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Another  作者: Я(やー)
1/13

第一話

今日、彼女が事故に遭った。

彼女の不注意で大型トラックにひかれた、と説明されたが、俺がこの事故を起こしたようなものだった。


数時間前、彼女と喧嘩した。

きっかけは些細なことだったのに、カッとなった俺はつい思ってもない酷いことを言ってしまった。

「絵理奈は自己中心的すぎる!こんなことなら出会わなければ良かったのに!」

滅多に癇癪かんしゃくを起こさない俺が、初めて五年も付き合った彼女に浴びせた罵声だった。

しばらく沈黙が起きた。

今のは俺だったのか?こんな声を荒げるなんて……。

すぐに謝ろうとしたが絵理奈は目に涙をたくさん浮かべ、そのまま走って俺の部屋を出ていってしまった。


あの時、引き止めるべきだったのだろう。

あの時、もし引き止めていたのなら絵理奈はこんな姿には……。


今、絵理奈は病院のベッドで眠っている。

無表情な絵理奈の顔を見ると、涙が止まらなくなる……。

あぁ…お願いだ絵理奈……。

早く目を覚ましてくれ……。

俺が悪かった……もうあんな酷いことは言わない……。

お願いだから……目を開けてくれ……。



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