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エピローグ

翌日。桜豊高校。月一月曜恒例の全校集会にて。

「この学校の体育祭はたるんどる! 遊びやっ! 来年の体育祭はよその高校に負けんくらい、熱い体育祭にリニューアルさせるからなっ! 進学校は勉強だけやなく、体育祭も派手にやらんとあかんっ! 若い青春時代、競争し合うことが大切なんやっ!」

 生徒指導部長でもある力丸先生からこんなことが伝えられた。

「マジかよぅ、あいつ、来年度までに異動してくれねえかな?」

「力丸、典型的な体育系だな」

 守也と耕平のみならず、愚痴を呟く生徒は多数いた。

「バルルちゃん達、また日本に来てリッキーを説得してくれんかな?」

「そうしてもらいたいよ。みんなで力を合わせて、力丸先生の計画を潰しちゃおう」

 絵美と里乃も当然、反対派だ。


        ☆

 

あれから二〇日後、日本時間正午頃。三姉妹とジルフマーハとカヤロンは再び日本、大阪の平等宅を訪れた。飛行船は庭にとめて。

「やっぱり来たんだ」

 耕平は苦笑い。

「だってすぐに来れるんだもん」

「わたし達が日本へ手軽に行き来出来るよう、最高時速五千キロ出せる新型のジュニア用超高速飛行船をあれから理工系の技術者さんに造ってもらいました」

「せっかく造ってもらったんだし、利用しないと勿体無いものね」

「やっほー、コーヘイ兄さん。今回はなんばグランド花月にも寄る予定やねん」

「こんにちは、耕平様」

彼女達はその後も、週末の度に三姉妹宅所有の通天閣型超高速飛行船で平等宅へやって来て、耕平達と会っている。

「あの子達、あれから頻繁にここへ来るけど、おウチは相当お金持ちなのね」

 ちなみに香子は、あの五人がフランス人であるとまだ思っている。

 カナヨト王国の所在地が不明な以上、正しいかもしれないし間違いかもしれない。

 ただ、間違いなく言えることは、カナヨト王国民は世界一、平等主義的な思想を持つ穏和な民族であるということだ。

(おしまいやで)


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