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作者: 和 遊

白い部屋の一室にあるベッドにいる、まわりは試験管がいっぱいあり、中央には四角いテレビのような装置があり、白衣を着た少女がいる

「やっと起きたのね」

「いったい、ここは?」

「転生場よ」

「転生ってことは、私は死んだってこと?」

「そうよ」

「何になれるの?」

「えーと、ブタトリスよ」

「えー、それだけなの」

「そうよ」

「まあ、いいか、どうすれば、転生できるの?」

「あの、私の事は、疑問におもわないの?」

「何で」

「奇妙なかっこした少女がいたらおかしいでしょう」

「白衣をきた少女がいても不思議じゃないよ、お手伝いしていると思えるのよ」

「場違いじゃないの?」

「似合っているわよ、変わっている所には、少女がいるのは決まっている事だし。」

「はあ?」

「気にしない、気にしない、それより、どうすれば転生できるの」

「あそこの四角いところにいってボタンをおして転生できる生き物をいえばできるわ」

「そうなの」

「そうよ、転生しますか」

「する」

「それでは、転生する生き物を言ってください」

「ブタトリス、ブタトリス」

転生生物受け付け完了しました、転生を開始します

「ちょっと、まだ決めてないよ、どうなっているの?」

「いつもは、はい確認します、生き物の名前いって確認するんだけど」

「確認が抜けただけ?」

「そうだとおもうけど」

「機械壊れてはいないのよね?」

「大丈夫じゃない?」

「自信無さそうにいわれても、キャンセルはできないの」

「無理」

「何で」

「調子悪いと転生できないようになっているから」

「それって故障してもわからないって事じゃない」

「そうなの?」

「転生できれば故障じゃないといえば、犬と鯨が合体して、転生できたりするようになってても言えるの故障じゃないと、うわっ」

四角いのに吸い込まれる

「あっ、どうなったのかな」

四角い画面に転生終了

「ブタトリスになりました」

「ブタトリスって何、そんな生き物いたかしら、まあ、いいか、なるのは私じゃないし、どっちにしろ読んでいる人にはどんなのかばれていることだから」


そう、あなたの思っているとおり


火羽(ひわ)ちゃん、へんなのがいる」

有里紗(ありさ)何、何、これ、顔は豚で身体がリスで薄桃色の翼が付いている。変な生き物、飛べるのかしら?」

「どこから来たのかな?」

火羽は無言で上を指差す

「天からのおくりもの、火羽ちゃん飼おうよ」

「こんな変なのを?」

「うん」

「なに、食べるかわからないのに?」

「うん」

「ブーケ、ブーケ(何が、変なのよ)」

「ねえ、喜んでいるよ」

「ブーケ、ブーケ(ちがう、ちがう)」

「声は綺麗なのね、有里紗、ひまわりの種もってきて」

「どうするの」

「置いてごらん、その変な生き物の前に」

「ブーケの前に?」

「ブーケって?」

有里紗は前にいる生き物を指差す


「名前、付けたの?」

有里紗はうなずきながら、ブーケの前にひまわりのたねを置く。

ブーケはにおいを少し嗅いで、もぐもぐと食べる。

「リスの変種かしら〈こんな風に転生したのね〉」

「火羽ちゃん、転生って何?」

「転生って言ったの?」

「うん、言っていたよ」

「生まれ変わる事よ(なぜ、私の中に私のしらない記憶があるのかしら)」

ブーケは火羽のことをどこかでみた雰囲気が漂っているのを感じています。

ああ、転生場だわ、あれ、でも、何で私、おぼえているの、やっぱり、壊れていたんだわ、豚と鳥とリスが、合体した姿なの!変な生き物といわれるわ、この姿だと。飼ってくれるのかしら

「有里紗、お世話するのよ、出来る?」

「うん、ちゃんとお世話する」

「いい、じゃあ、お外に連れて行ったりしては駄目よ」

「えー、どうして」

「人の目に付く所にだしたら、いなくなるわよ」

「何で」

「研究対象になって連れていかれるわ」

「やだ、やだ、そんなの」

「他の人に見られないようにね」

「うん」

ブーケは飼われる事になりました。

そして有里紗には懐くようになりましたが、火羽には一向に懐きません、火羽が近付くと、有里紗の後ろに隠れたり、逃げたりします。

「もう、私には何で懐かないのかな?」

「ブーケ、火羽の事怖いのかな」

「さあ、夜も遅くなって来たから有里紗寝ようね、」

「うん、寝る」


「火羽ちゃん、起きて、起きて」


火羽は一向に目を覚ます気配がありません


「火羽ちゃん、起きたの、あっ、火羽ちゃんじゃない、火羽ちゃんは?」

白い白衣を着た少女は

「火羽ちゃんに目を覚まして欲しいのの?」

「うん、どうすれば起きるの?」

「そうね、変な生き物にキスをしたら」

「キスをしたら目を覚ますの?」

「覚ますわよ、きっと」

「変なのってどこにいるの」

「それよ」

有里紗の足元にブーケが来ました

「ブーケの事なの?」

「そうよ」

有里紗はブーケを連れて、火羽の所までいきました。

有里紗はブーケにキスをしました

ブーケは薄桃色の翼をした鳥になり空にきえてしまいました。

火羽の胸の上に一枚のピンクの羽が落ちました。

すると、火羽が目を覚ましました。

「おはよう、有里紗、どうしたの」

「火羽ちゃん、起きたー、ブーケ、お空にきえちゃったの」

「天にかえったのよ」

「また、来るかな」

「来れるように、これ、埋めておいで」

火羽は有里紗にピンクの羽を渡しました。


おわり

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