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先王の遺児

 荷馬車がとある館の厩に戻る。

 御者はカートラッズだ。隣にリーナが座り、テトアが荷台で荷物の番をしていた。

「おかえり!」

 館に続く通路からルフィンとリファが現れ、荷台を覆っていた布と藁を除ける。

 その下にはマークルフが隠れていた。

「男爵。話は上手くいったのか?」

 ルフィンが荷台の手すりから顔を覗かせて訊ねる。

「まあな。しかし、身動きできないまま、荷台に載せられているのはいい気はしねえな」

「しょうがないですよ。身動きできない重傷人は目立ち過ぎますからね」

 テトアが苦笑する。

 皆の手を借りて車椅子に乗せられたマークルフの前に、二人の女性が立った。

 マリアと司祭服姿のリーデだ。

「ご無事だったようですね。村でのことはマリアさんから伺いました。あらためてお礼を申し上げます」

「戻っていたのか。よくここが分かったな」

「村の異変を聞いた時は生きた心地はしませんでしたが、前に隠れていたここだと予想はしていました」

 ここはルフィンたちが前に潜伏していたという、小さな街の外れにある館だ。

 旧王派に連なる騎士の館だったが、騎士が現王によって追放された後、商人に買収されたものらしい。もっとも、その商人も旧王派の騎士の馴染みで買収は現王の目をごまかすためだったそうだ。館はそのまま旧王派が身を隠すのに使っていたらしい。

 ここに限らず、現王によって追放された旧王派は巷に隠れて、ひっそりと潜伏しているそうだ。

 それだけ現王への不満は鬱積しているのだろう。国に余力があれば騒乱の一つや二つあってもおかしくないだろう。

 窮状の原因である国王が、その窮状で延命しているということだ。

「お帰りをお待ちしてましたよ」

 マリアが言った。

「早速で悪いのですが、いまから話があるのです。一緒に聞いてくれませんでしょうか? そこの蛇の傭兵隊長さんもご一緒に──」

「俺もか?」

「はい。傭兵としてご依頼したいことがあるそうです。話だけでも聞いてもらえないでしょうか?」

 マークルフとカートラッズは互いに顔を見合わせた。



 マークルフたちは屋敷の居間に連れてこられた。

 そこには見たことのない年輩の騎士らしき男が立っていた。

 先に入ったリーデが何か話をしていることから、顔見知りか関係者のようだ。

「騎士グラスディ様です」

 マークルフたちが席に着くのを待ってリーデが紹介する。グラスディと呼ばれた騎士はマークルフたちに一礼した。

「お見知りおきを──今回の依頼は私からです」

「依頼とは?」

 カートラッズが口を開いた。

「そこのお二人の護衛です」

 グラスディがルフィンとリファに目を向けて言った。

「依頼の前に詳しい話を聞かせてくれ」

 マークルフは言った。

「敢えていままで訊かなかったが、今後の事もある。そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?」

 グラスディがリーデを見る。

「男爵様はすでにお気づきのようです」

 リーデが答え、双子たちの後ろに立った。

「男爵様の予想通りです。この子たちは亡き先代王リアフィリス様の遺児、フィルアネス王子とフィーリア王女です」

「いままで隠しててごめん」

「ごめんなさい」

 ルフィンとリファが揃って謝る。

「気にするな。それより、宮殿の火事で亡くなったと聞いていたが──」

「火事は現王の差し金です。先代王様は火事で亡くなりましたが、この子たちは直前に逃れることができました。ですが、現王は自分以外の王位継承者が生き残っていると不都合なため、この子たちも亡くなったことにしたのです」

 リーデは二人の肩に両手を置いた。

「現在でもガルフィルス王はこの子たちを執拗に探しています。私たちは各地を転々としていました。王の手から逃れるためと、各地にいる旧王派にこの子たちの健在を伝えていくためでした」

「現王はよほど、その子たちが邪魔と見えるな」

 カートラッズが腕を組み、思案するように言った。

「継承順位は本来、直系のルフィンが上だからな。それに自分の代わりがいると分かれば、いつ命が狙われるか分からないって危機感があるんだろうさ」

 グラスディが頷いた。

「悲しいことですが、その通りです。現王は自分に子供が生まれることすら怖れているほどですから──」

 カートラッズは呆れるように肩をすくめた。

「救いようがないな。後継者の存在すら怖れるほどになるとは──自分に何かあった時のことは考えておらんのか」

「自分が殺されるぐらいなら、国ごと滅びても構わないと思ってんじゃねえか」

 マークルフも首を横に振ると、リーデが悲痛な表情をさらに固くさせた。

「それだけに──“最後の騎士”がいた時、この子たちの生存が分かっていれば、あの騎士も王を討ち、国を出て行くこともやめてくれたかもしれません」

 リーデが無念に唇を噛み締めるように言った。

「事情はだいたい理解した。王の魔の手から双子の王子たちを守るということか」

 カートラッズが訊ねると、グラスディが前に出た。

「現在、我らの同志が拠点を設けつつある。そこにお連れしたい。ただ、場所は依頼を引き受けてくれたらお話しする」

「“竜墜ち”を機に、ルフィンを王の座に就けようということか。だが、手持ちの兵を用いずに傭兵の手を借りるのか」

 マークルフの疑問にグラスディは苦渋の表情を浮かべる。

「世間ではガルフィルス王への不満はすでに限界に来ていた。それが“竜墜ち”によって一気に爆発しようとしている。災いではあるが、千載一遇の好機なのです。ですがまだ準備の途中であり、傭兵でも人手が欲しいのが実情です」

「反体制派を集めようとしているらしいが、政府に対抗できる戦力が集まるのか?」

 そうでなければ、あの双子たちも傭兵を雇おうなんて思っていなかっただろう。

「確かに……有り体に言えば機運を形として見せることが大事なのです。決起してこちらの覚悟をはっきり示せば、同調して加勢してくれる勢力は必ず現れてくれます」

「あてがあるような言い方だな。どこなんだ?」

「それはいまは申し上げられない。だが、ガルフィルス王を糾弾し、殿下をあるべき場所に凱旋していただくにはそれしかないのは間違いない」

 グラスディはそれだけ告げると、返答を促すようにカートラッズを見た。

「……少し時間をくれ」

 カートラッズは答えた。

「事が思った以上にでかそうだ。俺の一存だけでは安請け合いできん。話をまとめてから返事をする」

 グラスディはリーデの顔を窺い、彼女は頷く。

「分かった。こちらも準備があるから、それまでに返事をくれたまえ。ですが、どうか良い返事を待っている。いま動かなければ本当にブランダルクに未来はないのだ」



 ブランダルク王城の外れにある離宮──

 その地下にある古い施設の通路をオレフは歩いていた。

 そこは古代文明の研究施設だった。

 照明の多くは消え、空気も澱んでいるが、その規模も設備もオレフの目に留めるほどのものであった。

 古代エンシアの遺跡を古い時代から改装して使用されてきたようだ。

「どうかね? 科学者の君から見た、この場所は?」

 オレフの背後から現れたのはガルフィルス王だった。

「司祭長様から伺っていましたが予想以上でした。神女の伝説の地の下でこれほどの設備があったとは──」

「驚くのも無理はないがね。だが、伝説は伝説として、古代の叡智を否定する理由はないのだよ。科学者の君なら分かるだろう」

 ガルフィルスはオレフの反応に満足したように、強く頷く。

「……陛下の仰る通りです」

 オレフはそう答えたが、内心では不快な気持ちが込み上げていた。

 ガルフィルスは自分の手柄のように言うが、この研究施設は古くからブランダルク王家が管理してきたものだ。それに設備自体は素晴らしいものだが、歴代の管理者も使いこなせなかったのか老朽化が目立つ。それに現在はほんの一部しか稼働できないのか、全体の保守業務も滞り気味に見える。

 ブランダルクの現状では仕方ないのかもしれないが、もっと多くの者に開放していれば科学の更なる発展に寄与したことだろう。それが残念であり、そのことに気づこうともせずに理解者のように振る舞う王に苛立ちすら覚えた。

(司祭長が適当に話をしておけと言うのも分かるな)

 オレフは軽くため息をつくが、ガルフィルスは意気揚々と先頭に立つ。

「気に入ってくれて何よりだ。どんな研究成果があるか、見せてやろう」

 王が案内した先には一際、大きな装置があった。

 この施設の心臓部である魔力の出力機関だ。

「どうかね? これだけ元気に動くものは他にはないぞ」

 ガルフィルスは誇らしげに言う。

 オレフはしばらく機関の計器を見つめ続けた。

「確かにこの“聖域”内でこの出力の高さは異例ですね……なるほど、複数のジェネレータ接続の一つが“聖域”の外れにまで伸びていて、そこから魔力を供給できていると見ました」

「ほう。さすがは司祭長が認めるだけはあるな。よく見抜いた」

 “聖域”の外にまでジェネレータの有効範囲があるということは、この地下施設の規模はさらに大きいことが予想された。

 司祭長がブランダルクに目を付けた理由の一つなのも頷ける。確かにさらに探索すれば、ガルフィルスたちが把握している以上の設備を見つけて利用できる可能性もある。

 同時に国の苦境を招いた張本人が、それを尻目にこれほどのものを隠し、無駄に独占していることに失望にも似た感情を覚えた。

「司祭長殿から聞いているとは思うが、君にはここを利用してもらいたい。これからのブランダルクのために、君の才能に期待する」

「ご期待に添えるように努力します」

 オレフは努めて冷静に答えた。

 同時に施設の通路の向こう、照明の落ちた場所に何かの気配が蠢くのに気づく。

 その気配が急速にオレフたちの前に迫った。

 現れたのは機械化された身体を持つ猿に似た魔物だ。腕に纏った鉤爪をオレフに突き出すが、その先端はオレフの眼前で止まった。

 オレフは動かなかった。だが、その双眸は急襲に動じることなく魔物の姿を睨み付けている。

「……どういうことでしょうか、陛下?」

 オレフが訊ねる。

 ガルフィルスはオレフの反応を見ていたようだが、すぐに取り繕うように笑った。

「ハッハッ、許せ。ここの番人を紹介しただけだ。ただ紹介したのでは面白くないのでな。少し趣向を凝らしたつもりだったが、思っていた以上に肝が据わっておるな」

 ガルフィルスが手を振ると、〈被験体〉と呼ばれる古代の実験生物は後ろに退いた。

「どうだ。よく馴れているだろう。余にしか従わんがな」

「お戯れはほどほどに願います。ですが、このような忠実な兵器までお持ちなのですか」

「ここは魔物や人造生物の研究をしていた所らしくてな。役に立つぞ。見た目はともかく、裏切らんからな」

 ガルフィルスが一瞬、暗い嘲笑を浮かべた。

(自分に成り代わる存在を怖れて孤立化する独裁者の末路か──この男の場合は自業自得だがな)

 確かに司祭長がいなければとっくにこの国は滅びていただろう。

「手駒ならまだあるぞ。見せてやろう」

 ガルフィルスは先を歩き始めた。

 オレフはついて行く前に、脇に控える〈被験体〉を睨んだ。

 王がこの魔物をけしかけたのは自分の持つ力を見せたつもりか。それとも裏切ったら殺すという警告か。

 オレフはその手で銃の形を作り、魔物を撃つ仕草をした。

 〈被験体〉はそれに合わせたように鈎爪を王の背中に向け、それを撃つ真似をする。だが、すぐに何もなかったようにその場に控える。

「どうした? 何か気になることがあるかね?」

 ガルフィルスが通路の先から叫ぶ。

「いえ。確かによく馴れていると思っただけです」

 そう言うと、オレフはガルフィルスの後を追うのだった。



 マークルフが一人、車椅子で通路を進んでいた。

 右腕はある程度、動かせるようになってきたが、左腕はまだ動かせない。片腕での操縦は難しく思うように前には進めないが、それでも少しずつだが通路を進んでいた。

 やがて先にリファがいるのに気づいた。

 窓にもたれるようにして、ぼんやりと外を眺めている。

「よう、一人か?」

 マークルフが声をかけると、リファはようやく気づいたのか顔を上げた。

「男爵さんも一人なの? リーナお姉ちゃんは?」

「珍しく居眠りしてるよ。いろいろあったから疲れたんだろう」

 マークルフは車椅子を寄せようとする。

 リファが手伝い、窓の前に移動させた。

「すまんな。それでルフィンはどうした? 一緒じゃなくていいのか」

「兄ちゃんは騎士の人と話をしてるよ。退屈だから、途中で抜け出してきた」

「いいのか? あの騎士が困ってるんじゃないか」

「あたし、あの人好きじゃない」

 リファが言った。

「どうしてだ? 数少ない味方じゃないのか?」

「そうだけどさ……何かさ、あたしを見る目がさ。すごく怖いの」

「穏やかじゃないな。身の危険を感じるのか?」

「変な意味じゃないよ! そうじゃないけど何かゴミを見るような目なんだ……そりゃ、兄ちゃんは王位継承者で、あたしはオマケみたいなもんだけどさ。いまさら王女って言われてもピンとこないし──」

 リファは元気が出ないのか、壁にもたれてしゃがみ込む。

「オマケなんて言うな。それじゃ、まるで俺はオマケくじの景品みたいじゃねえか」

 マークルフが笑うと、リファは訝しげに顔を上げた。

「忘れたのか? 俺を雇いたいって言ったのはお前だろ」

「覚えててくれたの!?」

「リーナが恩返しをしろってうるさいんでな。それに身動きできない以上、高い金出させるわけにもいかねえ。特例中の特例で、出世払いで引き受けてやる」

 リファは満面の笑顔を浮かべると、唐突にマークルフの首に抱きついた。

「ありがとう! 男爵さん!」

「ははは。仮にも王女だろ。他の奴に見られると面倒だ。それぐらいにしてお──」

「あら、楽しそうですね」

「リーナお姉ちゃん!?」

「ぬはッ!?」

 慌てたリファに思いっきり突き飛ばされ、マークルフは車椅子ごと横転する。

「ああッ!? 男爵さん、ごめん!!」

「マークルフ様!? 大丈夫ですか!?」

 マークルフは二人に助け起こされる。

「……ふう、働く前に報酬を踏み倒されるかと思ったぜ」

「ごめんなさい。リーナお姉ちゃんも誤解しないでね。変なつもりで男爵さんに抱きついたわけじゃ……」

「分かってるわ。気にしないで」

 リーナが微笑む。リファは何を思ったのか、じっとその表情を見ていた。

「どうかしたの?」

「ううん。男爵さんのこと疑ったりしないんだなと思って。男爵さん、お姉ちゃんのこと、絶対に裏切ったらダメだからね!」

 リファがマークルフの前で両手を握りしめ、力説するように言った。

「それじゃ、お姉ちゃんも戻ってきたし、あたしは兄ちゃんのところに戻るね!」

 リファはそう言ってそそくさと去って行った。

「元気な子ですね」

 リーナが楽しそうに告げる。

「俺たちに気を遣ったつもりだろうよ。まったく面白い奴だ」

「でも、妹みたいで気にいっているのではありませんか?」

「かもな。フィーも大きくなったらあんな感じかと思うと、何か放っておけなくてな」

 二人が苦笑していると、背後にカートラッズが近づいていた。

「何だ。修羅場を期待していたが拍子抜けだな」

「見てたのか。ま、人徳の違いというやつだ」

「そうだな。血統書付きなんぞを信じる姫の人柄に感服するわ」

 カートラッズはそう言って、マークルフの前に立った。

「身体の方はどうだ?」

「心配してくれるのか」

「大事な護衛依頼だからな。検討するにもまず、こっちの切り札が使えるか確かめんとな」

「はなっから俺たち頼りかよ」

「そっちも双子の王女に雇われたのだろう。それにリーナ姫の護衛も追加料金が残っている。その分は働いて返してもらうぞ」

 マークルフもカートラッズも憎まれ口を叩くが、すぐに両者は真顔になる。

「装着信号を出せるまでには回復してきた。だから“鎧”を纏うことはできると思う──だが稼働時間は期待するな」

「本当に最後の切り札でしか使えんということか」

「それをどこで使うかが隊長の腕の見せ所さ」

「気楽に言ってくれる。それと、あの騎士の言っていた後ろ楯は何だと思う?」

「司祭長ウルシュガルだろ」

 マークルフは答えた。カートラッズも表情を変えないあたり、同じ考えなのだろう。

「窮地の反体制派を約束だけで動かせる大物などそうはいないからな。血統書付き、今回の件は相手がでかい。俺もどこまで手を貸すかは約束できん。こっちも部下たちを巻き添えにはできんからな」

 カートラッズは言った。

「分かってる。この依頼を引き受けるかどうかはそちらの判断に任せる」

「そっちはどうするつもりだ?」

「こっちは部下共々、ブランダルクに深い因縁ができたんでね。“竜墜ち”も阻止しなきゃならねえし、最後までやるさ。もっともこの身体を治すのが先だがな」

 カートラッズはリファの去って行った方を見る。

「だが、出世払いとは大きな賭けだな」

「まあ、ここまで来たらやってやるさ。ただ働きは傭兵の一番の恥だからな」

「恩返しもしないといけませんしね。私はうるさく言った覚えはありませんけどね」

 リーナが微笑み、マークルフが気まずい顔をする。

「見てたのか?」

「頑張って車椅子の練習をされてたので、つい様子を見てました」

 カートラッズは肩をすくめると、何も言わずにその場を去って行った。



 夜──

 館から離れた岩場に幌付きの馬車が止まっていた。

 荷台には幕を張った何かが乗せられ、数人の兵士たちがいる。

「人の居る場所でこんな物を放つのか? 危なくないか?」

「こいつは洗脳されていて、教えられた標的しか狙わない。邪魔をすれば別だが、下手をしなければ危険はない」

「本当かよ。とはいえ、やらなきゃ俺たちがこいつに処刑されるかもな」

「おい。怖いこと言うなよ」

 兵士の一人が幕を引いた。

 その下から現れたのは丈夫な鉄格子で、その中にはうずくまる異形の何かがいた。

 彼らはガルフィルス王の密命を受けた部隊だ。

 その内容は密偵が掴んだ反体制派の粛正だ。だが、その内容は常軌を逸しており、女子供だろうと容赦せずに抹殺しなければならない。それが本気であることは、王から粛正のための魔物を受け取ったことからも明らかだった。

「何を無駄口を叩いてる? さっさと準備につけ」

 彼らを率いる角兜の隊長が言った。

 恰幅の良い隊長は王に忠誠を誓う数少ない騎士であり、今回の任務についての詳細を知っているはずだが、兵士の誰もそれを訊ねることはできなかった。下手に疑いの態度を見せれば自分の方が処罰されかねないからだ。

 彼らは何も知らないまま、その任務を遂行するために動き出すのだった。

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