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Another  作者: Я(やー)
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12/13

第十二話

「ごめんね、圭一。聞いて欲しいの。」

「なんだい…?あ…喉でも渇いたか?それともお腹空いたか?」

「違うよ、あのね…。私、もう行かなくちゃっ…お父さんとお母さんが待ってるのっ……。」

「何言ってんだよ…ほ、ほら、とりあえず、何か買ってこようか…林檎とか。」

「…もう楽になっていいんだよ…?…圭一…今までありがとう。」


そう言って彼女は泣きながら笑った。




目が覚めた。

どうやら俺は疲れて絵理奈の隣で寝ていたらしい。


ピーーー…………


気づくと絵理奈は俺の手の中で冷たくなっていた。


すぐに医者が来た。

俺は絵理奈の元から離され、絵理奈はすぐに電気ショックをされていた。


ピーーー…………


その不快音が鳴り止むことはなかった。



「12月24日、19時28分…御臨終です。」


現実的に考えて見ろよ。

こんなにも長く眠っていた絵理奈が、いきなり目覚めて抱き締めてくれるわけがないじゃないか。


あのメッセージは、絵理奈の最期の言葉だったのかもしれない……。

俺の夢か幻か、でも確かに絵理奈の声が聞こえたんだ……。


もう二度と、絵理奈には会えないんだ……。


薄々気付いていた…もう、目覚めないことなんか、とっくの昔に……。


俺は絵理奈のことを、幸せに出来なかった……。


俺の努力は、全て無意味だったんだな……。



それは、とても寒い、雪の降るクリスマス・イヴのことだった……。





True End...

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