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鳥使い
一人と一羽で、ドラゴンの肉を拾い集める。
びっくりするほど高値で売れるのでホクホクだ。
集めながら、くだらない雑談で笑いあう。
「チチチチ!チュンチュン!チチ!!」
「そうか、そうか!!」
両方とも、安心しきってご機嫌だ。
「そういえば、神殿なんだが、見てくれよこれ!さっき壊した神殿とは別の所に鳥の精霊がいるらしいんだ!」
「チュ!?」
「良かったら、一緒にいかないか!?」
「チ!?」
……落ち着いて考えてみれば、すごいことを言ってしまったかもしれない。まだ初対面で、なんならさっきまでバチバチだったのに。
「すまない、すまない、つい勢いで。気にしなくて……」
「チュン!」
え。
「チュン(もちろん)!」
なんということだろう。オーケーをもらえてしまった。
そういう訳で、俺の最初の相棒は、スズメになった。これで晴れて鳥使いだ!