目の前の白い世界
普通の女子高生、高塔るみが事故に巻き込まれ、
異世界に転生して
沢山の妖精や、家族からの溺愛や運命の相手に出会い、
さらに隣国に嫁ぐまでのお話です。
私は、極普通の日本人女子高生の高塔るみ と、申します。
なぜ自己紹介から始めたかと申しますと、些か困ったことになってしまっている状況の所為かと思います。
遡ること、一時間程前、私は学校を終えて、友達とお喋りすることなく(こんな私でも友達いますから、、、少ないけども)
お家ではなく、塾に向かい歩いていたのですが、ふと、こんなところで工事が始まるのかと、
歩道脇の工事現場を横目に歩いていたとき、突然の轟音と、共に沢山の人の声が聞こえたと、思ったら積んであった沢山の工事機材が、私に降りかかろうとしている、
(あ、これはやばい!)
などと、思ったら、気がつくと、白い世界に自分だけしかいないのです。冷静に考えたらもう助からない、いや、自分は死んでしまったのかもと、動揺して、絶賛現実逃避中なのです。
私は、元から、人と仲良くなどと、云うことがあまり出来なくて1人で過ごすことが多かったんです。まぁ俗に言う人見知りですかね、いってて悲しくなりますが、こんな私にも幼なじみ兼親友という素敵な子がいるんです。などと考えながらも本当にここは何処なんでしょうか。
その時、
「フフフ、ハハハ」
と、聞こえたかと思うと、何もない空間から、いきなり人が現れたでは無いですか。
私は、ビックリして、さすがに腰は抜かしませんでしたが、声が出ないほど驚き、二度見してしまいました。
そこには、光を纏いながらキラキラした女神様のような女性が、笑顔で、こちらを見ているでは無いですか。
「こんにちは、異界からの訪問者さん」
んん?キョロキョロ回りを見渡して(私のことでしょうか)と、心で囁いたら、
「ええ、そうですよ」と、返され、
(私は声に出していたのかと)考えたら、
「いいえ、出していませんよ!」
と、返されしばらく沈黙してしまいました。
「フフフ、ビックリさせてしまったわね、まず自己紹介しましょうかね、貴女の世界で言うところの神に当たるものになります。」
(女神様かと思いきや!神様ですか!)と、心で思っていた囁きもしっかり聴こえていたようで、フフフと、また、笑われてしまいました。
「さて、私はアーステアと言います。貴女は高塔るみさんでよろしいでしょうか。」
私の名前なぜと、思ったけど、神様でしたね。はいと、声を出そうとしたら喋れませんでした。ビックリしているところ、
「まず貴女の今の状況を教えますね、貴女は死んで魂だけの存在なので、声を出すことは出来ないんですよ。」
すごく優しい声だなぁと、思いながら教えてもらいました。私は何となくそうなんだろうなと、思っていたので、悲しくはあったけど今の状況を理解することはできました。
(私は何故ここに来たのですか?)と、心で会話を始めたら、
「貴女は、亡くなる運命ではなく、突発的な事故で亡くなったので、貴女の世界の循環に戻れない魂になってしまったのです。」
と、伝えられて、私の理解を越えていたためか、理解出来ずにいると
「本来寿命で、亡くなる運命から貴女の世界の神のミスで、亡くなってしまった為、こちらにきていただきました。」
ええ!神様のミスで死んでしまったっていうの。「本当にごめんなさい」(私はもう戻れないのですか?)
「ええ、だから貴女に選んで貰おうとここに呼んだのです。」
しばらくの沈黙後
(何を選ぶんでしょうか?)
「私の世界で新たに生を受けていただけるかどうか、です。」
神様の世界ですか、もう戻れないなら、それでもいいかなって思い、でも、これだけは聴きたかったことがあるので聴いてみた。
(あの、そちらの世界に行くことは、いいですが、私の家族が、自分のことで悲しんでしまうことを考えると、かなり辛いのです、もし、出来るのなら、家族に悲しまないよう伝えてもらうことはできますか?)
「それなら向こうの神に伝えて何とかしてもらいましょう。」
(本当ですか!ありがとうございます。)
「それぐらいはしていただかないと、こちらのミスですから」
「さて、では転生していただく上で、るみにはいろいろ特典を付けてあげたいの」
と、神からの提案で、私はびっくりしながらも詳しく転生先の世界に興味を持ちはじめていました。
「私の世界ではまず魔法が存在しています。魔法があるならもちろん魔物も存在しているのです。なので、貴女にある程度魔法が使えるように、生活に困らないように、転生先を選んで貰おうと思ったの」
(選べるんですか?)
「ええ、もちろんよ、いきなり知らない世界にいくんだもの、生まれ変わるにしても、転生先が不幸になるなんて、ダメに決まってるでしょ。」
(確かにそれは不味いです。)
「フフフ、だから貴女に選んで欲しいのだけど、知らない世界のことで解らないことだらけでしょうから、ある程度はこちらで決めたわ!」
(ありがとうございます。あの、私も魔法が使えるようになりますか?)
「もちろんよ、使うには血筋が必要になるから、ある程度は爵位持っている所に転生することになるけどいいかしら?」
(はい、爵位?はよくわかりませんが、使ってみたいのでお願いします。)
それから少し神様とお喋りをして、決めてもらいながら、
私がこれから行く世界には、王様がいて、
公爵、伯爵、男爵、平民、獣人、竜神、ドワーフ、エルフ、など
様々な種族がいることがわかり、ドキドキ、ワクワク、話を聞いていた所に何と妖精までいると、言われすごく会ってみたいと、思ったのですが、見える人が少ないとも聞き悲しそうにしていたら、
「貴女は見えるから大丈夫よ」と、言われ元気が出たところで
「さあ、そろそろ行きましょうか!」と、言われたので
(はい!)
元気よく返事をしたところで、私の意識は無くなりました。
初投稿作品をお読みいただいてありがとうございます。
読みにくい所など数が多いと思いますが、継ぎのお話も楽しみに読んでいただけたらと思います。