2話 異世界転生
んん〜
またソファーで寝ちゃったか。
まだ眠いけど、そろそろ起きるか〜
俺はゆっくり目をあけるとそこには、知らない天井が。
え!?どこだここ!?まだ夢の中か?
でも、天井の木目が妙にリアルだな。
ふと手をのばすと俺の手がまるで赤ちゃんのようになっていた。
え。これが俺の腕か!?俺の手が赤ちゃんになっている!?
とりあえず、手を開いたり閉じたりしてみたが、リアルすぎる。夢には思えない!
「ばぶ!?」(嘘だろ!?)
なんだ!?思わず言葉を発したが、うまく口が動かない!?
???:「ライト起きちゃったのね。お腹すいたのかしら。」
え、誰だ!?こんな鈴の音のようなきれいな声は。
???:「あらあら、ライトどうちたの。お腹がすいたのでちゅか。
それとも、ママが恋しくなったのでちゅか〜。」
そして、俺は抱きかかえられ、自分のことをママと言っていた女性を見た。
俺に雷に打たれたような衝撃が走った。
なんだこの金髪でスーパーモデルのような美人は!?
絹のような肌、キリッとした青い目、思わずキスしたくなるような口。
某へアケアのCMのようなサラサラとしたロングヘア。
しかも、ものすごいスタイルがいい。これぞボンキュボン!!
どこの女神だよ!!
???:「アウラどうした?ライトが起きちゃったのか?」
何だこのめっちゃ低音ボイスは!?聞いているだけで安心するぞこの声!!
アウラ:「うん。あなた、起きちゃったみたい。お腹でも空いたのかしら。」
俺はそこで声を発した男を見た。
なんと、そこには頬に傷のある強面で熊のような大男がいた。
なんだこの熊のような大男は!?まさか、こいつがパパ!?
いやいや、そんな馬鹿な!?どこからどう見ても美女と野獣!
いや、山賊の頭と攫われた貴族のお嬢様だぞ!?
なにが、どうなったらこんなクソ美人と付き合えるんだ!?
白状しろ、俺に事細かく教えてくれ!!
土下座して、靴も舐めるからマジで頼む。
はっ!!そんなことよりこれはまさか!?
まさかのマッカーサー!!異世界転生か!!!
きたああああああああああああああああああああああ!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
夢にまでみた異世界転生だ!!!!!!!!!!!!1
俺は嬉しさのあまり顔がにやけ、小さい腕を思い切り上に突き上げた。
アウラ:「あらあら。パパがきてライトが喜んでいるわよ。ほら、あなたライトを抱っこしてあげて」
???:「ほ〜ら、ライトが大好きなパパですよ〜。ベロベロバー。」
うわ!?近くで見ると顔めっちゃ怖い!!だけどイケメンだ!!イケメンは死ねえええええ。
てか、顔とキャラが合ってなさすぎだぞ。
餅つけ。違う。落ち着け。
てか、俺が一番落ち着け。
でも、無理だー落ち着けぬ。
夢にまで見た異世界転生だ!落ち着けるわけがねえ。
うおおおおおおおおおおおおおおお!!
そして、俺はまたニヤニヤしつつ、小さな腕を上に突き上げた。
アウラ:「あなた、ライトが喜んでいるわよ。良かったわね。」
こうして俺の異世界転生の物語が始まった。