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Another  作者: Я(やー)
5/13

第五話

今日も朝が来た。

幾度も、幾度も、乗り越えてきたはずの、絵理奈のいない朝だ。

少しこの生活に慣れてしまった俺自身が怖い。


絵理奈には俺が必要だ。

俺にも絵理奈が必要なんだ。

絵理奈…絵理奈……。


涙なんてとっくに枯れ果てた。

泣いてる時間すら、惜しいんだ。

俺には時間がない、絵理奈が目覚める前にもっとお金を貯めて、もっと大人にならなければならない。

俺はな、絵理奈。

お前が大事なんだよ。

お前の為なら、なんだって出来る。

俺の世界はお前中心で動く。

俺はあの日を後悔して、あの日に縛られている。

絵理奈が目覚めずにあの日に閉じ込められているのなら、俺もあの日に縛られてやる。

一生一緒って約束したもんな。


一生一緒って……約束したじゃないか…。

早く…目覚めてくれってば…。

いつからか俺はあの日に縛られた、空っぽの器と化していた。


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