表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
買った森のダンジョンで  作者: オンラインゲーム王
1/4

かもダン


第一話 星空を眺めたら異世界へ


平日の昼間からネットサーフィンして息抜きする男がいる。


「ふぅ~もう1年半か…毎日快適だけどお金がそろそろヤバいな…」


林真樹はやしまさきは大学を卒業し働いたが仕事を辞めてからは貯金を切り崩して生活している。地獄だったあの日々…1日12時間労働当たり前の生活に嫌気がさして超早期リタイア。今は地元を離れて東京で暮らしている。


「あ~目が疲れた!ネットサーフィン飽きたな、いつもの所に行くか~」


そう言いつつそそくさと車を動かす。冬の空はもう暗い。


「う~寒い。今日はよく見えるかな?」


身内では使われなくなった木造2階建ての持ち家に引っ越した。ちょっとした別荘だ。建物の周りは広い森で囲まれている。祖父の代に買った山だそうだ。幸いな事に道が舗装されているので気楽に行ける。到着し僕は星空の見渡せる開けた場所に出る。


「はぁ~何か良い事ないかなあ」


きれいな星空を見て気分に寄ったのか意味も無く周りを歩いたり、木に背中を預けて物思いにふける。


「ん・・・やけに暗いな」


雲が多い日なのか月のあかりが一切届かない夜。急に深淵の中に取り残された気分になる。


「はぁ、なんか気分乗らないしまた明日眺めに行こうかな」


帰ろうと別荘に向かう時、急に視界が暗くなる。なんだ、何が起きたんだ?


「た・・・て・・・」


焦燥・不安・恐怖の感情に支配される中、僕じゃない誰かの声がしたと感じると同時に、この声の持ち主の悲しそうな想いに同情している僕がいた。きっと僕が君を助けるからね。そして暗闇の中僕の意識は途絶えた。


「眩しい・・・それに暖かいな」


目を覚ますと森の木の葉の上で寝ていた。起き上がり開けた場所を見つけたので周りを見渡した。昨日の家の山より遥かに広い大森林が広がっており、昨日と違って温暖な気候を感じる。この暖かさは春の始まりのようだ。


「どういうことだ?昨日まであんなに寒かったのに・・・っていうか見たこと無い景色なんですけど!?」


突然の出来事に驚くばかりだが、空腹なので別荘に戻ろうと歩いていく。

しかしおかしい・・・寝ている間に山から転げ落ちたのか?どこを歩いても知らない景色ばかりで別荘が見つかる気配は無い。


「やばいな、まさか遭難したんじゃ・・・落ち着け寝てる間にそんなに距離が離れるわけがない」


焦りが募る中、冷静に思考を巡らせ別荘を目指す。・・・ダメだ、こんな木初めて見る。もしかしたら二度と帰れないんじゃないだろうか・・・。眼下に広がるきれいな景色とは逆に自分の心は曇っていく。


「とりあえず上に登っているけど・・・降りたほうが良いのか?でも登ったほうが遠くまで見渡せるし・・・」


混乱する中、とりあえず周りの状況を知るために登り続ける。

昨日意識が無くなってからいったいどうなったのか・・・もしかしたらもうここは日本じゃないのか・・・思考を巡らせる中、ふと視界に家屋が見えた。


「小さめの木造の家だな・・・誰かいないか確認しにいこう。」


よく見れば周りには道具が置いてあり生活感がある。きっと誰かいるだろう。安心感が増す。


「こんにちは・・・」


「うおっ!!」


後ろから声がし、驚きながらバッと振り向く。こちらの声に驚いて相手も驚いているようだ。

どうやらこの家の住人のようだ。家屋の近くで見た道具と同じものを持っている。

相手は僕がどんな人物なのかよく観察しているようだ。


「こ、こんにちは・・・実は僕道に迷ってしまって・・・」


「えっ、そうなんですか。珍しい服装ですね・・・異国の方ですか?」


「あ・・・僕は日本と言う国から来ました。」


「そうなんですね、初めて聞きました。あ・・・!足を擦りむいてますよ。良かったらあたしの家で休んで言ってください。」


そんなこんなで好意に甘えて家屋にお邪魔する。相手の子の名前はソリア。見た感じ中学生ぐらいに見える。いきなり年を聞くのは失礼かと考えていたのだがソリアから自己紹介も兼ねて教えてくれた。


「あたしは14歳です。私達の村ではこの年で1人前の大人なんです。」


「そうなんだ、ソリアさんは立派に暮らしてるんだね。」


ちょっとまだ足の擦り傷が痛いけどあまり長居するのも悪いかな・・・。

そんな考えを見透かされたのかソリアが口を開く。


「帰る所が無いのでしたら、あたしの家で過ごします・・・?」


「えっ、良いんですか・・・」


突然の展開に驚き続ける自分と、よくしてくれるソリアへの好意が膨らんでいった。

断る理由は無い・・・。お世話になってみるか・・・、いつか恩返ししないとな。

そうしてどこかもわからない土地での生活が始まった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ