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クズ石と試金石

(やれやれ、まさか“最後の騎士”役をさせられるとは思わなかったぜ)

 サルディンは内心でぼやく。

 城塞都市トリスの近傍。入り口の一つである北門を視界に収める場所に、彼が傭兵部隊は展開していた。

 エルマたちが先行した後、サルディンたちも現地の傭兵組織の手引きでようやくブランダルクに潜入することができた。

 それからエルマたちの後を追ってトリスに来ていたのだが、成り行きで男爵たちの策に駆り出され、この役を頼まれることになったのだ。

(まあ、俺も多少は剣が使えるとはいえなあ……“最後の騎士”なんてできるかよ)

 サルディンはトリスの城壁を見る。

 城壁の上はどこも観衆で埋め尽くされていた。

 トリスの警備なら傭兵部隊を撃退するのは訳ないのだろうが、さすがにこれだけの群衆がいては下手に動けないのだろう。

 警備の増援で兵士たちも増えているが、彼らも騎士の到来や騒ぎの成り行きが気になっているのは変わらないようだ。

 人々がサルディンに掛け声を浴びせ、手を振る。声が重なり何と言っているかは分からないが相当の期待なのは間違いないだろう。

 向こうからすれば、まだ本物かも判明していないのだが、それだけブランダルクの住民にとって、“最後の騎士”到来は明るい知らせなのだろう。

 サルディンも仕方なくそれに応え、手を挙げる。

(若、知らねえぞ。これだけの名声を芝居に利用してしまってよ)

 トリスには他にも“最後の騎士”の部隊が来ているはずで、いまも真偽が話し合われているはずだ。それでもこれだけ人々を惹きつけるのだ。

(国の困窮に伝説の騎士が出現すれば民衆が黙っていない。確かに若の読み通りだが、演じるこちらの身にもなって欲しいぜ)

 伝説の騎士役はさすがに荷が重い。いつボロが出るか分からないのだ。

 やがて人々がどよめき、一斉に別の方向を向いた。

 西の方角から別の傭兵の一団がこちらに近づいてきたからだ。

(来たか。段取り通りだな)

 別の部隊と小競り合いをすることで、トリスの太守たちに揺さぶりをかけることは予定通りだった。

 サルディンは目立つように一団に声をかける。

「……こちらから出向く手間が省けたな。貴様が我が名を騙る偽者か」

 それを合図に配下の傭兵たちも武器を構えた。

「同じ台詞を返させてもらおう」

 相手の一団からも声が返る。

「“最後の騎士”の名を利用することは誰にも許されん」

 外套を纏った相手側の“騎士”役がそう告げると、向こうの傭兵たちも武器を構える。

「てめえ! 騎士のダンナの邪魔すんじゃねえぞ!」

「そっちこそ! この非常時に詐欺ってんじゃねえぜ!」

 双方の傭兵たちが(段取り通り)挑発合戦を始めた。

(……いや、ちょっと待て。今の声はまさか――)

 段取り通りだが相手役までは聞いていないサルディンは、向こうの“騎士”の声に嫌な予感を覚える。

 やがて双方の傭兵たちの間で揉め始め、武器を振り回し始めた。

 観衆たちも悲鳴や歓声などそれぞれに声を張り上げながら、事の成り行きを見守る。

 やがて向こうの“騎士”が剣を抜きながら前に出て来る。

 小競り合いの傭兵たちも(段取り通り)その姿に圧倒されたかのように道を空けた。

 サルディンも段取り通りに前に出て相手を迎える。

(ゲッ、やっぱり――)

 前に出てきた相手役の姿を目の前にして、サルディンは顔を引きつらせる。

「……お久しぶりです。サルディンさん」

 相手役の騎士――ログがサルディンにだけ聞こえるように言った。

「やっぱり、副長だったか」

 サルディンはかつて先代“狼犬”ルーヴェンに同行してブランダルクに赴き、本物の“最後の騎士”の救出現場に立ち会っている。その後、ルーヴェンの配下になった“最後の騎士”――ログに先輩として傭兵のイロハを教えたのが彼なのだ。

「ここでわたしが“最後の騎士”を名乗り、貴方と対峙するのも何かの縁かもしれません……よろしくお願いします」

 ログが剣を構えた。

(聞いてねえぜ! 本物とやりあえなんてよ!)

 サルディンも内心で逃げたいと思いつつも剣を構える。

「閣下からの伝言です――『お前の腕なら大丈夫だろうと見込んで頼んだんだ。迫真の演技で頼む。死ぬなよ』――」

 ログがとても演技とは思えない気迫の目で間合いを詰める。

(若! 俺を殺す気か!)

 観衆に見せるだけの手合わせだが、打ち合わせなしでそう見せるのも簡単ではない。特に“最後の騎士”役である以上、下手な戦いはできない。確かに本気でやり合うぐらいの迫真の演技が必要だ。

 そして“本物”は命令通りにやる気のようだ。

 気軽に笑っているだろう若の顔を思い浮かべながら、サルディンは覚悟を決めるしかなかった。



「どう?」

 エルマは部下の二人に尋ねる。

 彼らは廃屋に身を隠し、男爵復活に必要な装置の組み立てを急いでいた。

「注文されてた装置の組み立ては間に合いますぜ」

 ウンロクが基盤の動作確認をしながら答える。

「しかし、あれですな。魔力の反応消去と伝達を同時に行うなんてどう使うんですかい?」

「リファちゃんから魔力を取り出すのに必要なの。そっちは?」

「こっちは予想以上ですよ」

 アードが《アルゴ=アバス》の肩当てに測定器具を繋げながら言う。

「そうはいっても、まだ必要量には足りないんですけどね」

 現在も肩当てのジェネレータを作動させ、魔力を集めていた。

 “聖域”内で魔力が集めにくいのは変わらないが、それでも想定よりも早く魔力の充填が進んでいるようだった。

「あいつがまだこの都市にいるのかもね」

「オレフのことですかい?」

「あいつも常に莫大な魔力を集めているみたいだからね。それに便乗して魔力を拾えているのかもしれない。だけど、自律行動型の魔導機械を動かせるあいつがいるとすれば――邪魔をされては厄介だわね」

 エルマは厳しい顔をする。

「戻ったぞい!」

「ただいま!」

 床からダロムとプリムが顔を出した。

「お帰りなさい。どうだった?」

 エルマは尋ねる。

 妖精たちに都市の外で起こっている“最後の騎士”到来騒ぎを偵察してもらっていたのだ。

「いま、西と北の部隊がケンカしとるみたいで、そっちに城の部隊も向かっておるようじゃ。そこに姐さんのいうようにログ副長がおったぞい!」

「そう、やはり副長さん自ら出てきたのね。男爵は一緒にいた?」

「副長さんの近くにはいなかったよ。どこにいるのかな?」

 プリムが困ったように首を傾げる。

「来てるのは間違いないわ。アーくん、肩当てをいつでも起動できるようにしておいて。うちらも出るわよ」

 エルマは一同に告げた。



 東門にも“最後の騎士”がいた。

 人々の注目を集めながら太守側の返答を待っている状況だ。

「――さすがは本職の騎士殿だな。サマになってるぜ」

 東側に陣取る傭兵部隊の中にマークルフたちは潜り込んでいた。

 マークルフは目立たないように馬車の荷物の中に隠れながら様子を覗き見している。

「護衛の騎士にこのようなとんでもない芝居をさせおって――」

 馬車の後ろに控え、外套で身を隠すエレナが言う。

 現在、“最後の騎士”役として立っているのはログと歳格好の近い彼女の護衛騎士なのだ。

「うちの傭兵たちでは似合いの奴がいなくてな。それに人々も面白がっているじゃねえか?」

「そんな問題ではない。それに本物である副長を別行動させてどうするつもりだ?」

「俺はこの身体だ。あいつと一緒にいては嫌でも目立つからな」

 マークルフは城壁や高い建物の上に並ぶ人だかりを睨んでいた。

「どうするのだ? これほどの注目を集めておいて、もはや下手な芝居は打てんぞ」

「ああ、この芝居の成り行きは主役と女優にかかっている。それに期待しようぜ」

 エレナが怪訝そうな顔をする。

「誰だ? その二人は?」

「安心しな。あんたじゃないし、俺でもない。向こうも気づいてないだろうが、その二人がこの大芝居の看板なのさ。これから俺が言うことを“騎士”役の部下に発言させてくれ」



 太守が手勢を率いて北門に向かったのを、ルフィンは窓の前に立ちながら見ているしかなかった。

 太守は自分たちが余計な動きをしないように警備を固めさせていたのだ。

「何とか外に出る口実を作れないかな」

 ルフィンがリーデにそっと告げる。

「俺が門を開けさせることができたら、話は早いのにな」

「残念ながら太守の言うことはもっともよ。この騒ぎでは王子である貴方がうかつに表に出られないわね」

 リーデがそう答えると、ルフィンは拳を握りしめる。

「誰が本物だと思う?」

 現在、“最後の騎士”を名乗る者が三つの門に出現している。そのうち西の門の“騎士”が北の“騎士”と揉めているらしく、後は東門にいる“騎士”だ。

「いま、マリアさんに確認に行ってもらってるわ」

 ルフィンは気を揉みつつも待っていたが、やがて騎士の一人が慌ててやって来た。

「ご報告申し上げます!」

「何があった?」

 宮廷の重臣たちの注目が集まる。

「東門にいる最後の騎士を名乗る者が新たな訴えをしております!」

 ルフィンは重臣たちの間を割って前に出る。

「聞かせてくれ。何と言っている?」

「ハッ! その者は〈白き楯の騎士団〉の一員だったバルト卿の未亡人を証人として求めております」

「バルト卿の未亡人――」

 ルフィンはリーデの顔を見る。

 リーデもうなずいた。それは間違いなくマリアのことを指していた。

「何と、そのような者がいるというのか?」

「その“騎士”は彼女がどこにいるか知ってて言っているのか?」

 重臣たちが次々に口にする。マリアの素性はルフィンたち以外には知らないのだ。

「騎士殿はその婦人が城に居ると言っています。その者なら自分が本物だと立証できると訴えておりますが、該当する者がこの城にいるかどうかも不明でして――」

 騎士が困惑して言葉を濁す。

 ルフィンは自分の玉座に戻るとそこに腰を下ろし、考え込む。

(マリアさんのことを知っている――男爵が裏にいるのは間違いない。でも、どうしてマリアさんのことを出したんだ?)

 ルフィンは悩む。男爵はきっと何かの意図があって言ったのには間違いない。

(――そうか! 理由を作ってくれたんだ!)

 ルフィンは拳を握り締めると勢いよく立ち上がった。

「余が出る! 急いで出立の準備をせよ!」

 ルフィンは厳かな態度で命じた。

 年相応の少年から主君としての振るまいを始めたルフィンに、その場に立つ臣下たちも戸惑いを強くする。

「ど、どうされたのです、殿下!?」

「バルト卿の未亡人のことは余が知っている! “最後の騎士”と彼女を面通しさせるため、余が同行する!」

「しかし! この城から出られるのは――」

「そなたたちは彼女のことを知るまい! 彼女が“最後の騎士”の真偽を確かめてくれたとして、それが正しいことを証明する者がいる! 余では証明にならぬと申すか!」

 ルフィンはできうる限りの威厳を示しながら告げる。

「とんでもございません! しかしながら、殿下が自ら出迎えずとも、彼女が誰かさえお示しくだされば後は我らで確認を――」

「彼女は城の外にいていつ戻って来るか分からない! 余が自ら出て彼女を呼び寄せる! これ以上、事態を長引かせて混乱を広げるわけにはいかない!」

「ですが、危険があるやもしれませんぞ!」

 重臣たちも説得を試みるが、ルフィンは引き下がらない。

「この事実を知るだけで、その“騎士”が本物の可能性は高い! “最後の騎士”を自ら出迎えてこそ“騎士”や多くの民の信を得られるのだ! それも許さないと言うのか! そなたたちが責任を負うと言うのか!」

 頑なルフィンの前に重臣たちも反論できなかった。

 フィルアネス王子を旗印に反政府勢力が集結している以上、正当な理由を述べる王子をそこまでして止めることもできないのだ。

 宮廷はルフィンの命を受けて準備を始める。

 ルフィンは玉座に座り直した。

 その隣にリーデが近づくと、ルフィンは小声で話す。

「……これで良かったかな」

「上出来よ。いままで学んできたことの成果が出たわね」

 ルフィンはガルフィルスの目から逃れるために各地を転々としていたが、その間にも人の上に立つための勉学は続けてきた。それを手伝ってくれたのがリーデ司祭だ。国王となるための修養については彼女の力が大きい。咄嗟に今のような振るまいができたのも、そのような下地があったからだ。

「司祭様のおかげさ。でも、いままで不思議に思ってたんだ。なぜ司祭様はこういう事にいろいろ詳しかったのかな、ってさ」

「わたしは騎士団長の娘だったから、そういう姿をずっと見てきたわ……でも、わたしが教えただけじゃないわね。“戦乙女の狼犬”という手本がいてくれたことが大きいかしらね」

 リーデはそう言って微笑むが、すぐに真顔に戻る。

「貴方を城から出すのが男爵の意図で間違いない。でも、ここからが勝負よ。このまま貴方が門を開けて男爵たちと合流できればいいけど、太守も黙ってはいないでしょうね」

「そうだね。俺も急ぐよ。準備をする」

 ルフィンは立ち上がると、近くの騎士に身支度の準備を命じる。

「司祭様は留守をお願いします。何かあるかも分からないし、それにリファのこともあるから――」

「分かったわ。何かあったらわたしも出るわ。気をつけて」



 マリアは北門の前に来ていた。

 城壁の回廊にまで民衆が並び立つ中、彼女もそれに交じって外の様子を眺めていた。

 城壁内外を監視する望楼では弓兵たちが待機、兵士たちも門の内外に配備されて不測の事態に備えている。

 街の外に陣取る傭兵たちが争う中、彼らを率いる二人の“騎士”たちも剣を交えていた。

 それに注目する観衆はある者は心配しながら、ある者は祭りのように騒ぎつつも掛け声をあげる。

 その中でマリアは黙って二人の“騎士”の姿を見つめていた。

 “騎士”の一人はアウレウスだった。

 外套を纏っているがその姿や僅かに見える表情、なにより亡き夫の姿に重なる剣術がそう確信させた。

(やっぱり戻って来たんだね。お嬢様との決着をつけるために――)

 この事をリーデ司祭――アデルに伝えなければならない。

 だが、マリアの足は重い。

 アデルは亡き父である騎士団長の無念を晴らそうとしている。

 アウレウスは騎士団長から託された使命に殉じ、非情に徹してアデルを止めようとしている。

(あんた……団長様……それに神女様……あたしはどうにもできないのかい)

 決着をつけようとする二人の間には、もはや誰も入り込む余地はなかった。

「おい! 城から御触れが出たらしいぞ!」

 突如、誰かが騒ぎ出した。

「何だって!? 太守様がこっちに向かってるんじゃないのか!?」

「分からねえよ! それよりも人を呼んでいるらしいぞ! なんでも、かつての〈白き楯の騎士〉バルトの未亡人らしい!」

 マリアは思わず息を呑んだが、すぐにその噂話に加わる。

「それは本当なのかい!?」

「ああ! 東門にいる“騎士”がその人を証人に求めているらしいんだ! 城からも誰かが護衛を連れて向かったらしい! 少年らしいけど、かなり身分が高そうだぜ!」

 マリアはその場から離れると、群衆の間を縫って走り出した。

 王子の存在はまだ城下の者には伏せていたはずだ。

 それを自ら現し、マリアを呼んでいる。

 ルフィンが大きな賭けに出たことは間違いない。急がなければならない。

(あんた、力を貸しておくれ!)



 民衆が集まるために遅れながらも北門に近づいていた太守ローエンの部隊。太守の許にも城からの御触れはすぐに伝えられた。

「何を勝手なことを!」

 馬上のローエンは自分の掌に拳を叩きつける。

 子供とたかをくくっていた王子に真っ向から反抗され、太守の顔に怒りと屈辱がこみあげていた。

「どうされますか?」

 護衛の騎士が尋ねる。

 東門の“騎士”が一部しか知らない情報を出してきたことから、本物の可能性は高くなっている。王子もそう睨んで自ら出てきたのだろう。

(わたしを引き離しておいて“騎士”や“狼犬”たちと合流するつもりか。そうはさせんぞ!)

 ユールヴィング男爵が“最後の騎士”らしき者に奪取されたことはローエンにも伝えられていた。

 外での騒ぎもまず彼らの仕業に間違いない。

 目的は戦乙女の奪還と“竜墜ち”阻止だろう。その二つを預かるローエンが振り回されることも計算して、このような馬鹿げた騒ぎを起こしたのだ。

「わたしもそちらに向かう!」

 ローエンは手を挙げて号令をかける。

「まだ、その者が本物とはかぎらぬ! 殿下も気が逸っておいでだが、事は慎重をもってあたらねばならん! 門番にも伝令を送れ! わたしが来るまで決して門を開けさせるな! 殿下をお引き留めしろ!」

 伝令が慌てて駆け出していく。従えていた部隊も方向転換を始め、その様子を遠巻きにしていた民衆も騒ぎ出す。

(この都市はわたしの城だ! 貴様らの思い通りにはさせんぞ!)



「その双子たちは自ら動くと思うか?」

 マークルフの思惑を知ったエレナが尋ねる。

 “最後の騎士”の真偽をマリアに証言させるには、彼女自身が本物と証言できる者が要る。それも騒ぎの大きさを考えれば確かな身分の者が必要だ。

「ああ。証人になることを盾にあいつらが出てくれれば後は何とかなる」

「動くのか? 特に王となるべきあの少年は監視も厳しいはずだ」

「そう信じているさ」

 マークルフは笑いかける。

「賭けるには心許ない言葉だな」

 エレナが楽観できないのか、顔をしかめる。

 確かに、この戦いの趨勢を左右する鍵が子供っぽさの抜けない少年ではそうはいかないのだろう。

「どのみち、あいつが立ち上がってくれなければブランダルクに未来はねえ。俺たちも身動きできなくなって打つ手はなくなる。信じるだけならタダだ。ドンと構えてやろうぜ」

 マークルフはどのような騒ぎになっているか分からない城壁の向こうを見つめながら答えた。

「そなたはあの王子を試すつもりか」

「俺たち傭兵はクズ石の集団さ。でもな、クズ石でも試金石にはなれるんだぜ」

 エレナが同じように城壁の向こうへと目を向けた。

「あいつはやってくれるさ。一度、試金石になった俺が証人だ」

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