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4、家政婦の仕事


スーパーは言う通り洋館を出て右に進むと到着した。割と何を買っても安い。ここで全て揃いそうだ。スポンジもある。そういえば聡一様のリクエストは聞いていないがまあいいか。一通り買い揃え家に戻った。インスタントのコーヒーを買ったので少しだけ一息つくと12時前だった。洗濯物が乾いていたのでまだ日が出ているうちに何度か洗濯機をまわす。その間に洗濯物をひたすらたたみアイロンをかけ続けた。干し終えたのが13時前でたたんでアイロンを終えたのが14時過ぎ。夕食の準備をしてシチューとマカロニサラダとベーコンとほうれん草のソテーを作り終えたのが16時前だった。お風呂をもう一度掃除して、洗濯物を確認した。残りの洗濯物は後1度洗濯機をまわせば終わりだろう。2回目の洗濯物が乾いていたのでたたんでアイロンをかける。そうしていると先に帰ってきたのは聡一様だった。


「おかえりなさいませ聡一様。食堂に出来上がった洗濯物を置いてありますので持ってあがってください。」


「ただいま。洗濯物してくれたの?。じゃあ今度布団干してくれる?」


「はい。次の晴れの日に干しておきます。」


「そろそろ下着が無くなってて困ってたんだ。よかったよ。」


「夕食の準備とお風呂の準備ができていますがいかがなさいますか?」


「あーじゃあこの洗濯物を持ってあがって風呂に入るわ。」


「かしこまりました。タオルを準備しておきます。」


「ああ俺は赤いタオルね。」


そう言って聡一様は大量の洗濯物を抱えて自室に帰って行った。聡一様は16時30分頃に帰って来られるのか。赤いバスタオルが聡一様。じゃあこの白いタオルが玲二様だ。聡一様が降りてくる前に洗面所にタオルを準備しておく。階段から降りてきた聡一様は先程のスーツではなくジャージを着ている。有名なスポーツウェアメーカーのジャージだからかダサくはない。

聡一様がお風呂に入っている間に明日の朝食とお弁当の仕込みをする。ほうれん草の胡麻和え、人参と薄あげの炊き込みご飯を作り、炊飯器を明日の朝に予約をしておいた。マカロニをウィンナーとピーマンと一緒に炒めナポリタン風にして作っておく。朝ごはんはジャーマンポテトを作って買ってきたフランスパンでオッケー。キッチンでコーヒーを飲んでいると玄関から音がしたので出迎えの準備をする。


「ただいま。」


「おかえりなさいませ玲二様。」


「すっかり仕事が板についているね。どうでしたか?」


「まだまだです。ただ今お風呂は聡一様が入られています。夕食の準備はできていますが。」


「出たぞー玲二。美雨さんすごいな。風呂もピカピカだし洗濯物もアイロン上手だし。元々家政婦してたの?若そうだから甘く見てたわ。」


「恐れ入ります。」


「そっかじゃあ私もお風呂に入るよ。」


「じゃあ夕食は玲二と一緒に食べるよ。それまで本を読んでるから。」


「かしこまりました。飲み物をお持ちしますか?」


「じゃあビール。部屋まで持ってきてね。」


「かしこまりました。すぐに持って上がります。」


「じゃあ私も食事の時に飲もうかな。さっさと風呂に入ろう。」


玲二様はそのままお風呂へ、聡一様は2階にあがられたのでキッチンに向かいビールとグラスをお盆におき持って上がる。


「聡一様ビールお持ちしました。」


1度扉の傍の椅子におきノックをしてから持ち直す。扉が開けられてお盆を渡す。


「ありがとう。じゃあ。」


と言ってそのまま机に座られたので扉を閉めさがる。1階に降りキッチンでコーヒーを飲みながら窓の外を眺めていると玲二様が出てこられた。


「ありがとう。あがりました食事の準備をお願いします。兄さんを呼んできますね。」


そう言ってパタンと扉を閉め階段をあがって行く足音がしている。私はフランスパンを2切れずつ焼き温めていたシチューを皿に盛りランチョンマットを敷いて出していく。シチューのお皿にマカロニサラダのお皿、ほうれん草のソテーのお皿とパンののったお皿。玲二様がどこに座るのか分からないのでビールとグラスはお盆の上で待機だ。2人が入ってこられてそれぞれ椅子に座る。


「そちらの席でよろしかったですか?」


「ああ。」


「構いません。」


「かしこまりました。」


ビールを玲二様のそばにおき部屋から出る。文句も言わずに食べてくれるので美味しいようだ。キッチンに戻り残りのコーヒーを飲みながら考えていた。記憶がないくせに料理のレシピや洗濯機の使い方、買い物の仕方、掃除の方法は覚えているなんて不思議だ。私、こういう仕事についていたのかしらそれとも主婦だったのかな。とにかく家事は一通りできるようだ家政婦として雇ってもらいながらもしできなかったらどうしようと不安だったがとりあえず仕事はこなせそうだ。キッチンで残りのシチューを食べていると玲二様が食器を持って来てくれた。


「すみません。気が利かずに。」


「いえこれは毎晩、私か兄さんがキッチンまで持って来ますよ。そう決めましたので兄さんも把握しています。とても美味しかったです。ありがとう。それとこの家の物は自由に使っていいから食事も込みで雇用契約を結びましょう。」


「恐れ入ります。玲二様は朝お声をかけた方がいいですか?」


「ああ、兄さんに何か言われましたか?ごめんね。気にしないで。私は目覚ましをかけていますので大丈夫ですよ。ありがとう。」


「かしこまりました。」


「美雨さん1日の仕事はこの夕食の食器を片付けていただいて終わりで構いません。後は各自でしますので。飲み物とか。だからお風呂に入ったりしてくださいね。」


「ありがとうございます。ではこれらを片付けて終わりにします。ありがとうございます。」


「ええじゃあおやすみなさい。まだ19時過ぎだけど。」


と小さく微笑みながらキッチンをでて行かれた。食器をつけておき、自分の食べていたシチューを食べ終えて全て一緒にに片付けてしまう。一応ホワイトボードを確認しよう。2階にあがって見に行くと玲二様は明日も仕事とだけ書かれていて、聡一様は明日は休みだったから起こさないでと書かれている。見ました、はどこに書くんだろう。仕方なく1階に降りて私の部屋のホワイトボードに承知致しましたと書いておく。

お風呂に入り湯船につかるとなんだか久しぶりと感じてしまう。記憶がないけど湯船にゆっくりつかる時間はなかったいう事だろうか?確かに湯船につかった時久しぶりと感じたのだ。後でメモをしておこう。お風呂から出て部屋に戻る。鍵を開けて入る。寝る前にココアを飲もうかなとキッチンへ移動する。


「いい匂いだな俺にもいれてくれ。」


「かしこまりました。」


聡一様がいつの間にか背後に立っていて、とてもびっくりしたが、声もうわずらせずにこたえた自分自身に少し寒気がした。先にいれていた分を聡一様に渡したのに立ち去らずに私がココアをいれる姿を眺めているようだ。


「ねえ、美雨さんってなんで家政婦さんになったの?」


「他にできることがなかったので。」


「そう。料理はどこで?」


「元々作るのが好きだったんです。」


「へー独学の割には美味しいね。美雨さんどこ出身?」


「えっと東京です。」


「ここも東京だよ。出身を東京って言うかな?」


「申し訳ありません。会話は苦手で。」


「ふうんそっか。弟とはどこで?」


「私が公園で座っている時に話しかけてくださって、じゃあ家で働きませんかと言ってくださいました。」


「あいつもお人好しだな。ほぼ見ず知らずの人じゃん。」


「ええですので。玲二様のご期待に添えるように仕事をしたいと思っております。」


「ああだから今日の夕食は玲二の好物だったんだ。」


「えっ?」


「えってシチューにマカロニサラダにほうれん草のソテーって全部そうじゃん。」


え、そうだったのか。シチューにあいそうなメニューを選んだだけなのに。


「聡一様は夕食何がよろしいですか?」


「明日?じゃあ肉かな。肉なら何でもいい。」


「かしこまりました。では何か肉料理にします。」


「うん。じゃあおやすみ。」


「はいおやすみなさいませ。」


やっと開放された。部屋に戻りベッドに座りゆっくりココアを飲む。聡一様の質問攻めは最もだろう、いきなり住み込みだなんて泥棒するかもとか、ストーカーかもとか考えられるよね。さあもう寝よう。明日も早いし。


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