帝国編 7.龍は厭わない
こんちは!書きためてた小説を大放出いたします!
みんな大好きご都合主義なろう世界へ!レッツゴ〜!
夕暮れに染まる村の廃屋の中、長は床に縛り付けられ、息も絶え絶えだった。レイアは静かに長の前に立ち、冷たい瞳で言った。
「あなたたち何者なの?」
長は最初、口を固く結び何も答えなかった。
幾度か問答を繰り返したが長はずっと黙りこくったままでこのままでは埒が開かなかった。
「別に私は正義の味方じゃないから…もっと物理的な聞き方をしてもいいんだよ?」
そう言ってレイアは指先に灯した炎をジリジリと縛られた長の身体に近づけていく。
「ぐっ…ぐあああああ…!」
普通の人間よりも頑丈な龍人の皮膚でさえ焼ける炎だ。人間にとっては地獄のような苦痛を伴うだろう。
「まずは…そうだな。あなたたちが使う呪術ってなんなの?」
まだ黙っている長の身体を今度こそ焼く。断末魔のような悲鳴が上がるがレイアの心は動かない。
「呪術はぁ…暗黒大陸からやってきた術師が教えてくれたもので…」
「そっか。次、あなた『三宝』って言葉聞いたことない?」
「…ない…」
――一つひとつ、問いが重く落ちる。長の額には汗が浮かび、呼吸は浅く、手足は震えていた。レイアはそれを見逃さず、声のトーンを変えず、だが微細な動作で圧をかける。
「嘘をつけば、さらに苦しむだけだからくだらないことはしない方がいいよ」
次第に恐怖が支配し、答えるたびに体が痙攣した。レイアは長を手にかけることなく、彼の心理を追い詰めるだけで十分だった。
問答が終わったとき、長は床に崩れ落ち、ほとんど意識を失っていた。呼吸は断続的で、体は痙攣し、血色はなく、村の惨状を目の前にしても、もう何も理解できない状態だった。レイアは冷たく見下ろし、言葉を残す。
「これで、必要な情報は揃ったかな。あの人も三宝のことについては知らないみたいだし…」
あれだけの拷問にかけた後でも『邪神』についてはほとんどなにも喋らなかった。彼らは中央大陸で呪術について知り、それを東大陸に移り住んできたらしい。ある日突然、『邪神』の声が聞こえ、冒険者たちを捕まえて贄にしろと言われたらしい。
一体なにがなんなのか。全てを理解はできなかったがレイアの目的には彼らはなんの関係もなかった。
外に出ると、何人かの煌びやかな鎧を見に纏った男たちが現れた。
ちょうど依頼を受けていたBランクパーティー「月夜の船」が村に到着したのだ。
逃げ延びた冒険者が街に戻る途中で見つけたらしい。黒髪の少女が冒険者たちを助けたことを聞いていたルイたちは彼女こそがその少女であると瞬時に理解する。
だがレイアは無言のまま、死にかけの長をパーティーの目の前に放り出す。
「多分ここが呪殺教団のアジトだよ。あなたたちが探していたものはこれじゃないかな」
とだけ言い残すと、静かにその場を立ち去ろうとした。
ルイは目の前に広がる惨状を見て唖然とした。仲間たちは何が起きたのか理解できず、ただ呆然と立ち尽くす。
夕日で彼女の顔はよく見えなかったが逃げ帰った冒険者たちの証言を総合して、黒髪の少女がそれであることを認識する。
一人でB級冒険者の依頼を全てをやり遂げた事実に、ルイの胸は圧迫されたように重かった。
「まっ…待ってくれ!一体…何者なんだ!話を聞いてくれ」
「あなたたちがやったことにした方がいいでしょ?お金も入るんだし…私…あんまり目立ちたくないんだ…」
そう言ってレイアは街へと戻っていった。
その後、レイアは街に戻り、何も語らず日常に戻った。一方、ルイたちは混乱の中、冒険者協会へ事の顛末を逃げ帰った冒険者たちと報告した。
曰く、森で魔物を狩っていた彼らは急にローバの男たちに捕まった。次に目を覚ますと燃え盛る十字架にかけられていた。そこを黒髪の少女が助けてくれたが煙や炎、混乱で顔ははっきりと見えなかった。逃げる途中で月夜の船に会った。少女が1人で戦っているかもしれないから助けにいってくれと懇願した。
そこで駆けつけたルイたちを待っていたのがあの村の惨状であり、それを引き起こしたのがあの黒髪の少女であったと言うことだけだった。
やがて冒険者協会ゴルン支部長バーナードから呼び出しがかかるが、ルイの胸にはまだ、黒髪の少女が残した影が深く残っていた――街まで移送した『長』の体には裂傷、焼けた後が数多く残ってい、治癒師たち曰く意識を取り戻すかも五分五分らしい。
ルイはあの静かな瞳と、拷問すらも意に介さぬ冷徹なあの少女を、忘れることはないだろう。
さてさて!楽しんで頂けましたでしょうか!おもろいやん!頑張ってくれぃ!等のお気持ちがあればぜひ評価の方お待ちしております!それではまた次回お会いいたしましょう!




