キャラ紹介と設定(第一部終了時)
《主な登場人物(勢力別)》
◇ユールヴィング領
ルーヴェン=ユールヴィングがフィルガス戦役の功績によりクレドガル王国の男爵位を賜った時に拓いた領地。“聖域”の南端近くに位置する。
クレドガル本国とは飛び地になる辺境の地だが、ルーヴェンは“聖域”から“機神”を運び出す時の唯一の道であるここを領地とすることで、“機神”復活を阻止する最後の盾とし、旧フィルガス領の傭兵たちも影から統括している。
【マークルフ=ユールヴィング】
性別:男 年齢:十七・八歳
貴族の礼装を粗野に着崩し、飄々とした態度が印象的なユールヴィング家の若き当主。物語の主人公。
祖父である先代ルーヴェンから男爵位を継ぎ、傭兵部隊〈オニキス=ブラッド〉の隊長も務めている。
家宝である黄金の斧槍《戦乙女の槍》を愛用し、先代の遺産である古代文明の強化鎧《アルゴ=アバス》の制御装置を胸に埋め込んでいる。
先代の使命を受け継ぎ、二代目“戦乙女の狼犬”として、因縁の敵であるフィルディング一族への抵抗を続けている。
【リーナ=エンシヤリス】
性別:女 年齢:十六・七歳
黄金の髪と碧眼を持つ美しき少女。物語のヒロイン。
“機神”の暴走によって滅ぼされた古代王国エンシアの最後の王女であり、鉄機兵の中で数百年地下深くで眠っていた。その際に“神”と接触し、戦乙女へと生まれ変わっていた。
地上に現れた際にマークルフに保護され、その後、マークルフと共に行動するうちに彼が裏で行う傭兵芝居に気づく。命のやり取りを芝居にするいい加減さに一度は反発したが、やがて彼が隠し持つ本当の使命に気づいてからは運命を共にすることを決意する。
クレドガルでの“機神”との戦いで戦乙女として覚醒。マークルフを勇士に選び、その最大の武器である《アルゴ=アバス》へ変身する力を身に付けた。
【ログ】
性別:男 年齢:二十代後半
長身で黒の外套を纏っている、物静かな男。
先代ルーヴェンの最後の従者であり、現在はマークルフの懐刀として傭兵部隊〈オニキス=ブラッド〉の副長を務めている。
“聖域”でも屈指の剣の名手であり『副長だけはガチ』と称されるほどの剣士。
本気を出した時は二刀流となるが何故か左手では剣を逆手でしか持たない。その左手には〈白き楯の騎士〉と呼ばれる紋章が刻まれている。
【グノムス】
性別:リーナの弟分? 年齢:古代エンシア産
古代王国エンシア末期に製造された〈鉄機兵〉と呼ばれる人型巨人兵器の一体。
魔力で動く通常の古代兵器と違い、大地の霊力を動力源とする特殊機体。最後の王女リーナの守護者であり、彼女の命令に従って行動する。会話機能はないが知能は高い。
土や岩壁などを自在に透過して移動することが可能で、胸の内部に人を乗せることも可能。
古代エンシア滅亡時、最後の王の命令によってリーナを載せて地底深くに避難した。その命令は“機神”の脅威が去る時まで地底深くでリーナを守ることだったが、なぜか現在の地上に出現する。その理由は不明。
クレドガルでの戦いで損傷したが、特殊機体であるため修理ができず応急処置状態となっている。
【ルーヴェン=ユールヴィング】
性別:男 年齢:老齢(シリーズ開始の五年ほど前に死去)
かつて古代文明の遺産である強化鎧を纏い、“機神”の復活を阻止した英雄にしてマークルフの祖父。
かつては“戦乙女の狼犬”の称号を名乗る傭兵隊長として活躍していたが、フィルガス戦役の際に仲間たちの命を捨て駒にするフィルディング一族の姿とその野望に叛旗を決意。クレドガルの若き大公バルネスと盟友となり、共にフィルガス戦役を戦う。
ルーヴェンの叛旗をきっかけにフィルガスは瓦解し、“機神”復活も阻止した後も、権勢を維持する一族との戦いに終生を費やす。
フィルガス戦役の再来を阻止するため、そこに統一国家ができないように傭兵たちによる戦争芝居を画策し、その枠組みを作り上げた。そして自身はクレドガルの男爵として辺境に最後の盾となるべく防衛の拠点を領地として築き上げる。
この傭兵芝居の仕組みによってフィルガス戦役で全てを失った者たちを拾い上げ、また権力者の思惑だけで傭兵の命が捨て駒として無駄に失われる事もなくなった。現在の傭兵たちはその功績をいまも忘れず、現在も彼を傭兵の神として崇めている。
【マリエル】
性別:女 年齢:二十代半ば
エルマの妹で大公の運営する研究所の副所長。姉と違って極めて真面目で身なりにもきちんと気を遣う美人科学者。ただし、ちゃらんぽらんな姉と子分二人の面倒を長年見続けてきた結果、すぐに手と足が出てしまう厳しい顔も併せ持つ。天性の姉と違って地道なデータ収集や検証を得意とする几帳面な学者肌だが、説明に火がつくと長い欠点もある。
本来は副所長だが、所長である姉エルマがすぐにどこかに行くためずっと所長代理を務めていた。
“機神”暴走で研究所が破壊された後はユールヴィング領に臨時で作った仮設施設に移籍した。
【アード】
性別:男 年齢:二十代半ば
バルネスの運営する古代文明研究所の所員。巨漢の男だが気が弱く、そしてずぼらな性格をしている。
古くからエルマに従う子分の一人であり、研究者としての能力は優秀。しかし、だらしない性格がマリエルの怒りに火を着けていつも鉄拳制裁を食らっているが改善の兆しはない。
エルマを所長、マリエルを所長代理と呼ぶ。
【ウンロク】
性別:男 年齢:二十代半ば
バルネスの運営する古代文明研究所の所員。小太りで小柄な男で胡散臭い雰囲気を持つ。
アードといつも組んで行動しており、アードより少し先輩。
アードと共にエルマに従う子分の一人であり、研究者としての能力はこちらも優秀。しかし、やはりだらしない性格がマリエルの怒りに火を着け鉄拳制裁を食らっており、こちらも全く懲りた様子はない。
エルマを姐さん、マリエルを姐さん代理と呼ぶ。
【タニア】
性別:女 年齢:十五歳ぐらい
ユールヴィング城で働く少女。がさつで男の子ぽい容姿だが心は乙女。ただし口は悪い。
好奇心旺盛で盗み聞きとか詮索が好き。ただし、恋心を抱くログにだけは素直。
孤高に生きるログの内にある優しさに惹かれ、クレドガルでの戦いではその行動力で彼を助けた。ログが閉ざしている心に一番近く迫っている少女でもある。
【マリーサ】
性別:女 年齢:三十代前半ぐらい
ユールヴィング城で働く侍女頭。キツい言動と目元のシワが目立つ厳しい人だが、ユールヴィング城のまかないを一手に仕切っている。
そのゲンコツは先代ルーヴェンのお墨付きであり、マークルフやログでも逆らうことはできない。
【女将】
性別:女 年齢:老齢(六十過ぎ)
酒場である《戦乙女の狼犬》亭の女主人。ルーヴェン=ユールヴィングとは最も古くから付き合いのある一人であり、英雄である初代“狼犬”の実像を知る最も親しい間柄だった。
【フィリー】
性別:女 年齢:六・七歳ぐらい
女将の孫娘。皆はフィーと呼んでいる。
店の看板でもある戦乙女みたいな女性になるのが夢。マークルフに懐いている。
◇クレドガル王国
“聖域”中央部に位置する大国。
フィルガス戦役においてルーヴェンに停止させられた“機神”を封印し、管理している立場にある。ユールヴィング家はこの国から男爵位を賜り、忠誠を誓っている。
【バルネス=クレドガル】
性別:男 年齢:六十代
クレドガル王家の一人で大公の地位にいる王国の重鎮。
フィルガス戦役時に傭兵隊長ルーヴェンと知り合い、身分を越えてフィルディング一族と戦うことを誓った英雄の戦友。ルーヴェン亡き後は後継者であるマークルフの後見人を務めている。
ルーヴェンによって活動を停止した“機神”が王国内に封印された後、外部から監視するユールヴィング領と呼応しながら、王国内の“機神”とフィルディング一族の暗躍を長年監視し続けていた。
古代文明への造詣が深く、自らが後援者となって古代技術の研究所を運営しており、そこで戦友の遺産である古代鎧《アルゴ=アバス》を管理しながら、“機神”を完全に破壊する方法も研究していた。
【エルマ】
性別:女 年齢:二十代後半
バルネス大公の側で侍女を務めていた女性。
その正体は古代エンシア文明を研究する科学者であり、大公が運営する研究所の所長。妹でもある所長代理マリエルの厳しい監視が嫌で大公の所に居候していた。
猫を被る時以外は奔放で気ままな性格であり、すぐに服を脱ぐ悪い癖がある。
クレドガルでの“機神”暴走で研究所を破壊されたが、自身はクレドガルに残って“機神”の監視を続けている。
【ナルダーク=クレドガル三世】
性別:男 年齢:二十歳手前
クレドガル王国の若き国王。クレドガル王国は古代エンシア王家の血を引くと言われており、リーナの遠い血縁とも言える存在。
大公バルネスに信を置き、破天荒とも言えるユールヴィング家の行いにも理解を示している。
フィルディング一族の血を引く仲睦まじい王妃がいるが、跡取りにまだ恵まれず彼女が辛い立場にいることに苦悩している。
【カーグ=ディエモス伯爵】
性別:男 年齢:三十代
我が輩口調が特徴の豪放さと騎士道精神を愛する心を持つクレドガル王国の伯爵。
王国でも猛者と知られており、英雄の後継者として活躍するマークルフを高く評価しているが、マークルフはある意味、冗談の通じない一番やりにくい相手と思っている。
◇フィルディング一族関係
【ヒュールフォン=フィルディング】
性別:男 年齢:十八・九歳
フィルガス最後の王の甥に当たるフィルディング一族の貴公子。クレドガル王国で生まれてフィルディング一族の有力者として育てられたが、フィルガス戦役を引き起こした王の血縁者として表向きは日の目を見なかった。それゆえにフィルガス王の野望を阻止して祖国を壊滅させたルーヴェン=ユールヴィング、フィルガスの地で活動する傭兵たち、なによりユールヴィングの後継者であるマークルフに並々ならぬ敵愾心を抱いていた。
物腰は礼儀正しく貴公子然としているが本質は傲岸不遜。因縁の相手であるマークルフの存在が許せず、彼を陥れるために暗躍し、その時に知った戦乙女も自ら手中にしようとした。リーナに拒絶された時は貴公子の顔を捨て、強引に彼女を手に入れようともした。
フィルガスの遺産である“機神”の制御装置を胸に埋め込んでその力も利用していたが、マークルフに追い込まれた彼は一族に切り捨てられて一度は死亡する。
しかし“機神”の闇に取り込まれる形で復活。“機神”と同化したヒュールフォンは暴走し、それを止めようとしたマークルフと《アルゴ=アバス》を倒すが、戦乙女の力に覚醒したリーナの力で“黄金の鎧の勇士”となったマークルフの手で完全に葬られた。
◇その他
【カートラッズ】
性別:男 年齢:二十代後半
マークルフと同業の傭兵隊長。時と場合によって二つ名などを変えるが、基本的には“蛇”のイメージを貫いている。
マークルフのことは先代の七光りの意味を込めて“血統書付き”と呼ぶ。しかし、それらも“狼犬”と対立する好敵手が必要であるための芝居であり、実際はマークルフをはじめ他の傭兵たちからも全幅の信頼を寄せられる傭兵の鑑的存在。
【テトア】
性別:女 年齢:十代後半
傭兵ギルドの見習い記者。傭兵ギルドの記者として傭兵たちを追って来た伯父の生き方に惹かれ、形見である写真機を手に伯父の跡を継ごうと努力している。
現在はカートラッズの専属として彼に同行中。
《設定・用語》
【霊力・輝力・魔力】
世界を司る三種の力。
世界には“光”と“闇”、その間に立つ“大地”の領域が存在し、それぞれの司る力が輝力、魔力、霊力と呼称されている。
世界は輝力と魔力、そして二つの力を抑える働きをする霊力が干渉し、光と闇の力が天秤のように均衡を保っている。
【聖域】
物語の舞台。
“神”によって作られた極めて高い霊力で満たされた地域。中央王国クレドガルを中心に複数の地方が存在する。
強い霊力で満たされたこの地は輝力と魔力を排除するため、魔力を動力とする機械や輝力で生きる神の眷属たちが活動できない土地となっている。
古代文明を滅ぼした“機神”を封じるために作り出された土地であり、現在もその中心地には“機神”が活動停止したまま封印されている。
【戦乙女】
“神”の娘と呼ばれる存在。
自らが選んだ勇士を導き護る運命の娘であり、勇士のために自らの身を黄金の武具に変える力を持つ。
リーナは古代文明の王女だったが“神”に接触し、戦乙女へと転生している。
【戦乙女の武具】
“戦乙女”が自ら選んだ勇士のために身を変えた武具。
黄金の武具であり、損なわれることのない不朽の存在である。
劇中で登場しているのは三つ。
○マークルフが持つ“戦乙女の槍”
○古代の勇士シグが遺した“シグの魔剣”
○リーナが変身し、マークルフが装着する“鎧”
武器に身を変えた戦乙女は二度と元の姿に戻れないが、リーナだけは特殊な条件下にあり、元の姿に戻ることができる。
“戦乙女の槍”は破壊されることのない性質を利用し、専用武器が遺失している《アルゴ=アバス》の最終兵装用武器として用いられている。
【勇士】
“戦乙女”によって選ばれた戦士の呼称。戦乙女が“神”の娘であるため、勇士は神の導く運命に選ばれた者でもある。
戦乙女は真に自分が認めた者の為にしか武器に変身できないため、戦乙女の武具が勇士の武器であり、その証である。
【“神”】
人の手が及ばない遙か地下深くの世界に鎮座する“光”の頂点的存在。
地下で眠っていたリーナと接触し、彼女を戦乙女に転生させた。
かつて古代文明崩壊時に出現し、暴走する“機神”を止めている。そして、その封印の地として“聖域”を創造した。
世界に直接、干渉することはないが、“娘”である戦乙女と選ばれし勇士を見えざる形で導き、運命という形で世界を見守っている。
【アルゴ=アバス】
古代文明エンシア末期に開発された強化装甲。
制御装置である“心臓”を埋め込んだ装着者のみが使用できる。
武器は両腕から展開する一対の湾曲型の刃で、魔力弾を発射したり、魔力の“盾”を形成して防御することが可能。
さらに手にした武器に膨大な破壊力を付与して敵を消滅させる〈アトロポス・システム〉を搭載している。
過去のフィルガス戦争によって“機神”が覚醒しようとした際、ルーヴェン=ユールヴィングが装着し、“機神”の完全復活を阻止するために用いられた。
ユールヴィング家の家宝としてマークルフが受け継いでいたが、クレドガルでの“機神”暴走時に破壊された。
【“鎧”】
リーナが変身し、マークルフが装着する黄金の強化装甲。
リーナに選ばれた勇士としてマークルフが使う“武器”であり、黄金の装甲以外は姿と性能も《アルゴ=アバス》そのものである。
戦乙女の力と古代文明の叡智が融合した“光”と“闇”にも属さない異質の力であり、“聖域”の影響を受けることなく活動が可能。同時に不完全な“武器”でもあるため、リーナは元の姿に戻ることができる。
【エンシア】
五百年前に“機神”によって滅ぼされた古代文明。
古代の民は“闇”の魔力を利用した魔導技術を見つけ、それを発展させて世界に一大王朝を築いて繁栄していた。
しかし、魔力を用いた文明の発展は世界の力の均衡を“闇”に傾かせた。
それを修正しようとする大地の霊力の干渉が魔導機械の障害を引き起こすようになり、文明末期の時代には文明存続が危ぶまれるほどの障害に直面するようになる。
古代文明はその問題を解決するため、世界規模で魔力を管理する超弩級の魔力制御炉を建造し、文明存続を試みたが、皮肉なことにその魔力炉である《アルターロフ》が暴走し、文明は滅びることになる。
リーナはその最後の王族であり、鉄機兵に搭乗して逃げ延びている。
【“機神”】
古代文明末期に建造された魔力制御炉である《アルターロフ》が暴走して変貌した機械仕掛けの災厄。
古代文明を滅ぼしたが、“神”との戦いに負けて“聖域”に封印されている。
過去に二度、復活しかけている。
一度目は数十年前のフィルガス戦争時に時のフィルガス王がその力を手に入れようと復活を画策したが、それはルーヴェン=ユールヴィングによって阻止された。
二度目は一年前のヒュールフォン=フィルディングの画策で覚醒したが、それはマークルフ=ユールヴィングによって阻止された。
フィルディング一族による“機神”覚醒はともに当代の“戦乙女の狼犬”によって阻止されており、フィルディング一族とユールヴィング一族の因縁の元凶となっている。
魔力がある限り無限に再生し、活動する恐るべき存在であり、“神”も滅ぼすことができずに魔力を封じる“聖域”を作って封印するしかなかった。
マークルフたちの悲願はこの“機神”を世界から消滅させることであり、現在もそのための研究を続けている。
【傭兵】
報酬と引き換えに戦いやその他の様々な依頼をこなす者たち。
戦いの匂いを嗅ぎつけては馳せ参じる無頼の集団であったが、フィルガス戦争以前と以後ではその在り方が違っている。
過去の傭兵は戦いの道具であり、その命も軽んじられた存在だった。
フィルガス戦争においてはそれが顕著であり、無数の傭兵たちが使い捨ての駒として犠牲になった。
当時、フィルディング一族に仕える傭兵隊長だったルーヴェン=ユールヴィングは権力者の犠牲になる仲間たちの姿と一族の野望を知り、離反。クレドガル王国の大公バルネスと手を組み、激しい戦いの末にフィルガス王国を打倒した。
その後、瓦解した旧フィルガス王国領は小勢力が乱立するようになり、傭兵たちもそこに居場所を求めた。
その裏で“機神”打倒の英雄となったルーヴェンは暗躍した。
傭兵たちの戦いに密かに干渉し、人脈を作り上げ、やがて傭兵組織全体に一大情報網を作り上げる。そして戦いの度に互いに内通して犠牲を出さないようにし、旧フィルガス地域が統一されることなく競り合いが何時までも続くような仕組みを作り上げた。
それは二度と“機神”復活の野望が繰り返されないため、そして傭兵たちが戦いで使い捨ての道具とされないための盛大な八百長であった。
現在、傭兵たちは各地の互助組織のギルドを作り、今もルーヴェンの遺志を継いで世間を欺きながら八百長の戦いを続けている。