領主と下僕と大陸と
多分だいたいはこのペースでの投稿となると思います
申し訳ないです。
俺の前にはメイドさんの姿が2つ
そしてこの扉の向かい側には
ここの土地の領主だとか言う人間が居るという
どーゆーこった
山に登ってから全てがおかしい
死のうなんて思わなければ良かった
そんな事を思っている間にも
エミリーさんが
ドアノブに手をかけようとしていた
領主だとか関係なしに
こんなでかい家に住んでいるんだ
やばい人物に変わりはないだろう
俺はエリシアさんの肩を叩き
「エリシアさん」
とコソコソと喋りかける
するとエリシアさんも
「なんですか?えっとーー
お客様!」
って感じにコソコソと返してくれた
その間にも扉のドアノブをひねってしまっている
「ここの領主って人はどんな感じなんですか」
もち疑問形で聞く
「シューベルト、アイゼン、メリーデ様ですか?
ここの領主様です!」
凄い自信満々に返してくるが...
「そうじゃなくて人物的にはどうなんです
1人の人間的には」
そう人間性を知りたい
なんとこのタイミングで扉が開けられてしまった...
ーーーーーーー
扉を開けると広い書斎に
1つ異形なものがいた...
ソレはよくアニメとかで見るお偉いさんのような
机の裏にめちゃくちゃ高そうな椅子に
ふんぞり返っていた
...ニワトリのおっきいやつみたいだ
するとエリシアさんが
「こんな方です」
とほぼ真顔でその異形をみていた
「kミかぬ?」
ーー!喋った!?
すると口みたいな部分から
ポチっとボタンの外れるような音がして
「君だね?我が娘
クレア、アニータ、アイゼン、メリーデ
が下僕に選んだ男とは」
ん?下僕?
いきなりなんてこと言うとですか
すると左側にあった高級そうなソファから
立ち上がる少女の姿
「ええ
私が選んだのはこの男ですわ
お父様」
などと、意味の分からないことを言っている
「えぇ?ええっと...
下僕とは?どう..何故自分が下僕なんかに?」
と聞いてみるが
その少女...クレアと言ったか
俺を下僕だの言ったそいつはズカズカと
俺の方へと歩いてきてこう言った
「いい?私が貴方を
下僕として雇ってあげようと言っているのよ?」
と、光栄でしょ?と言わんばかりの
ドヤ顔で言われた
「え?..え?
そんないきなり...」
....はっ!
ある光景が脳裏を過ぎる
「どお?自覚したかしら」
と、クレアといったか
その小娘に言われた
イヤイヤイヤおかしいおかしい
と俺はその父親の方をみてみるが
なんと着ぐるみを脱ごうと必死になっていて
話しすらとても聞ける状況ではなかった
そして顔をクレアの方へと戻すと
左頬へ突然衝撃が走る
...ビンタされた
ーーーあれから20分程度は話し込んだだろうか
「いやぁ、すまないねぇ
うちの娘は少しやんちゃさんでね
少し多めに見てやってくれないかね?」
と領主ともあろうお人が
こちらににこやかに語りかけて
頭を上げ下げしている
ちなみに見た目は少し筋肉質な
面白いイケメンのおじさんみたいな感じだ
迫力が凄い
「いえいえ、下僕とかいきなり言われたのは
びっくりしましたし
ビンタもびっくりしましたけど
森で倒れていた所を助けて頂いたと聞いて
俺の態度も悪かったかなぁ..なんて」
とこちらも不思議と自然に柔らかい
雰囲気になってしまう
不思議なオーラを持っている感じがする
「まぁ、それでだね
君の言っていた地区なんだけどね」
と少し真面目な面持ちになり
「ここら辺にはありそうにないんだよ」
と、地図らしき物を取り出す
すると手招きをしてこちらにみえるように
テーブルに置いてくれる
「なんだこれ..」
つい声に出てしまった
なにせ俺が見慣れた日本列島どころか
世界地図でも見たことのない土地しか描かれて居ないのだ
「え?これって何ですか?」
我ながら変な質問だな、と思ったが
それでも話は続く
「ん?これはこの国の
小地図だよ。
なんなら後で一階の広間にある
大陸地図でもみてきなさい
多分為になるよ」
何かを見透かすかのように目を見ながら話してくる
クリクリお目目のお茶目おじさんかコヤツは
「わかりました
お話の続きをお願いします。」
と俺は話を聞く姿勢に入った。
次回から話が次の展開に移ると思います。
私も異世界に行ってみたいです。