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機霊戦記 ――黄金の女神・暗黒の女神――  作者: 深海
一の巻 黄金の女神
20/60

18話 沈む街 (皇帝)

 僕が生まれて初めて目にしたもの。

 それはきらめく、黄金(オーロ)の光。

 廷臣や親衛隊の騎士たちは、普通の人間は、生まれた時のことなどそうそう覚えておりませんと言う。

 人間は、赤子という形でこの世に生まれるからだそうだ。

 その赤子はとても弱弱しく、一人で歩くことも食べることもできず、記憶など容易に蓄積できないものだという。

 でも僕は。そんな脆弱なものとしては、生まれ出なかった。

 

『陛下は生まれた直後から、一人でお歩きになれました』

『言葉も流暢に喋られて』

『さすがは、帝国の現人神(あらひとがみ)。我々とは違います』


 廷臣たちは、そう誉めそやす。


『陛下は、生まれながらに皇帝機に選ばれた方』

『努力せねば戦乙女の機霊を得られぬ我々とは、違います』


 親衛隊の騎士たちも然り。

 そうだろう。僕は他の者とは違う。

 僕は皇帝。帝国を統べる者。

 「特殊」で「特別」。

 生まれて初めてまぶたを開いた時のことを、僕はしっかり覚えている。

 あの時から、この身の丈はほとんど変わっていない。

 僕は、生まれながらに完全だった。


『お目覚めになられましたか、我が主(マイン・ヘル)


 僕が目覚めたとき。日輪のアルゲントラウムは、すでにわが背に埋まっていた。

 まばゆい黄金(オーロ)の光の中。左肩に現れた少女が金髪のツインテールエンゼルス・フリューゲルをふわりと揺らし、僕に微笑んできたのだ。 

 

『ご誕生、おめでとうございます』


 普通の人間たちは、生まれた時は全くの無知。家庭教師や学校などで知識や技を学ばねばならぬ。

 だが僕は、そんなことをする必要はなかった。

 言葉も一般常識も。この島都市と赤い大陸の歴史も。帝国の仕組みも。

 必要な情報はすべて、生まれながらに持って生まれた。

 ゆえに僕はその時まったく驚かず、流暢な帝国語で金髪の少女に答えた。


『ありがとう』


 みんな、僕の前にひれ伏す。誰よりも特別だと褒める。

 僕はちゃんとアルの言う通りにして、帝国に君臨していた。

 五十代一千年。

 今まで四十九人の皇帝たちと共に生きてきた、アルゲントラウム。

 彼女が、僕にすべてを教えてくれた。皇帝は、どうするべきかを。


『陛下は、人間と同じものを食べてはいけません』


 特に下界(ユミル)産のものは避けるべし。

 シングに供されたあの甘い泥水だけは……においに抗えず飲んでしまったが。

 基本、皇帝たる者の食事は、白いアムリタと白いマナ。この二種類だけだ。

 これらは、僕のためだけに作られる特別なものだ。

 

『陛下が外に出られるお時間は、一日一刻までです』


 自然光の下に出るのは極力避けるべし。神なる者の肌に、自然光は甚だ悪影響を及ぼす。長く浴びれば、神性が損なわれる。


『陛下は、普通の人間と同じようであってはいけないのです』


 普通の人間のようにふるまうと、僕の『特別さ』が失われる。 

 

(まつりごと)は、廷臣たちに。戦は、騎士たちに委ねられますよう』


 わざわざ僕自らが、出て行く必要はない。僕は皆を見守るだけでよいと、アルは言う。

 普通の人間は、おのれを生み出した者に育てられる。

 でも、僕にそんなものは必要ない。

 たしかに、廷臣たちが見せてくれた帝国民の現状報告幻像を見て、そんなものがいたらいいなと思ったことはある。

 幸せそうに幼子を抱いている母親。子供たちと楽しげに遊ぶ父親。

 一度、同じものが手に入らないだろうかと、アルに聞いてみたら。

 ぎゅっと手を握られ、即答された。


『陛下には、私がおります』


 にっこり微笑みながらアルは言った。

 

『私は、陛下の守護者。陛下の教育者。陛下の母。陛下の恋人。陛下にとって、ありとあらゆるもの』


 誕生の棺から目覚めて五年。僕らはずっと一緒だった。

 死ぬまで僕らは離れない。

 僕とアルゲントラウム。輝ける皇帝と、その守護者。

 そう。僕らは、この世で一番、偉大で特別だ――。




 

 光。光。光。

 まぶしい光の渦。まともに見たら目がつぶれるほどのまばゆさ。  

 でも熱くない。ほんのり暖かく、なつかしい。

 なつかしい?

 そうだ。そんな感覚だ。僕たちはもう何年も何百年も離れ離れでいた気がする。

 だからうれしい。うれしくてたまらない。やっとまた、君に会えた……!


「アル!」

 

 たなびく白い衣。ふわりと揺れる、黄金のツインテールエンゼルス・フリューゲル

 まっ白な顔の中で輝く菫の瞳が、にっこり細められる。

 なんてまばゆい少女。神々しい……。

 ハル・シシナエが、声も出せないぐらいおののいている。


「はは。驚いたか?」


 安心しろ、地上の蟲。この光はおまえを焼きはしない。むろんアルには簡単にそうできる力があるが、僕は慈悲深い皇帝だ。

 

「ひざまずけ、ハル・シシナエ!」


 今までの無礼を謝罪しろ。僕を馬鹿にしたことを。拒否したことを。地に膝つけて、悔いるがいい。

 頭を垂れて深く悔やめ。そうしたら――許してやろう。


「なに言ってんだちくしょう! くそっ、なんだこの光量! 近づけねえ!」

 

 ふん。所詮下賎の輩なのだな。銃を構えるとは愚かな。

 よろしい。おまえなど……いらぬ。

 ここを崩して外へ出よう。空へ飛び立とう。僕を捕まえようとするやつはみんな、焼き尽くしてやる。そして僕はまっすぐ帰るのだ。

 帝都フライアの、水晶の玉座に。


「待て、きれいな天使!」

「アル! 地下道をマッピングしながら進行飛行してくれ! 動くものあらばすべて排除だ!」

『Welle・Wahrnehmung……』

「なんだ? 今なんて?」


 アルが首をかしげている。口から出たのは、帝国の言葉ではない。言語設定が変わっているのか? なんと言っているのだ?

 背中の円盤がしゅんしゅん唸っている。まだ起動中か? いや、これは……。


『……Mareisnir……!』

 

 マレイス……ニールだと?


「アル! 違う! 僕は高祖帝じゃない」


 じっと僕を見てにっこり微笑む少女。笑い声がこぼれそうなかわいらしい笑み。菫の瞳にはちゃんと僕が映っている。両手を僕にさしのべて、本当にうれしそうに……

 

『Ich habe dich vermisst……Mareisnir!』


「アル、ちがう。僕だ。アムルだ」

『Was sagen Sie? Mareisnir ,Wo bin ich?』

「う……ろ、ロードを早く! 蓄積記録を呼び出すんだ。思い出してくれ!」


 黄金の少女がけげんな顔をする。僕を抱き締めかけた手が困惑で止まった。

 困った……彼女が喋っている言葉が全然わからない。でもマレイスニールという名前だけははっきり聞き取れる。

 アルは僕のことを初代皇帝だと認識しているようだ。

 ある程度の記憶の損傷は覚悟していたが……

 いや。きっと、まだ完全に情報を読み込んでいないからだ。きっとそうだ。まさか、僕との五年間をきれいさっぱり忘れるなんて、そんなことあるはずない。

 落ち着け僕。黄金円盤には、蓄積記録のバックアップがどこかにあるはずだ。それを呼び出すことができれば……。


「アル、記憶を読みこむんだ」

『? Ich verstehe nicht, Ihre Worte……』

「僕と君の……一番新しい記憶だ。ここ最近の、五年間の情報を呼び出してくれ。君の中のどこかにあるはずだから」

  

 声が震える。いやな予感が背筋を走る。

 これは……今僕の肩先に出現している少女は……僕に何でも教えてくれたアルではない。何をしたらいいか分からぬ様子でそわそわしている。

 頼むから、今にも泣き出しそうな顔をしないでくれ。

 僕の言葉は通じていないのか? アルが喋っているのはもしかして、古代の言葉か。

 僕が脳内に受け取った歴代皇帝の記憶には、この言葉の情報はどこにもない。古すぎてもう使わないものだからと、僕には伝達されなかったのだろうか?

 まずい……アルは、本当に蓄積情報が飛んでいるようだ。

 このとまどい顔。まっさらの、初期の状態だ……。

 黄金色に輝く少女が、困りきったように首をかしげる。その姿が、突然ざっとゆらいだ。生身と寸分たがわない感じだった少女の姿が、半透明になる。


「う! 背中っ……」

 

 違和感? 痛い! 背中の円盤が高速で回っている。

 しゅんしゅんすごい音だ。まばゆい光の帯が背中からほとばしる。

 いままで漏れていたよりはるかに膨大な、機霊光。それは空調を維持する涼やかなものではなくて――


「ち! ぱねえ!」


 ハル・シシナエが僕から退避した。逃げる黒革の男を追うように、機霊光が広がっていく。

 半透明の少女の表情が、キッと強面になっている。その瞳が映しているのは、銃を構えながら離れゆく、ハル・シシナエ。


『Es ist gefahrlich!』


 何か鋭く叫んで、半透明のアルは僕の前に出た。守り、かばうように。両腕をばっと真横にまっすぐ広げて仁王立ちになる。

 アルはシシナエを敵と認識したのか。それにしてもなんてまぶしい。

 遺跡の古い建物に光が閃いて……溶けた? な……一瞬にして軒先がどろどろに?


「熱線!? アル待て! ここを崩したらっ……」


 崩したら……どうなる? 汚い街の下に広がる空間。そこを潰したら。中に入り込んできている蟲たちは潰される。地下を抜かれた街は? あの黒いビルは、軒並み沈むのか? 

 あ……

 別にそれでもかまわない……のか。だってここは帝都ではない。天に浮かぶ島ではない。

 僕を馬鹿にする蟲どもしか、ここにはいないのだから。そいつらがどうなったって……


「その光を抑えろ! ここを破壊するな! 地上のビルが沈んじまう!」


 黙れハル・シシナエ。無理だ、止められない。今僕は、アルと言葉が通じないんだ。

 アルは自分の出力を制御できなくて戸惑っている。

 でも僕の言葉では導けない。このままだとこのあたり一帯は溶けた熱土と化す。

 でも――たぶん、これでいいんだ。

 だって僕は。


 アルを、止めたくない(・・・・・・)――。


「僕のものにならないなら燃え尽きろ! シシナエ!」


 アルがその力を今ここで発揮すれば。この街を滅ぼせば。大陸のものどもも、島都市のものたちも、僕らに一目置くのはまちがいない。 

黄金(オーロ)の光体翼が大きくなる。僕の意志をそのまま具現するかのように。

 僕をかばう少女はうろたえて、呪文のようにぶつぶつ、僕にはわからない言葉をつぶやき続けている。 

 たぶん。

 たぶんアルは混乱しながらも、シシナエからマレイスニールを守ろうとしているのだ……

 僕ではなくて。

 僕、ではなくて……!


「焼いてアル」


 刹那、僕の口から出た声は。驚くほど暗かった。

 両手で顔を覆っていたせいだ。これは動揺したのではない。失望したのでもない。そんな情けないものではない。

 だって僕はうれしい。うれしいんだ。アルが復活したから。生き返ってくれたから。

 だから。目からあふれてこぼれているこれは、喜びの涙だ――


「焼いて。焼いて……焼き尽くして! 下界なんかいやだ! 嫌いだ! こんな街、大っ嫌いだ!!」


 僕の叫びに、少女がふりむく。とても困ったように。おろおろうろたえ、震えながら。 


「Mareisunir……」

「滅ぼしてよ――!!」


 僕は怒鳴った。なによりも一番、聞きたくない名前を、かき消すために。


 



 光。光。光――。

 まぶしい光の渦。まともに見たら目がつぶれるほどのまばゆさ。 

 天井が溶けた。ふふ、大穴が開いた。もっと広がれ。もっと溶けろ。もっと熱くなれ。

 ああ、体が浮いた。飛べる。 


「Mareisunir……!」


 そうだねアル。翼の拡大が止まらないね。広がりすぎているな。

 光が及んだところがどろどろに溶けていっている。すごいなアル。

 君の翼はどこまで伸びていくのだろう。

 とてもきれいだ。

 きれいだ。

 きれ……


「行くな! きれいな天使!!」


 僕からどんどん逃げながら、行くなって叫ぶ? 矛盾してないか、ハル・シシナエ?

 僕だってそうしようと思ったわけじゃない。でも背中の翼からのエネルギー放出が止まらなくて、勝手に体が浮くんだ。

 勝手に飛び立って、ほらもう――あっという間にビルの上だ。

 真っ暗な街だと思ったらそうでもないんだな。あれはネオン?

 光の粒粒がいっぱい広がって……夜空の星を集めたようだ。でもどぎつい色だな。

 ああ、黒いビルが沈んでいく。立てて並べたブロックを押し倒したみたいだ。

 あは。すごい音だ。大丈夫だよアル。こわがらないで。

 僕らのせいだけど、気にしないでいい。僕らを追い回したやつらが悪いんだ。 

 みんな消えればいい。 

 赤毛の女装男も。青銅女もドラゴギルドのボスも。

 シシナエ同様、この街とともにみんな消えてしまえばいい。


 あれはなんだ? 大きな船が浮かんでいる。ブンブンと鳴る乗りものが出て来た蒸気船か。

 うまくよけられそうにないね。突き通ってしまいそうだ。僕の体には結界(バリエーラ)が張られてないけど大丈夫かな。

 わあ、いったいどのぐらいの光熱? 近づいただけで壁がどろりと溶けたぞ?

 この光の中でよく僕は、無事でいられるな……


 ? なんだこの鎧みたいなものは。いつの間に僕の体を覆ったんだ?

 アル? 君が腕を回してだきしめてくれてるせい? 

 必死でマレイスニールを守ろうとしてるんだね。

 アルがまとう光が変化したってわけか。幻だけどすごいな。玉座の間に描かれた、壁画の高祖帝みたいじゃないか。アダマンタイトの黄金鎧。

 きれいだ。すごくきれいだ……


「あは。アル! すごいよ! これかっこいい」

『Hast du mich vergessen? Ich bin nicht Al……』


 なんて言っているかわからないけれど。こんな表情初めて見たな。

 すごく頼りなげで。こわがっていて。かわいい。

 僕にぎっちり抱きついてくるなんて、今までそんなことしたことなかったのに。

 高祖帝にはこういうことするんだ……。生身じゃないのに、感触がある。ほんのり熱い。


「こわがらないで。思い出すんだアル。まずは結界を張ってみて。結界展開バリエーラディストリクトってコマンドを発動させるんだ」


 ジョッと音を立てて、蒸気船の天井に大穴が開いた。僕らはどんどん上昇している。僕の背中から出ている翼は、すでにあのアホウドリサイズをはるかに越えている。地にたなびき落ちて、光の滝のようだ。

 恐ろしい轟音をたてて倒れていくビルに、きらめきが降り注いでいる……。

 

「わあ。壮観……!」


 僕は嗤った。穴を開けてやった蒸気船が墜ちていく。空飛ぶブンブンがいくつかこちらに飛んでくるけれど。


「愚かなり!」

 

 みんな黄金の翼のはしに触れたとたん、どろどろ。赤くひらめく煙を吐いて、墜ちていく。

 見るがいい。恐れるがいい。

 見ての通り、僕のアルは強すぎるんだ。だから代理騎士が必要なんだ。

 かなう相手がいないから!

 

『Bittestoppen! Es istbeangstigend』

 

 大丈夫だアル。このまま昇っていこう。島都市につくまでにはきっと出力が落ち着く。

 君もコマンドを思い出すよ。

 僕らを帝国軍が倒そうとするかもしれないけれど。僕らはきっと負けない。

 

『Bittestoppen!Mareisnir……Vielleicht……! Haben Sie nicht Mareisnir?!』

 

 アル、なぜ離れる? なにを言ってるんだ? 激しく首を振ってなにを言いたいんだ?

 おびえないでくれ。君は僕の背中に埋まってるんだ。だから僕から離れることは―ー


『Nein!!』

「アル! 落ち着くんだ」

『Ich bin nicht Al!!』


――「あっ……アムルううううう!!」


 ? この声は。たしか、シングの……孫? どこだ? はるか下から……


「大丈夫かああああっ?!」「アムル!! 無事?!」


 なんであいつが? 空を飛んでいる? どうして? 肩につかまっているのは機霊なのか?

 いや、猫か! なんと不気味な翼なのだ。こうもりのような翼。いや、あれは。どす黒いあれは――竜翼か? 紫色の機霊光。ということは、あのハゲ猫は機霊なのか?


「ちくしょうまぶしい! アムル、機霊が暴走してるんだなっ?! いま、助けるからっ!!」

「――!!」


 まさか本当に、僕を助けに? 

 嘘だろう? 

 みんなが人形だっていう僕を、わざわざ空を飛んで? ビルが倒れまくっている中を。こんなに危ない状態の中を。得たいのしれない猫機霊を使って、そんな必死な顔で…… 


『N……Neinnnn!!』

「アル! まて!」

「うわ?! なんだビーム出てきたー! うわあああ?!」「きゃああああ?!」

「シングの孫! ハゲ猫っ!」


 しまった、アルの機霊光の熱線があいつに! 猫の翼に当たったか?!


「アル! 出力を抑えろ! 落ち着くんだ!」


 ああ……墜ちていく。シングの孫が、紫色の光をたなびかせて。


『まあ、おまえを売ろうって思ってないのは、この世にテルだけだろうな』


 墜ちていく。そんな……そんな……


「テル……テル・シング! テル! テ……!」

 

 墜ちていく紫の機霊と少年。僕は思わず手をさしのべた。

 

「うあ……!!」


 しかしそのとき手のひらを、一筋の細い光がしゅんと刺し貫いた。

 天から一閃。

 蒼白い光線が――。

 

「降って、きた?!」


 黄金の乙女が悲鳴をあげる。ぶるぶるふるえる手をにぎりしめ。あいた穴からほとばしる血を払った僕は……呆然と黒い天をみあげた。

 あの光。僕を地に落とした青い光。まちがいない。今のは、あのときの光線と同じ。

 僕の背中を射抜いたやつだ……!

 

「降って、くる!! うああああっ!」


 刹那。

 青白い光の雨が降ってきた。

 

 無数に。

 

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