表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無愛想な彼  作者:
13/25

第13話

時はあれから、数週間が経った。幸くんから走って逃げて以来、間宮兄弟には会っていない。幸くんはもちろんのこと、何故か智浩くんとも会えずにいた。

会う用事があるとかじゃない。だけど折角話せるようになったのに残念なような…。

でもだからといって、用事がないのに二人に会いに行く勇気はない。

そんな葛藤が続いた。


あの昼休みから習慣が増えた。それは昼休みには決まって運動場を見ること。気持ちにも決着はついていないし二人への感情はあの時から変わることもなく、心の真ん中をズシーンと占領していた。ゆかりは、


「私はどっちかのファンって訳じゃないけど、どっちつかずってのも敵が多いよ」


という。確かにそうだろうけどまだ好きとかそういうのじゃないし、思ってみれば今の私達の関係でそこまで発展するわけがない。

例え私がどちらかが好きでも、二人にそういう感情があるわけない。


ここ数日『二人のどちらかが好きか』という決着はつかなかったけど、『二人を好きになってもただの一人相撲』という結論は出た。


「でも何で昼休み、サッカーしてるのを見てるの?」


「……私が私に聞きたい」


そう、はっきりいってわからない。今はっきり言えるのは『なんとなく見てる』という事。


「…恵の言葉でいうと『幸浩くんには好意を持ってて、智浩くんは気になる存在』?」

…ズバリ言い当ててるし。私の図星な顔で正解とわかったのか、


「中西ゆかり、やりましたーっ!!褒めて褒めて♪」


ゆかりはガッツポーズをしてはしゃぐ。とりあえずよしよししてあげた。

友達付き合い長いけど、たまに発揮される鋭さには驚く。

余りにも大声だったらしく、クラスのみんながゆかりを見ている。


「あんた声がでかいよ」


「ごめ〜ん……あれ?」


「どうしたの?」


ゆかりが私の向こう側に何かを見つけたらしく、固まった。何事かと思い、私はゆっくり振り向いた。


振り向いた瞬間、私も固まった。………思い出される、あの日の昼休み走って逃げた時の恥ずかしさ。私は自分の顔が赤く染まるのがわかった。



――――入り口には幸くんがいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ