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ユートの暇潰し

取り敢えず、投稿


後書きは、後で描きます。


あ、ジョークじゃないですよ?


書き忘れ。

今回は一人称でやってみる事にしました。どうかな?

「はぁ…」


この牢屋に入れられて早、四日。食べ物は硬いだけの黒パンで、溜息が出てしまう。


二日前に面会に来たエミルには悪く思ったが、冒険者を雇わせて先に村へと帰ってもらい、一人この街に取り残されてしまった。


兵士達は食事を運ぶ以外にはこの牢には来なくなり、犯行の聴取なども捕らえられた時以来一切されていない。


「はぁ…」


もう何度溜息を吐いたのか覚えていない。天井を見上げながら、タバコを吸っているが、ストレスは解消されない。退屈で仕方がない。


いっその事、逃げ出したろかな…。


そんな考えが頭を横切る。だが、そんな事をすれば、自分が犯人です、と言っているようなものだ。

首を左右に振って思考を振り払い、別の事を考える。


腹減ったなぁ…。


俺の考えに同意するかのようにお腹がグゥゥゥと鳴った。それもそうだ。俺の胃袋は一日にパン一つで満足するほど小さくない。

腹減りを誤魔化すためにまた思考を切り替える。


暇やなぁ…。


暇潰しをしようと思えば出来ない事はない。だけど、それらを取り出すと色々と面倒な事になるのは目に見えている。

なにせ、全てポケットかガレージに入っている機械の部品だからだ。藁と壺しかないこの部屋に新たな物が増えてたら驚かれるだろう。


する事がなく、ゴロゴロと地面を転がり、暇潰しをする。壁に当たると反対に転がり、また壁に当たると反対に転がる。ただ転がっているだけだ。

痛覚を遮断しているから転がる際の痛みは感じない。ついでに地面に触れている感覚もない。地面の冷たさしか感じない。浮いているような気分で、ただ、無駄に目が回るだけ。


……飽きた。


数分ぐらいゴロゴロと転がっていたが、面白みなど一切ない。目が回って気持ち悪くなるだけだ。それと、服が汚れる。別に汚れても良いけど。


座り込み、次にする暇潰しを考える。まるで、考える人のような格好で考えるのは、ただ面白みを求めているだけだ。


久々にステータスでも見て暇潰しでもしとこ。


新たな暇潰しが見つかり、もう一ヶ月近くも確認していないステータスを開く。



〜〜



名前:ユート

種族:魔人機

職業:機械技師

状態:空腹

レベル:283

HP:4538/4538

MP:316/316

STR:284

DEF:284

INT:5028

DEX:4262

AGI:2274


[スキル]

〈アクティブ〉

【鑑定LV21】【指導LV6】【豪腕LV10】

【豪脚LV10】【剥ぎ取りLV3】【解体LV3】【隠密LV12】【地図作成LV5】【短剣術LV8】【組立LV13】【分解LV11】【双剣術LV4】【魔力探知LV9】【調合LV6】【魔法陣作成LV9】【体術LV3】【魔力回復(高)】【鉱石探知LV2】【限界突破LV2】【偽装LV3】


〈パッシブ〉

【翻訳LVー】【ガレージLVー】【自動修復】【悪運】【器用貧乏】




[魔法]

《無》



[称号]

異世界人、巻き込まれた者、迷い人、機械技師、馬鹿力、解体師、人外、人越者、迷宮攻略者



〜〜



種族は相変わらずだ。迷宮で見た時と変わらない。やはり、体を改造したのが原因だろう。


レベルは無駄に上がっている。だけど、力と防御は相変わらず低いままだ。魔力は、俺の把握している限り、ステータスの評価よりも高い筈だ。使えないけど…。


それ以外は高い…と思う。普通がどれほどか分からないから何とも言えない。


スキルは沢山手に入れた。これは、俺自身で自慢できる事だと思う。


にしても、スキルの最高は幾つなんやろ?


初めはLV10で止まっていた。それ以上進まないのかと思っていた。けれど、気が付いたらLV10を超えていた。それからは、止まる事なく普通に上がっていた。


この事を詳しく知るには、詳しい人に聞くか、その事が書かれた本を読むしかないだろう。

スキルの中に不吉な物があるが、それはスルーだ。気にしていたら先に行くのが怖くなる。


《無》魔法。迷宮に居た時、かなりお世話になった魔法だ。自分の持つ魔力や、相手の使う魔力を操り、形を変え、色を変える。例えるならば、色のない透明の空気をガスや扇風機などによって色や形を変える。そんな魔法だ。


容れ物さえあれば魔力を込める事も出来るし、放出させる事もできる。魔力の性質を変化させたり、種類を変える事もできる。


今では目的の為に使う事を控えているが、迷宮に居た頃は使いまくった。なにせ、使わなければ死んでしまうから。


称号は、俺が成した事を描いているのだろう。これを見て、唯一言える事は、この世界に来てしまったのはリョーガの巻き添えだと言う事だ。


リョーガの両親、心配してそう…。


ステータスを確認し終え、ホッと一息。タバコを一本吸い、ボケェーと鉄格子の向こう側にある頑丈そうな鉄扉を眺める。


俺の体内時間だと、そろそろ飯の時間だ。一日に一度っきりの食事の時間なのだ。


の、筈なのだが、いつまで経っても兵士が来ない。待ち続けて二時間程だろうか。牢の中に陽の光が届かなくハッキリとした時間は分からないが、体感時間でそのぐらいの時、ようやく兵士が現れた。


だが、その兵士が持っているモノ(・・)は食事ではなく、


「なに…?なんで…?どうして…?」


疑問しか発していないローブで身を包んだ人だった。身長はエミルよりは大きい。見た感じ一六〇センチと言った所だろう。

顔は深く被られたフードによって見えないが、声からして女性なのだろう。だが、胸は真っ平らで本当に女性なのか怪しく思える。


「黙れ人殺しめ!」


兵士はローブの人に罵声を浴びせ、押すような感じの蹴りを入れた。どうやら、ユートの時で学んだようで、横回しの蹴りはしなかった。


「うっ…」


ローブの人は蹴られて牢の中へと放り込まれたみたいだが、そちら側は石壁が邪魔して見る事ができない。


「そこで貴様が行った悪逆非道を悔いているんだな!」


そう吐き捨てるように言い、兵士は奥の扉へ…。


「ちょ、ちょっと待ってや!飯!飯まだなん!?」


行かせる訳にはいかない。まだ食事が運ばれてないのだ。これは命に関わる。空腹で死にそうだ。


「ふんっ、貴様にはそこの壺に入っている物で十分だろ」


なのに、兵士は鼻で笑って俺の入っている牢にある壺を顎で示して言った。

それは、遠回しに『クソを食え』と言っているのだ、と俺はすぐに理解できた。


だけど、一つ言わせて欲しい。


「壺、空やねんけど?」


俺は”トイレをする”という煩わしさから逃れる為、ついでにそちらも改造した。いまでは、とても清潔(クリーン)で衛生的にも良い高燃費の身体である。

まぁ、それは表向きであって、実際は、体の大半を失ったから仕方なく作り上げただけなのだが。


「はっ、嘘を吐くんじゃない。貴様を捕らえてから今日で一週間だぞ。そんな訳ないだろ」


またもや鼻で笑い、今度こそ本当に出て行ってしまった。


って、一週間も経ってんのかよ。一日一食やと思ってたら全然ちゃうやん。

それに、俺って信用なさすぎやん。なんか、悲しくなるわ…。


色々と思う所があるけど、これまでの行動を考えれば否定できない。自分自身で十分すぎるほどに理解している。

体内時計は身体を弄った所為で狂いまくってるし、いつもふざけたような口調で、ヘラヘラと笑みを浮かべて喋る。そんな人を信用しろと言うのが無理な話だ。


「それにしても、腹減ったなぁ〜」


誰に話し掛けた訳でもない。ただの独り言だ。いつもみたいにヘラヘラとバカみたいな笑みを浮かべ、自分を誤魔化す。


そんな生き方しか知らない俺には、そうする事しかできない。悲しきかな俺の人生。


取り敢えず、空腹を誤魔化す為に暇潰しを探すが、この牢には窓なんて物は無いから、外を見て暇潰しすらできない。


お隣さんと話そうにも、壁のせいで顔すら見れないし、俺よりも先に入っていた右隣の人に勇気を振り絞って話し掛けても返答もくれなかったから、無理だ。


迷宮に居た時と比べれば、寂しさとか空腹感はマシだったが、今の状態が続くと出た意味が無くなりそうだ。


いっその事、ここで大暴れして飯とか要求したろか!


って思ってしまう。けれど、俺はリョーガと違ってそんな荒っぽい事は好きじゃない。できるだけ穏便に済ませたい。


人と言う種族は余り好きじゃないけれど、敵対とか戦いとか、そう言う荒っぽい事は好かない。

できれば、話し合いで。それが無理でも、せめて穏便に事を済ませたい。


安心、安全、危険な事など以ての外。それが俺のポリシーだ。


「けど、これはないよな〜」


証拠不十分。何の手違いか、俺が犯罪者に仕立て上げられ、飯は一日に一度だと思っていたのに、二日に一度ぐらいだった。牢は結構綺麗だけど、退屈と空腹で死にそう。


そんなの、落ち着きが人一倍足りてない俺には耐えられない。


どないしよ…。


ステータスも見た。試したい事なんて特にない。やりたい事はあるけれど、それは機械弄りだ。彼等には理解できない物を出して、もし兵士達に見られたら何か言われるだろう。そして、疑われるだろう。


揉め事なんて嫌だ。

それを起きないように素直に従っているのに、それらをぶち壊す事なんてしたくない。


する事がなさすぎる。


何かないか。そう考え続け、閃いた。


【鑑定】を使ってみよう!


幾度も迷宮でお世話になった【鑑定】さんだ。

何に使うかと言えば、


「ステータスって【鑑定】使えんのかな?」


ステータスについてだ。スキルとかは名前だけで何となく理解できるが、もしかすると違うかもしれないし、何か発見があるかもしれない。そう思った。


だから、再度ステータスを開いて【鑑定】を使ってみることにした。


リョーガ「ユートのステータス高くね?」

ユート「ステータスやなくて、レベルな」

リョーガ「いや、けどさ、INTとDEXとAGI高すぎやろ」

ユート「INTとかって、何か知ってる?」

リョーガ「いや、知らんけど?」

ユート「やろうな。…INTは知力。まぁ、魔法の威力とかで、DEXは器用。繊細な物を扱えたり、魔法とかの命中率が上がる。んで、AGIは素早さ。言わんでも分かると思うけど、動く速さがあがんなん」

リョーガ「なるほど。って事は、お前の強さって、速さだけ?」

ユート「その通りや」

リョーガ「ちなみに、ステータスの平均ってどんなけやろ?」

ユート「さぁ?」

ユース「それなら、僕が知ってますよ」

リョーガ&ユース「おお!それなら、教えてや!」

ユース「あ、はい。では、これです。


名前:冒険者(例

種族:

職業:

状態:良好

レベル:10

HP:100/100

MP:50/50

STR:100

DEF:100

INT:10

DEX:10

AGI:50


ちなみに、レベル10はFランクの人達です。まぁ、初心者冒険者と同等ぐらいって事ですね」

ユート「俺、弱すぎやろ…」

リョーガ「ぶはははははっ!雑っ魚!!」

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