誠意、真心、約束
やっと投稿出来ました
遅れて申し訳ないです
今回は
それを踏まえて多少分量を増やしてみました
これで誤字があったら恥ずかしいですねw
それでは久々の投稿ですが
作品をご覧になってください
突然なんだけど
『転生者伝説』って本は知っているかい?
俺が聞く姿勢になったと同時に
シューベルトさんも姿勢を変え話をしてくれる
「転生者伝説?聞いた事がないですね
なんかの小説ですか?」
すると、うーんと
シューベルトさんが顔をしかめる
「この本なんだけどね」
と分厚い本を机から出した
某魔法使いの本みたいな見た目をしていた
すると本の表紙←革で出来てる
を指でつんつんつつきながら
「これが転生者伝説
この大陸、この世界に居る者なら
ほとんど知っている二千年ぐらいだったかな
その頃本物が書かれたらしくて
それ以降からは書き直されて今も出版されてる
いまでも一部の方では人気の伝記本だよ」
と、説明してくれる
が
うわぁ分厚いなぁ..
なんて思ってしまった
なんか申し訳ないな..
しかし"この世界"か、なるほど
ふと作者の名前が気になった
「すみません
作者って誰なんですか?」
すると今度は指を本の側面に向けて
「シエスタ,Eo,アロニスタ
ちなみに僕はこのシエスタさんの大ファンなんだよ
でもこの人この一冊しか書いてなくてね
文才あるのに勿体ないなあ」
あぁ熱が入ってしまったようだ
こういう人って長いんだよなぁ..って
ん?まてよ
書き直し=リメイク
この本はリメイクされ続けてるって事だ..
そう二千年も前から
「この本を書き直ししてる人って
名前わかるんですか?」
少し気になって聞いてみた
うーんとシューベルトさんがまたも唸る
「シエスタさん以外の転生者伝説の著者は
誰1人として例外なく年齢、性別
名前までもが不明なんだよ
そして出版されて1年以内に破裂したかのような
惨殺死体が王都の地下礼拝に放棄されているらしい」
するとぐっと動きがとまり
「って言う都市伝説なんだけどね
あ、都市伝説ってよりは王都伝説だね
アハハハハ」
と、にこやかに決まったといった顔をしていた
「はぁ..」
ため息が出てしまった
本当に怖いと思ったでは無いか
「でも..
書き直しをしている人の正体が
誰1人分かってないってのは本当の話だよ。
著者不明とはほんとに不気味だよね
なんて
話を本題に移そうか」
そしてシューベルトさんは本を読んでみたまえと
俺に本を渡してきた
重いながらしぶしぶ受け取ってしまった
「転生者伝説にも出てくる転生者の事から話そうか
君にも関わりある事だと思ってしっかり聞いてね」
俺はこくりと頷いた
「あれはね
いまから約2年ぐらい前の事かな...
ある日突然『転生者』そう
異常な程の知識と
様々な化学兵器の使用技術を
豊富にもった人だったらしい
そんな人間が来る事自体が異常なんだけどね
今僕が君に渡した本を見てご覧よ
大体112ページぐらいかな」
「文字が読めないかも知れないんですけど..」
と申し訳なくシューベルトさんの目に訴える
「あぁ、そうゆうことか
でも大丈夫だよ
その本は魔術的な礼装が施されて居るのか
わからないけど"誰でも読める"んだよ」
「?」
ふーんと
開いてみると109ページあたりまでは
登場人物で埋められていた。
とんでもないぞ..
頭を整理して
シューベルトさんが言っていた
112ページを開いてみる
日本語で書いてある?
シューベルトさんが言っていた事は
あっていたらしい
誰でも読める..か
するとさっきシューベルトさんが
言っていた二年前の出来事が書いてあり
ページを進めると
記憶喪失の転生者が現れる
今回は染まらないで欲しい
と、書いてあった
これは116ページ
「シューベルトさんここを見てみてください」
と116ページの1文を指を指しながら見せる
「うん
まぁ記憶が飛んだりするのは
珍しいけど全くないわけでも無いし
君とは限らないから気負う必要は無い
クレアも君を気に入っているみたいだしね
僕も君みたいにユーモアな人は好きだ
しばらくは泊まって行きなさい」
「ありがとうございます
本当に感謝します。」
とぺこりと頭を下げる。
だが、
下僕=気に入っている
なんだこれ
嫌な感じしかしない
「だからね、
1つ頼みを聞いてくれないかな」
目をこちらに向けてきた
俺はこくりと頷く
「その本に書いてあるとおり君が
転生者だとしても違うとしても関係ない
あの子、僕の愛娘のクレアの事についてだ」
何なのだろうか
よくわからないがなんて言われても
良いように構えて置かなければ
「あの娘は公務以外であまり外に出ないものでね
人付き合いに慣れて居ないんだよ」
ふむふむ
確かに領主の娘ならば公務とて多少あるだろう
人付き合いは自分から変わらなければ
苦手意識は拭えないから
慣れる慣れないは人次第だが
「その慣れていないクレアが初対面で人に話しかけるなんて初めてなんだよ
下僕だなんの言ってるけれど本当は仲良くなりたいだけだよきっとね
こんな機会はめったにないと思ってね
君もクレアと仲良くしてやってくれないかな」
うむ、仲良くするのも問題は無い
この領主さんが言っているのもあるし
何より心を開かせてあげたい...
そう思えた
「よし、
わかりました。
彼女が満足の行く下僕を演じてみせましょう」
そう言って席を立つ
「あ、別に下僕にこだわる必要はないからね?」
と、
なんだ、かっこつけて
変なこと言ってしまったじゃないか
すると、シューベルトさんが
「これは、初対面で頼むのも悪いんだが
ここに泊まっている間でいいから
クレアの支えになって欲しいんだ
心だけじゃない君は男だ
男は男なりに肉体的な危険からも
彼女を守って支えてあげて欲しいんだ
四十超えたただの一領主...いや
ただの1人の父親、
君と私、男同士の約束だ
頼めるかい?」
ここまで言われて断るやつは
さすがに居ないだろうなと
思った俺ではあるが
...さっきのビンタがなぁ
確かにシューベルトさんは
大丈夫みたいなこと言ってたけど
「え、あの..俺クレアさんと仲良く出来ますかね?」
するとシューベルトさんはう゛ぅん
と唸り
「とりあえずクレアには公務の用事で
王都へ行く予定だから
ひとまずはその王都での公務の間だけでも
あの娘の護衛を任せたい
決めるのはその後で良いから!
護衛の兵士も2人居るし
...ね?」
と眼力強めて言われてしまった
...そうだな、王都ってのも見てみたいし
「でも...
俺..さっきの件で嫌われてませんか?」
すると
「ハッハッハ!先程言いそびれたけど
あの娘は大体は関わろうとすらしないんだ
あれは良い兆候だと思いなさいな
嫌われてなどいないよ!..多分ね」
などと笑顔で言ってきた
最後にボソリと何か聞こえたが
自信を持つためには要らない部分だな
「なるほど...
あ、戦闘能力とか自分、皆無なんですけど」
護衛を務めたくない訳ではないが
ここで心配要素を言っておけば
護衛の人に迷惑かけた時とかに
弁解要素になるだろう
「護衛の人に関して考えてるだろ?
大丈夫君1人の戦闘能力とかは関係ないと思うから」
それ程まで護衛の人は強いという事か?
それともクレアという女自体が...
ってかさらりと思った事がバレていた
そして..
「さぁ!
二階へ降りたら近くに銀のドアノブの部屋がある
その部屋の中にクレアが居るから
元気出させて公務へ連れて行ってあげてくれ
どおせベットでうずくまってるだろうから」
と、シューベルトさんは言っているが
「あの、部屋に鍵は..?」
シューベルトさんは、あぁ..という顔をして
「大丈夫、あの娘部屋に鍵かけないから」
んー、一応女の子なんだから掛けさせないと
いうのは父親としてどうなのだろうか
すると、
「あぁ、馬車近くで護衛係の者を待たせて居るから
あんまり遅れないようにね。
(..ハァ、僕もそろそろ公務の時間だから行かないとな..)
んじゃあそろそろ行っておいで」
公務までの休憩の時間を僕は奪ってしまったという訳か..
なんか申し訳ないな、2重の意味で
ーーガチャリーー
と扉を開ける
「あ!やっと出てきましたか!遅かったds..」
(おそらくエリシアさんだろう)
「シッ!」
(こっちはエミリーさんかな)
気を取り直して..
「では、この度は本当にありがとうございます
今回の公務中には約束の件を
決めておきます。
誠意、真心を込めて
クレアさんの事、しっかりと守らせて頂きます。
...頑張ります..
...えっと、行ってきます!」
と、そそくさとドアを締めにかかった
脇にはしっかり本を抱えて
ーーーバタンーー
ふぅ..
『エリシア何故貴女は黙って居られないのです?』
『ごっごめんねエミリィちゃん
まだお話してると思わなくて...だから叩かないd
ビャヒ!』
『すみません、話の内容が飛ぶのでもう少し静かにしてもらえ...』
扉の向こうから部下と友人(僕が勝手に思っているだけかな..?)の声が遠くなって行った..
あの記憶喪失?だったかあの子...
嘘はついてなかったけど...
周りに纏ってた瘴気..
(気になるなぁ..)
探究心ってのかな
クレアが気に入ったみたいだし
僕も嫌いじゃないむしろ
家に泊めてあげたいくらいだ..
だけれど...
あ、正規騎士養成の所にいい子がいたな
港町で待ち合わせさせてみようなか
..."街"で"待ち"合わせ..
なんつって...
はぁ..
クレアとエミリーに言ったらしばかれるんだろうなぁ...
妻よ..私はジョークのセンスが無いのだろうか..
今回は分量を増やしてみましたが
如何でしたでしょうか
ここまで読んで貰えて僕は感激しています。
誤字があったらコメントでお伝え下さい
誠にお恥ずかしい( ̄▽ ̄)
小説内容へ話を戻したいと思います
次回は
街へ出ると思います
6話目でやっと外です..(゜∀゜)アハ