ポイ捨て
ホラーです。
実話かもしれないし、実話じゃないかもしれないです
ポイ捨てされたゴミって見たことある?
あれをさ、みるたびに思うんだよ
どうなるんだろうなって
例えばさ、ゴミ箱に入ったゴミっていうのは、業者の人が持っていく
でもさ
ポイ捨てされたゴミは、そのまま放置されるかもしれないし、風で飛ばされるかもしれない
ボランティアで誰かが拾うかもしれないし
とにかくまぁ、色々あるんだ。そのゴミの末路ってのは
これは、ここ数日の話だ。
帰り道だったんだ。なんの変哲もないいつもの帰り道
拾ったんだよ、別に拾うつもりはなかったんだけど、張り紙がはってあってさ
拾うな!
って
そんな事書かれてたらさ、拾いたくなるだろ?
家に持って帰って、中身を見てみたんだ
なんだったと思う?
空洞だったんだよ
でも、おかしいんだ。本当に空洞なんだよ
袋の底が見えるとかじゃない。そこも見えない、ずっと暗闇
手を突っ込みたくなったけど、やめた
その日は遅かったのもあるけど、本当に底が見えなくて、引き摺り込むような手でも出てきたらどうしようとか、何があるかわからなくて怖かった
ってのもある
窓から袋をすてて、その日はもう寝た。
次の日家の前の、袋を投げ捨てたはずの場所には、袋はなかった
風で飛んだんだ。そう思って、学校にいった。
その日またその袋を同じ場所でみた
同じ袋で、また張り紙が貼ってあった
拾われた
って
同じ場所にあるのも変だけど、拾われた事を書くなんて、気持ち悪いなってなった。でも、ホラー映画見る人ってこんな気分なんだろうね、
拾っちゃった
中身は、変わらなかった
変わらず底が見えない暗闇の空洞
やっぱりさ気になっちゃって、今回は手を突っ込んでみたんだ
チクッ
指から血が出た。刺さってたのは植物の棘
オレは棘が生えた植物なんて薔薇以外しらないから、薔薇だって思った
薔薇なんて、リアルでみた事ないしさ、ちょっと気になって、
家にある。調理用のトングをさ、袋の中に突っ込んだ。
出てきたのは黒い薔薇だった。
正直赤い薔薇が良かったが、薔薇は薔薇だ。
初めて見るそれは、思っていたよりも棘がついていた。
その日は薔薇を一通り眺めた後眠った。袋だけは窓から捨てた
翌日のあさ、袋はまたなくなっていたが
帰り道もう一度見つけた。
今度は例の場所ではなく、帰る途中の道の真ん中、だがしやの前だった
昨日と同じ袋、同じ重さ、違うのは、場所と、はられている張り紙のないよう
きて
だれを呼んでいるのか一見わからないのが気色悪かった。
もう一度オレに拾われたかったのか、元の持ち主に拾われたかったのか。
でも、これはポイ捨てゴミ、忠犬ではないし、忠犬なら別の場所には行かないだろう。
だからこの袋はオレを呼んでいたのだろう
ここで、ふと前回のことをふまえて、思いついた
出てきたのは黒い薔薇だった。
今回は別の色の薔薇が出てくるのではないかと
すぐさま、その場で手を突っ込もうと思ったが、前回はそのせいで棘が刺さったのだ。
家にかえり、前回と同じトングで、取り出した
みたことのない、黄色の花、異様な形だとか、奇怪な匂いもしない。
至って普通のそこら辺にありそうな花
よく見ると黒い点のようなものが、花の葉の先についている
これに気がついたところで、オレに花の種類がわかるわけがない
興味もないので、袋ごと窓からすてて、ねた
例に漏れず袋はまた消えていたが
その帰り道また見つけた
しかし今度も位置は変わっており
近所にある橋の下にあった。
名前は伏せるが、近所にある、橋だ。
橋の真横には小さく名前が書かれているのだが
名前を忘れてしまった
そんな橋の下に置かれていた
今回も、袋の形は変わらず、重さも変わらず
変わったのは、張り紙と場所だけ
こっちだよ
だった。
…だれに言っているのだろう。昨日の手紙の内容で、おそらくこの張り紙はオレに宛てたものだと考えていたのだが、
わからなくなってきた
こっちだよ…
オレに見つけて欲しいから、こんな内容なのかもしれないし…
オレを見つけたいから、こんな内容かもしれない
近づいてるのだ。このふくろは、今日はこの袋を持って帰るの、やめようか
そう思って、帰って寝た
翌日、袋は真下の家のコンビニの前にあった
張り紙には
もうすぐ!
と書かれていた
今思うとこの行動をした理由がわからないが、やって正解だったと思う
袋の中に手を突っ込んだ、植物の感触、しんみょうとかと同じような、細長い、花ではない
クローバーだ、それも四葉が
数え切れないほどの、四葉のクローバーが手の中にあった
クローバーの花言葉は以前、どこかで聞いた事があった。
逃げた。自転車にまたがって、どこでも良かった。友達の家でも、ホテルでも、ネカフェでも、野宿でも
とにかく、家にいたくなかった
友達の家で一晩を明かした。
自宅の玄関に戻ってみると、そこには、袋が置いてあった。
ごめん
そう書かれた貼り紙がはられていた
だれに謝ってるんだろう




