第九十話 天に座すもの
■二〇四四年某月某日・レジェンダリア
それは深い……恐ろしいほどに深い森の中にあった。
三六〇度全てを見回しても、黒い森の木々で地平線までが埋め尽くされている。
森の中に踏み入れば、自分の居場所さえも分からなくなるだろう。
尚且つ、その森に自生する木々は魔力に伝播する毒性を持ち、方向感覚を狂わせ、スキルの使用にまで干渉する。
ゆえにこの森はレジェンダリアに住まう者からは、捻りもなく<迷いの森>と名付けられていた。
森の脅威の対象外は、この環境に適応した邪妖精のみ。
生命を閉じ込める<迷いの森>と、そこを縄張りとして他者の命を玩ぶことを好む邪妖精。
踏み込めば出ることはできず、邪妖精によって無惨な死を遂げる。
レジェンダリアでも屈指の危険地帯とされている魔境だ。
そんな<迷いの森>の中心に、奇妙な建造物が建っている。
外観は黒い正六面体で、一辺の長さは五〇メテルほど。
その高さゆえに<迷いの森>の木々からも僅かに天井が突き出ていた。
この建造物は邪妖精の手で建てられたものではない。彼らにそんな創造的な行為はできない。
黒い正六面体は……この地に訪れた一人の<マスター>が配置したものだ。
この地を訪れたその<マスター>は、当然のように邪妖精に襲撃された。
そして襲ってきた邪妖精に対し、彼らの手口以上に残酷な死を与えた。
その<マスター>は実力差と恐怖によって邪妖精を支配した。
以来、この<迷いの森>に拠点を置き、彼らの王として様々な活動……七大国家全てにおいて犯罪に類される行いを指示している。
その<マスター>の名は、ISBN。
【蔵書王】の座に就き、後に<デザイア>の一角を担う<超級>である。
◆
森の中に異物のように存在する黒い正六面体の内部は、外観以上に異様だった。
外から見たときは五〇メテル四方だったが、内部から見た正六面体は果てが見えない。
ありえないことだが、空の彼方まで、地平線の先まで書架が連なっている。
空間が歪み、『図書館』という性質で世界が塗り替えられているかのようだ。
この様相こそがISBNの<超級エンブリオ>。
TYPE:カリキュレーター・ラビリンス、【蒐業智 セラエノ】である。
「会社を立ち上げたそうだね」
「そうだよー。航空会社」
そんな異常な図書館の中で、二人の<マスター>が言葉を交わしていた。
一人はこの空間の主であるISBN。
言葉を交わしながら、しかしその視線は手元の本に注がれている。
もう一人は<ウェルキン・アライアンス>というクランを立ち上げたばかりの<マスター>、ケイデンス。
彼はその正体である小人の姿を隠さず、自らの<エンブリオ>……黄色いコートを纏う少年の掌の上に座っている。
正体を隠さないのは、彼にとってISBNが正体を隠す必要がない相手だからだ。
二人は<Infinite Dendrogram>を開始する以前からの友人同士である。
しかし、それだけの理由ではない。
ケイデンスは既に一度ISBNに挑み、競い、敗れ、正体を露呈しているためだ。
友人同士の力比べであり、その時点での全力で挑んだ。
その結果として敗北したが、負けて正体が露呈しても問題はない。
ISBNは誰よりも情報を蒐集するが、易々とその情報を流すタイプではないからだ。
秘匿性の高い情報を溜め込み、流さない。ケイデンスとは似て非なる性癖の持ち主だ。
むしろテスト相手として丁度良かったと考えている。
いまだ完成していない自分のスタイルの、修正点が見えたのだから。
それに、正体を隠さずに歓談できる相手の一人や二人は欲しかった。
「海はグランバロア、陸路はカルディナ。けれど空路を切り拓くのは僕達さ。きっと世界中にセンセーションを引き起こすだろうね。歴史に残るくらい驚かれるかも。面白そうでしょ?」
「さて、どうだろうね。君、DELAGは知ってる?」
「なにそれ?」
「ライト兄弟は?」
「もちろん知ってるけど……何が言いたいのさ?」
ISBNはケイデンスの問いに対し、本の頁を捲りながら答える。
「DELAGは世界最初の航空会社だよ。でも、君は知らなかったし、一般人もまず知らない。歴史に残っても、人の記憶には根付いていない。ライト兄弟とは違ってね」
「…………むぅ」
ISBNが遠回しに何を言いたいかを理解し、ケイデンスは少し不満そうな表情をする。
意気揚々と乗り出した新事業について、友人から冷水を浴びせられれば無理もない。
「事業としては成功すると思う。君のやることだからね」
「それはどうも」
「あまり怒らないでほしいのだけど。そうだね。開業祝いにこれをどうぞ」
ISBNがそう言って手をかざすと、図書館の書架から独りでに本が抜け出た。
鈍器と見紛うほど分厚いその本はISBNの手に収まり、そのままケイデンスの<エンブリオ>に手渡される。
<エンブリオ>はケイデンスを掌から頭上へと載せ替え、両手で本を受け取る。
「これは?」
「先日蒐集した知識さ。空を生業とするなら、機会もあるかと思ったのだけど」
本の表紙にはタイトルや著者らしい名前が書かれている。
個体名:ウィ・ドルト・ウィンクリィ
種族:人間(鳥人族)
ジョブ:【翼神】
レベル:256(合計レベル:756)
総活動時間:367850時間25分14秒
「…………」
ケイデンスはその表紙を眺めて、『先月新聞で見た名前だな』と思った。
(たしか頭の上半分が潰れた状態で見つかった鳥人族の英雄だっけ)
犯人は不明だったが、その答えが目の前の本なのだろうとケイデンスは察した。
ケイデンスの<エンブリオ>がページを開けば、そこには赤や黒の文字がビッシリと書き連ねられていた。ときおり、白墨のような白い文字もある。
何をインクにしたのか、鼻を突く臭いがあった。
「……これのどこを読めって?」
「一〇五七頁。見開きで城が挿絵になっている頁さ」
その指示に従ってケイデンスの<エンブリオ>がページを捲っていく。
ほとんどは文字で埋められていたが、中には鳥の頭と翼を持った人のイラスト……少しぼやけた写真のような絵が描かれたページもある。
『家族かな?』と思いながらページを進めていくと、件のページに辿り着いた。
見開きで大きく描かれた城の挿絵。
その絵の下には、題名のようにある文言が書かれている。
――魔王転職用ダンジョン<優越の天空城>、と。
「……魔王?」
「そう。いわゆる魔王シリーズの一つ。その頁には、魔王転職用ダンジョンに挑戦するための方法が書かれているよ。どうやら鳥人族の長にのみ伝わる秘伝らしいのだけど」
ISBNの言葉通り、見開きには空中を回遊するそのダンジョンの巡回パターンまでも記されていた。
また、記載された情報によれば普段は巨大な雷雲の中に隠れており、そうと知らなければ空を飛ぶ者でも発見は困難な立地であるとのこと。
しかしこの情報があれば、狙って攻略に行けるだろう。
「……これって君が持ってる情報の中でもかなりレアな奴じゃない?」
ISBNは情報を蓄積し、読破し、消化する。親しい相手ならば『拾った動物に何を食べさせればいい』といった日常的な雑学くらいなら教えるだろうが、この情報はその域の代物ではない。
「そうだけど、構わないよ。どうせ暫くはこの地に留まるし、自分では活用しないだろうから」
「ふぅん。僕はあのエリート君と違って君の支援者じゃないけどいいの?」
こちらでもリアルでもISBNのために動いている者達への『報酬』として出すならまだしも、自分が一方的に貰っていい代物なのかとケイデンスは問う。
対して、ISBNは当然のように頷いた。
「もちろん。リアルで支えてくれる人はありがたいけど、肩を並べてくれる友達はより貴重だからね」
「そういうブラックジョークは笑えないなー」
「ふふ。だけど、対等な友人だと思っているのは本当だよ」
そう言って、ISBNは笑った。
「まぁ、この借りはいつか返すよ」
「うん。期待してる。ジョブを入手した後の戦闘記録とか嬉しいかな。色んな本を読んでみたけれど、実際に【傲慢魔王】が戦っているのを見た人っていないからさ」
そう言いながらISBNは手の中の本の背表紙を撫でて、セラエノに並ぶ本を眺める。
それら全てが、ISBNが<Infinite Dendrogram>に降り立ってから蒐集したもの。
元は生きている誰かの何かだった本である。
「そうだね。相手は巷で“最強”なんて言われ始めてる連中だと嬉しいかな」
「あははははー。利子が大きくなりすぎてるなー、それ」
冗談めかして友人らしい会話を交わした二人。
しかし、このことが後の世界でどう繋がるか。
この時点ではISBNさえも読めてはいなかった。
◇◆◇
□■アルター王国某所
戦いが始まってすぐにそのエリアの地名の意味はなくなり、『<ターミナル・クラウド>残骸落着地』という仮の呼称も正しくなくなった。
なぜなら、かつての名前を示すものが既に消え去っているからだ。
本来の地名だった山は消滅し、落下した残骸も消し飛んでいる。
地を駆ける二体の獣が四肢を振るう度に、大地が砕け散る。
天に浮かぶ小人が杖を振るう度に、暴風が物質を粉砕する。
天と地の災害が激突し、エリアに存在する物体を悉く破壊していく。
「……バケモンがぶつかっとるわ」
飛竜形態に戻ったワイバーンで高々度に退避したガンドールには、眼下に広がる光景をそう評することしかできない。
それほどに狂った惨状だった。
そして彼の抱いた感想は、“バケモン”と評されたうちの一方も同感だった。
(『“最強”なんて言われ始めてる連中だと嬉しい』、ね)
かつての悪友との会話と、そして眼前の状況を比較してケイデンスは「やれやれ」と息を吐いた。
まさか本当に“最強”の一角とやりあうことになるとは、と。
(実際に相対すると怖すぎるなぁ。これが“最強”か)
あの日ISBNから貰った情報によって獲得した超級職がなければ、既に百回は死んでいるだろう。
だが、獲得した超級職は“最強”との戦いでも万全に機能していた。
ケイデンスは土埃にまみれてこそいるが、【獣王】の猛攻に晒されても傷一つない。
ケイデンスが持つ第二の超級職――七つの魔王シリーズが一つ、【傲慢魔王】。
防御能力において、魔王シリーズの中でも最高とされる超級職である。
(《アッパー》で防げないけど、テストしたとおり《インナー》なら防げてる)
【傲慢魔王】の第一スキル、《アッパー・ポジション》。
合計レベルで劣る相手からの干渉……攻撃やスキル効果を減衰、無効化するスキル。
減衰率は五レベル毎に一%。
ゆえに、レベルが五〇〇以上低い相手からの如何なる干渉も完全無効化され、<マスター>本人とのレベル差がついている時点で<エンブリオ>や召喚物による干渉も無効化する。
そして王国最高峰の広域殲滅型であり、元より【嵐王】としてレベルを伸ばしていたケイデンスの合計レベルは一四八〇。
非超級職はおろか、個人戦闘型の超級職の大多数もケイデンスに影響を及ぼすことはできない数値だ。カロンの自爆やガンドールの攻撃が通じなかったのもこのためである。
――だが、眼前の【獣王】のレベルは一七〇〇近い。
そう、【獣王】はレベルで彼を上回っている。
防御の要である《アッパー・ポジション》は、【獣王】に対して全く機能していない。
ゆえに、【獣王】に対して使用しているのは別のスキル。
第二スキル、《インナー・ポジション》。
本来の仕様にない存在からの干渉を完全無効化する。
これは二〇〇〇年以上前の【傲慢魔王】にとっては、使う意味のないスキルだった。
あくまでも試作型超級職として試験用に、搭載されたスキルなのだ。
――<マスター>と<UBM>が跋扈する世界では最強の防御スキルである。
なぜならそれらは、二〇〇〇年前に“化身”達によって齎された存在だからだ。
本来の仕様からすれば異物であり、スキルの阻害対象である。
代償として秒間一〇〇〇のMPを支払うアクティブスキルだが……彼ならばさしたる問題はない。
「ふふ……」
なぜ、このスキルの名が《インナー・ポジション》なのか。
なぜ、この効果で<エンブリオ>や<UBM>の攻撃を無効化できるのか。
ケイデンス自身は分かっていない。
情報を伝えられたISBNの方は、他の情報と併せて何らかの答えを出しているようだが……それはまだ聞いていなかった。
(何だとしても、“最強”にも通じるなら言うことはないけどね)
本来、大規模攻撃の砲台である魔法超級職が前衛超級職とクロスレンジで殴り合えば、勝敗は火を見るよりも明らかだ。
ましてそれが“最強”と呼ばれる最強の前衛ならば言うまでもない。
だが、【傲慢魔王】の力はその暴力の渦中においてもケイデンスの命を保っている。
無敵の防御スキルによって、ケイデンスは攻撃にのみ意識を集中できた。
(倒されない限り、勝ちの目はあるのだもの)
カロンの自爆時点でクリスタルを使って【傲慢魔王】に切り換えていたが、【嵐王】をサブジョブに回したために奥義である《大嵐》は使用不可能となった。
だが、元より対軍の大規模魔法で勝負を決める気はない。
そもそも軍勢よりもこの二体の獣達の方が余程に頑強だろう。
ゆえに、【獣王】撃破に使うのは【嵐王】の奥義ではない。
「――Foo――」
ケイデンスは自らの杖に息を吹きかけると青緑色の有毒気体が濛々と湧き出した。
直後に発生した竜巻がその気体を絡めとり、毒性を帯びた竜巻が巨大な怪獣……レヴィアタンへと向かう。
『ッ! 小細工を!』
巨体に似合わぬ速度でレヴィアタンが回避を行うが、有色の風はなおもそれを追う。
『…………』
自らに肉薄して連打を叩き込んでいるベヘモットを無視しながら、ケイデンスはレヴィアタンのみを狙っていた。
【獣王】に勝利することを目論むならば、狙うべきはベヘモットではない。
ベヘモットの的は小さく、そして自らのENDに応じた……事実上の万能耐性を与える特典武具【四苦護輪】までも装備している。毒でも物理攻撃でも、打倒は難しい。
だが、レヴィアタンは違う。
ガードナー獣戦士理論で使われる膨大なステータスの発生源であり、同時にベヘモットほどの耐性や技術を持っていない存在。
そう。レヴィアタンこそが弱点だ。
ベヘモットに通じない初見殺しの類も、レヴィアタンには通じるだろう。
ステータスのみに重点を置いたガーディアンであるがゆえの欠点である。
しかし分かっていても実践できるかは別の話であり、本来ならば実行前に死ぬ。
それほどに【獣王】の攻撃は筆舌に尽くしがたい暴威なのだ。
同じ舞台に立てるだけのステータスがなければ、一方的な蹂躙で終わる。
だが、【傲慢魔王】ケイデンスならばレヴィアタン撃破を狙い続けることができる。
毒性竜巻もその手段の一つ。
【醜風蕭杖 クラウドレアリー】。ケイデンスの装備した杖から放出される青緑色の気体は、吸わずとも皮膚から染み込んで蝕む猛毒。
ケイデンスはそれを竜巻に乗せ、レヴィアタンに浴びせようとしている。
継続回復の特典武具があるとしても、それを上回る継続ダメージを与え続ければいずれは倒せると考えてのことだ。
危険性ゆえに周囲に味方がいる状況では使わなかった武具だが、今ならば使用に問題はない。
もっとも……【醜風蕭杖】はこの戦い以前から公開している手札。
使わないことが不自然だから使っている面もある。
状態異常においても『罹れば自らを利する要素の一つになる』程度の考えだ。
本命は、別にある。
◇◆
力によって砕け、風によって舞い上がる大地。
天地の区別すら定かではない空間。
その只中を小柄な四足獣が駆け抜け、小人に肉薄し、自らの爪を見舞う。
だが、小人はおろかその装備にすら傷の一つもつかない。
(杖も壊れないね)
間断なくケイデンスに攻撃を浴びせながら、ベヘモットは思考する。
何らかの防御スキルだとしても、異常な強度だ。
それが本人だけでなく装備品にまで及んでいる。
尚且つ、HPやMP、SPを直接削る【双月爪刻】の攻撃でもまるで堪えた様子がない。
ベヘモットはケイデンスの行使しているスキルの強さを、超級職の奥義や<超級エンブリオ>に匹敵すると断定した。
(それにMPの持ちが妙に良い)
竜巻の連続発生。それだけではなく自身の飛行等、他にも魔法を行使している。
ましてや特別攻撃隊との連戦。並の魔法系超級職ならば、レベルを考えてもMPは枯渇しているはずだ。
ならば、それをカバーする仕組みが何かあるはずだとベヘモットは考え……。
(<エンブリオ>か、特典武具……あのレイ・スターリングの装備に近いタイプ)
その経験からすぐに答えに辿り着いた。
◇◆
膨大な魔力を使える仕組みの正体は、【風狂魔 ロスコー】という銘の腕輪だ。
風を魔力に変換して蓄積する伝説級の特典武具。
言うなれば【紫怨走甲 ゴゥズメイズ】の風力版である。
<ターミナル・クラウド>という高度の高い拠点での気流によるチャージと、普段から余剰魔力を使って風属性魔法を起こすことによるチャージ。
それにより、【風狂魔】にはケイデンス本人を遥かに上回る魔力が蓄積されている。
ただし、ケイデンスはこの特典武具の存在を秘匿している。
自らの魔力についても、<エンブリオ>が理由であるかのように誤魔化している。
――僕は空輸向きじゃないし、<エンブリオ>のチャージにも丁度いいしねー。
かつて、彼が<ターミナル・クラウド>を建造し、宿直役を買って出た際の言葉もその一つだ。
言葉の前半分は本当だが、後ろ半分は厳密には正しくない。
この言葉や以前から彼が口にしていた『僕って風を溜め込めるからー』という言葉、何より彼の扱う風属性魔法の規模に、メンバーは『ケイデンスの<エンブリオ>は風を蓄積するもの』と察した。
ケイデンスの狙い通りに誤認した。
彼の<エンブリオ>は彼から魔力を供給・保存して自律的にスキルを使えるため、そういう意味では『チャージ』されている。
しかし『チャージ』されている魔力の大本……実際に風を魔力に換えているのは【風狂魔】だ。
これはケイデンスが頻繁に使う『自らの情報を故意に誤認させる』という手口だ。
彼がメンバーに漏らしていた自身の情報の多くは、メンバーを介して第三者に彼の実像を誤認させるためのもの。
自らの<エンブリオ>の能力配分や性質について、世間を騙したのだ。
ゆえに、彼の<エンブリオ>の全貌を知る者は彼以外にはいなかった。
「――乞い願う――」
――今ここで――
「――《永劫の探求を》」
――“最強”を前に手札を切るまでは。
To be continued




