。しかも、えげつないスタイルの持ち主。
胸に核弾頭ミサイルが2つついているおそるべき戦闘力の持ち主だ!!
どのくらいの戦闘力かって言うと、どんな敵も一撃で葬るワン○ンマンくらい。
年齢は父アーサーの5つ下の20歳。アーサーとはアーサーが5年前に冒険者をやっていたときに、この村から依頼されたブルファングの討伐で来たときに出会ったらしい。
出会いはどこのラノベって感じで、母アウラが村の外の自分の畑で収穫していたら、ブルファングが出てきて襲われているところを、父アーサーが母アウラの危ないところを助けて母が一目惚れしたとのこと。
だからどのラノベだよ!!お前が主人公やん!!これはまさか父の物語なの!?(錯乱)
それで一目惚れした母アウラは父アーサーに3年間猛アタックし、父がその熱意に負けて母が18歳のときに結婚。
父アーサーは結婚したことにより、Cランクまでいった冒険者を後腐れなく辞め、母アウラのため、この村で猟師兼自警団として働き始めたってわけ。
てか、二年で自警団長って出世の鬼やん。
なんで、父アーサーはこんな美女から3年間も猛アタックされたのにすぐ、OKしなかったのかって?
なんか、まだ母が若かったのと、こんないつ死ぬかわからない冒険者の年上より命の危険のすくない職についてるやつのほうが良いって言われたんだって。どこのイケメンだよ!!やってられん。
てか、なんで話せないのにこんなこと知ってるんだって?
母がいつも俺にのろけてくるからだよ!!この幸せ者め!!
ふう〜俺の闇が垣間見えてしまったようだな。すまん、すまん。
気を取り直して続きを話そう。
そういえば、この世界は魔法ありの世界だった。(歓喜)
母がキッチンでご飯の準備をしていて、かまどに火をつけるために、指先から火の玉を出したとき、俺はこの世界に魔法があることを知って、むせび泣いた。
母からしたら、さっきまで大人しくしていた息子がいきなり泣き始めて困っていた。
母すまぬ、許せ。
魔法の存在を知った俺は、「神様誠にありがとうございます。もしお会いできたときは肩を揉み、靴を舐めさせていただきます。」と神様に感謝の念を1時間ほど送った。
あと、母に抱っこされてお散歩したが、文化レベルは中世ヨーロッパくらいだと思う。あんまり、中世ヨーロッパのことはよく知らんけど。
そうそう、俺は赤ちゃんなので、母アウラのミルクを直接飲んでいる。
こんなクソ美人のミルクを直接飲んでいるなんて、前世だったら1000万出しても飲めんから、転生してほんと良かった。