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Another  作者: Я(やー)
9/13

第九話

ぼーっとする。

入院から二日後、俺は家に帰った。

しばらく仕事も、絵理奈の元にもいかない。

医者に安静にしていろと言われたからだ。


一度休んでからと言うもの、俺は頑張り方を忘れた。

鳥が飛び方を忘れるのか分からないが、きっとそんな感じだ。

飛べない鳥は、猫だとかからすに食べられる。

だから、飛ばなければならない、それと同じ。

有り得ない、いや、有り得てはならないことなんだ。


生きていくために働くなんて、そんなの簡単なことだろうよ。

だけど、俺のやる気はぱたりと途絶えてしまった。



一人は嫌だ、怖い。

何もしないと鬱になる。


何故俺がこんなに苦労しなきゃならないんだよ……。

自分以外の他人の為に、自分を犠牲にするのは…俺らしくないと思う。

…むしろ俺ってなんだよ。

意志も、未来も、金もなければ、頼れる人間もいない。

俺には、絵理奈だけだったから。

絵理奈にも俺だけだっただろう。


絵理奈にもう希望あしたがないのなら……。

……俺が希望あしたに導いてやるよ……。


…俺は一本の頑丈なロープを持ち、絵理奈の元へ向かった…。




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