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第一話
不良品…それは使えなかったり、壊れた物を言う…。
俺はー…神様の作った不良品だ…。
『どうしてっ!俺なんだよっ…。』
そんな考えは消えていた。
「…起きよう。」
変な独り言をつぶやき、身体を起こす。
俺・疾風 希望は窓の外を見ていた。
窓の外には吸い込まれそうな色の世界が広がっている。
でも俺には…闇にしか見えない。
俺の周りは…白。
けれど…俺には闇しか見えない。
俺の目には…闇しか映らない。
俺はもうすぐー…
死ぬ…
ー…らしい
右手首に現れた闇色の線が日に日に増えていく…そして心臓に到達すると…死ぬ…と言うこと
生きる希望はもう…消えていて、代わりに絶望している。
誰か俺に…希望をください…
ー続くー