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冥界  作者: 尾花となみ
EpisodeⅤ 冥界の間奏曲
17/21

Intermezzo Ⅵ―A Solo Scene②―

ユリの独白。

前話で大分明らかになったとは言え、今回かなりのネタバレを含みます。

気になる方は間奏曲(Intermezzo)全話飛ばしてください。

気にしないという方はお進みください。






 前よりもずっと、重い空気が流れている。

 私は自室で膝を抱えうずくまる。


 今日は暇をもらった。

 本当なら出かけるけど、出かけたくなかった。


 ちゃんと外の空気を吸わないといけないけど、今日はどこにも行きたくない。


 もうわかってる。

 二人が何も言わなくてもわかってる。


 記憶は全然ないけど、想いは確かに感じていて、今なら素直に二人のそばにいれて嬉しいって思える。

 でも、でもでもやっぱり苦しいよ。


 私は一体何? なぜ存在しているの?

 アリアも、ずっとこんな気持ちで苦しんでたのかな……。


 私のこの気持ちは、存在は偽りのもの?

 私のこの想いは、苦しみは必要ないもの?


 自分がどうしたいのかもわからない。

 どうしたらいいのかもわからない。


 何も何も分からない。

 でも、一つだけ分かってる。


 一つだけ、絶対に間違えない気持ち。

 二人の事が大好きで大切で……ずっと傍にいたいって気持ち。


 私のものなのか、あの方のものなのか分からないけど、その気持ちは絶対で……たぶん、私とあの方の同じ気持ちなんだと思う。


なんとなく自分の立ち位置を理解したユリです。

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