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Another  作者: Я(やー)
8/13

第八話

気づくと白かった。

目の前は真っ白。

鼻をつくような薬品の匂いから、ここは病院なのだと気付いた。

意識がはっきりしてきて、今の時間を考える。


「七時…?し、仕事…っ!……ッ…いてぇ……」

「ダメですよ、安静にしていないと。」

「俺はッ!働かなければならないんですッ!絵理奈の為に…働かなけれ…ば…ッ…」

頭が痛くてクラクラする。

「栄養失調と疲労です。

全く、あれ程体が持たなくなると言ったじゃないですか。

無理しないで下さい。」


看護師に淡々と言われた。

そっか…俺は、こんなにダメになってきてたんだ……。


絵理奈が眠ってから、初めてまともに休んだ。

俺自身、親と折り合いが悪かったから、お金が足らなかった。

誰にも頼れない。

俺には絵理奈だけだから。

だから働かなければならない。

俺がいないと…俺が…俺が…!……。


そんな生活にも、段々無理が生じてきていたのだろう。




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