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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ブラックサタデー(別離の土曜日)

作者: 秋葉竹

『かな子あたしの話を聞け

小さな声で話すから』


あたしあなたのことが好きになったんだ

キタのファイブでカレシとわかれて

ひたんにくれていた野良猫に

あなたが平気でからかってくれたから

カラカラカラカラ笑えたんだ


ずいぶんと

慰められたブラックサタデー


翌 ホーリーデーには

ふたり腕くみミナミを歩いた

キタの想い出、忘れさせてあげる

くちにしていってくれたんじゃないけども

あたしあたたかい気持ちになれたのは

あなたのおかげだっただろう


それから一ヶ月、

おもいつめた顔で

お金をおねだりされたときは

逆に嬉しかったです


お役に立てるから?

マサカ。


やっぱり世の中に無条件で

優しいおんなのひとなんて

いる訳ないよね、実際。

だから、お貸ししたでしょ

あれで精一杯ですよ、

あとは誠意でなんとかしてよ。


「かな子あたしの話を聞け

小さな声で話すから』


あたしあたたかいあなたの言葉を

聴いてみたい、聴いてみて

ほんとうはいちばん好きなのは

あなただと打ち明けてみたい

騙されても馬鹿にされても

舐められてもいじめられても

あたしあなたの全てを許してあげたい


いちどは大親友になった仲じゃないか、

ちゃんとあたしの声をききなさい


それなら 扉は いつも

開かれる 重い 想い 捨て去り

二度と 開かれない 彷徨える

旅人の ーさけびー 遠い


かな子あたしあなたの言葉を

いくつも いくつも いくつも 信じた

それならあなたの信じたあたしも

うそになるけど

嘘でもいいでしょ、


あなたのことがそれでも好きなの、

あなたのことが、絶対、好きなの


やっぱり人と人との関わりって

理屈や損得だけではないんだ


だって破産したっていいよ

あたしかな子に捧げるよ。


世の中、惚れたら負け、

惚れさせたら勝ちって


奥深い真実だよね


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