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<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-  作者: 海道 左近
第七章 女神は天に在らず

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プロローグ 選ぶもの、切り捨てるもの

(=ↀωↀ=)<第二部最終節


(=ↀωↀ=)<第七章『女神は天に在らず』、開始


(=ↀωↀ=)<やはりTVアニメの放送開始日には更新しなきゃと思い、七章スタート


(=ↀωↀ=)<でも多分、「記念すべきアニメの放送日に投稿する話がこれ!?」とか言われる


(=ↀωↀ=)<代わりにボリュームは二、三話分あります


(=ↀωↀ=)<ちなみに中旬や月末締め切りの作業が連続するので


(=ↀωↀ=)<しばらく週一か、お休み挟むゆっくりペースの更新です


 ■玉座について


 かつてのツヴァイアー皇国、そして今のドライフ皇国の領内には、一つの巨大な建造物がある。

 <イレギュラー>にして、皇国最強の兵器である【皇玉座 ドライフ・エンペルスタンド】。

 だが、先々期文明での設計当初は【ドライフ】……古語で「守護」を意味する名称のみであり、そもそも……兵器ですらなかった。

 先々期文明の名工フラグマンがツヴァイアー皇王の依頼を受け、若干のペイロードと遊び心を持たせながら作ろうとしていた施設であり、通称は「玉座」だった。

 通称の由来は、最奥に特殊超級職【機皇】に就くための特殊なクリスタルを内包しているためだ。

 【機皇】のクリスタルは通常のものと違い、【機皇】の死亡と同時に適性のある者全てに天啓のように告知する機能がある。特殊超級職の中でも例外的なものだ。

 ただ一人にのみ誕生と共に齎される【勇者】とは真逆と言える。

 ゆえに、ツヴァイアー皇国の皇族は恐れた。市井の、それどころか他国の者であっても……適性者であればクリスタルに辿り着いた時点で【機皇】になれてしまう。

 ゆえに、比較的適性の高い皇族だけで継げるようにするための施設が必須だった。

 クリスタルを守るため、そして万が一の時にツヴァイアー皇国の皇族を避難させるための施設。

 言うなれば金庫にしてシェルターである。

 地脈に流れる自然魔力を利用し、強固な防衛能力を発揮する。

 そのままならば、王権神授の神殿のような施設になっていただろう。

 しかし【ドライフ】は建造途中で大幅な設計変更を余儀なくされる。


 ――“化身”の襲来である。


 迫り来る“化身”の脅威に対抗するため、【ドライフ】はシェルターから要塞への機能転換を施された。

 防衛のための機能に加え、【四禁砲弾】等の超兵器を搭載し、他国の首都までも狙撃できるほどの超長距離砲撃能力を持った攻撃型要塞への改造。

 しかし、増大した機能に比例して必要となる起動魔力が桁違いに増大した。

 さらには“化身”の侵攻によって地脈が寸断され、【ドライフ】は“化身”の侵攻中には起動できなかったのである。

 皮肉なのは【ドライフ】の建造場所が人里離れた地域であったために、“化身”の侵攻ルートからは外れていたことであろう。

 結果として、ツヴァイアー皇国が滅んでも【ドライフ】は残っていた。


 その後、当時の【機皇】ヴォルフガング・マグナ・ツヴァイアーの死によって、内部のクリスタルが適性者への信号を放とうとしたが……生存した適性者はいなかった。


 誰も【ドライフ】を訪れず、そして「玉座」……【機皇】の座にも就かなかった。

 元々建造場所が人の居住に適さない地域で、往来が無かったことも大きい。

 名工フラグマンは嘗て土地を改善するナノマシンを開発したが、この地では流れ込む大量の自然魔力の影響で必要がなかった。

 そして、“化身”の襲来後は逆に枯渇によって大地が死んでいる。自然魔力のラインが断たれたというのに、【ドライフ】がリソースを吸い上げるためだ。

 食料の不足等を理由に、建造のためのスタッフですら既にその地を離れている。

 そうして、【ドライフ】は無人のまま放置された。


 ◇◆


 やがて、長い時間が過ぎた後に……奇妙な三体の存在が「玉座」のある地へと現れた。

 それは人とあらゆる生物を混ぜたような男。

 帽子を被った笑う怪人。

 そして、連なった四つの球体だった。横から見るとまるで芋虫のように見える。


『……ジャバウォック、帽子屋。お前ら……こんなものを一〇〇〇年以上も放置していたのか?』


 球体芋虫――キャタピラーは心底疲れた声音でそう言った。


「機能すらしていない廃墟を、<UBM>にしようとは思わなかった」

「武ぅ装だぁけコォピーして放置ぃしていぃましたぁ」

『……そうだな。お前らはそういう奴らだった。しかし、放置は今後を考えると得策ではない。ラビットが時間を稼いでいるが、既にリミットの半分を過ぎてあと一〇〇〇年程度で舞台を整えなければならない。これだけのリソースを無駄には出来ん』

「ならばどうする?」

『ラインは繋げる。ジャバウォックは起動したこれを<UBM>化しろ。自我がない? 結構だ。東の黄河帝国を支える【龍帝】のように、西方ティアンにも生存圏の柱となるモノが必要だ。次にここを訪れた者が持ち主になって国を興せばいい』

「見てのとおり、人の住めない荒地だが?」

『それは私が改善する。……そうだ、いいことを思いついた。ピンポイントで環境を改善し、そこにやがて来る地球の子らのアバター降下地点……セーブポイント(・・・・・・・)を設置しよう』

「ふむ?」

『セーブポイントの周囲は環境が良く栄えやすいとなれば、自然とセーブポイントを中心として街ができる。ティアンを動かして舞台を整えるには最適だ。モンスター避けの効果も持たせるべきだな』


 キャタピラーは今後の都市計画……否、大陸計画を練り始めた。

 そのまま、『これそのものについては任せる』と告げて、増大した仕事を果たすためにキャタピラーは姿を消した。


「……ふむ。それにしても、五号はやることが多いな。環境の改善といい、国家の形成といい、【誓約書】といい、な」

「各種調ぅ整と文化ぁ流布のチェェシャとどぅちらが困難かというところでぇすねぇ。反面、ハァンプティなどぅ今はたぁい屈極まるようでぇすが」

「担当の違いだな」

「とぅもあれ、これを<UBM>化すぅれば宜ぉしいのでぇは?」

「分かった。……この性能なら追加のデザインは不要か」

「しぃかし名ぁ前が【ドライフ】でぇは、シィンプルすぎるのでぇは?」

「そうだな、ふむ。ならば……」


 ジャバウォックは少しだけ思案して、


「――【ドライフ・エンペルスタンド(皇を立てるもの)】、だ」

 ――一つの名を組み上げた。


 ◇◆


 「玉座」と呼ばれた兵器はそこから数百年をかけて起動し、<UBM>――【皇玉座 ドライフ・エンペルスタンド】となった。

 その間に、【皇玉座】の周囲には豊かな自然が形成。強力なモンスターも寄り付かない恵まれた環境となる。

 西方中央の戦乱を逃れての開拓のため、【皇玉座】の周囲には段々と人が集まった。

 そして運命の巡り会わせか、開拓団の長はその時代では珍しい【機皇】の適性者であった。

 彼は導かれるように【皇玉座】の中心へと至り、そこで【機皇】の座に就いた。

 あたかも王権神授のように。

 やがて、周辺に在る地下の都市遺跡や【皇玉座】そのものに遺された技術を求めて研究者も数多く集まり、そこは科学技術を信奉する街に……そして国になった。

 国の名は【皇玉座】の名と先々期文明にあった皇国という在り方を合わせて名づけられた。

 それが、現在まで連綿と続くドライフ皇国(・・・・・・)の始まりである。


 ◇◆


 建国から数百年、皇国は繁栄を享受した。

 しかし時が経ち、皇国には一つの危機が訪れていた。

 皇国全土の土壌枯渇による……飢餓である。

 繁栄が仇となったとも言えるが、もはや国内で生産される食料では国民の腹の半分も満たすことができなかった。

 幸か不幸か、皇都や各セーブポイントの周囲は土地の枯渇現象が起きていない。

 先々期文明に施された土壌改良ナノマシンの耐用期間が過ぎても、キャタピラーのセーブポイントには無関係であるからだ。

 かつて玉座のために枯渇していた土地は、皮肉なことに枯渇した国で数少ない緑ある土地となった。

 だが、セーブポイント周辺の農業生産力では皇国を支えきれない。

 王国やカルディナからの食糧輸入がなければ、遠からず国そのものが餓死してしまう。

 そのように皇国が窮した時代、国内では二つの大きな変化が起きた。

 一つは世に大きく知られ、もう一つは知られながらも真の意味を悟られない。


 前者は当代皇王の崩御。

 後者は、前者の十数年前に……一人の少女が誕生していたことだ。


 ◆◇


 ■二〇四四年十一月・皇都ヴァンデルヘイム


 その日、皇国の空気はざわついていた。

 不安と期待が綯交ぜで……多くは不安が占めている。

 飢餓の危機に苛まれる皇国だが、今このときは内戦の危機も迎えているからだ。

 一ヶ月前に亡くなった皇王ザナファルドには三人の息子がいたが、皇太子は決めぬままに没している。

 その喪が明け、遺言の開示と共に新たな皇王が決まるのが今日である。

 その結果如何では、第一皇子と第二皇子の間で次期皇王の座を賭けた争いが起こると噂されていた。

 九年前、第三皇子が何者かの謀略によって妻諸共に殺害されたように。

 貴族の間だけでなく、市井にまでそんな噂がされるほどに……皇国の明日は危ぶまれていた。


「…………」


 そんな市井の空気に構わぬように、皇都ヴァンデルヘイムの中枢……【エンペルスタンド】の内部で工具を片手に作業をしている者がいた。

 その人物の名は【機械王】ラインハルト。

 皇族の一人であり、九年前に死んだ第三皇子の遺児である。

 整備士系統の超級職であるため、巨大で複雑な兵器である【エンペルスタンド】の整備も任され……押し付けられていた。

 機械油で頬を汚し、時折手元の端末に目を通しながら、作業を続けている。

 そんなラインハルトに、後ろから近づく者がいた。


「ラインハルト、あと数時間で御爺様の……陛下の遺言が開示される。こんなときにまで【エンペルスタンド】の整備をしなくてもいいじゃないか」


 声をかけたのは、背の高い美青年だった。

 気品に溢れながら表情は柔らかく、絵本の王子様と言われれば納得するような人物だ。


「……私の仕事は変わりません。ハロン」


 ラインハルトは声の主……グスタフ第一皇子の息子であるハロンにそう答えた。

 従兄弟の関係にある二人だが、ラインハルトの言葉遣いはどこか上下を意識しているようだった。

 ハロンの方はそのことに少し困った顔をしつつも、話を続ける。


「それでも、だよ。君にも準備は必要だろう?」

「会議には妹が出ます。私は出席しません」

「…………」


 ラインハルトの言葉に、ハロンは何と言うべきか悩んだ。


「ですが……そうですね。少し妹の準備が心配ですので、一度作業を切り上げて戻ろうと思います」

「うん。それが良いと思うよ」

「では、失礼します」


 ラインハルトはそう言ってハロンに背を向け、皇宮に用意されたラインハルトと妹のクラウディアのための部屋へと歩き始めた。

 ハロンは立ち止まったまま、ジッとその背中を見つめていた。


「……クラウディア(・・・・・・)


 彼はラインハルトの背を見つめながら、切なげに妹の方の名を呼んだ。

 まるで、ラインハルト自身をそう呼ぶかのように。

 この皇国にも知る者は数人しかいないはずの、秘密を知っているかのように。


 ◆


 数時間後、【エンペルスタンド】の会議室には、多くの人間が揃っていた。

 第一皇子グスタフと息子のハロン。護衛である近衛兵達。

 第二皇子ギルベルトと息子のゲーチス。護衛である兵士と……特務兵(・・・)

 両手に特典武具の鉤爪を装着した軍服の男、【潜伏王】カルドニス中佐がそこにいた。


「……随分と、小心だな。ギルベルト」


 自身の子飼いの特務兵を、皇国の重大事が決まるこの場に護衛として連れてきている。

 グスタフ皇子はそれを、今後の内戦を見越した示威の一環であると見越した。


「従う軍人の『数』では兄上の方が多いからな。『質』を見せるのは当然だとも。今後を分かりやすくするためにな。そうだろう?」


 暗に、『戦えば俺が勝つ』と言いながらギルベルトが【潜伏王】へと振り向くと、【潜伏王】は黙したまま頷いた。


「もっとも、数も変わるかもしれんがな。先日の【グローリア】事件での大隊壊滅。王国への援軍を決断した兄上に対し、子飼いの軍部からも非難する意見が出たのでは?」

「…………」


 そのようなやりとりが、空気の体感温度を下げる。

 第一皇子と第二皇子。二人の関係が冷え切っているのと同様に。

 家族ゆえの情など、何処にも見えない。

 それも当然と言えば当然だろう。二人は次期皇王の座を奪い合う関係であり、これまで幾度も陰で刺客を送り合っている。

 それは、遠からず陰ではなく陽の当たる争いになるだろう。

 内戦、という形で。


 二人の力関係は複雑だ。第一皇子は元々側室であったエルドーナ侯爵家の女性を母として生まれ、第二皇子は僅かに遅れて正室から生まれている。

 だが、その後に正室が早くに亡くなったため、第一皇子の母が皇后となった。

 そうして力関係もあいまいで、なおかつ二人の陣営を支える貴族や組織も国内を二分するほどバラバラだった。

 軍の七割はグスタフ皇子に従っている。

 中には親族であり、超級職である【超操縦士】カーティス・エルドーナも含まれる。

 彼と彼の駆る新型機……【インペリアル・グローリー】の力は絶大だ。

 だが、第二皇子に従う三割の軍には、皇国の最大戦力である特殊任務兵士団……特務兵の過半数が含まれている。

 単騎で戦況を覆す特務兵の存在は脅威だ。

 だからこそ、グスタフ皇子も対抗馬としてエルドーナ侯爵家を通じてとある<マスター>に……フリーの<超級>の一人である“常緑樹”スプレンディダに声をかけている。

 今日の遺言の開示の仕方次第で、内戦に突入する。

 いや、それは確定だ。


 グスタフが選ばれればギルベルトが仕掛けてくるだろうし、ギルベルトが選ばれればグスタフは許容できない。


(過去、幾度となく命を狙われている。ギルベルトが皇王になれば、私の……家族の命はない)


 兄弟であろうと関係なく、ギルベルトは己を殺すだろうと知っている。

 なぜなら、既に殺している。

 第三皇子を殺したのは、ギルベルトだ。

 ギルベルト同様に疑われているグスタフが、『自分ではない』と知っているからこその確信だった。

 そしてグスタフには幾度も刺客を差し向けてきていた。

 多くは撃退できたが、犠牲になった者もいる。

 グスタフの妻も、二人目の息子もそれで死んだ。

 もはや彼と弟は血で血を洗う関係。

 兄弟以前に復讐相手であり、玉座に座ることなど許せるわけもない。


 そうしてジリジリと焦がすような緊張の満ちた部屋に、新たに女性の皇族が入室する。

 ドレスを着た女性の名は、クラウディア・L・ドライフ。

 亡くなった第三皇子の遺児であり、継承権はあるものの皇族としては末席に位置する。

 しかし武芸の才があり、若くして【衝神】の座に就いているため、軍部からは注目されている。

 第一皇子の支持者である【超操縦士】カーティスも、個人的には彼女のファンである。


「遅かったじゃないかクラウディア! 根暗の兄貴はどうした?」


 入室した彼女を挑発するように、一人の男がからかいながら声をかける。

 声の主はゲーチス……第二皇子の長男である。


「少し支度に手間取りましたわ。お兄様はこうした集まりがまだ苦手ですので、お休みです」

「はっ! ガキの頃に怪我して死にかけたゴミムシは成長してもゴミムシらしいな!」

「ゲーチス! いい加減にしろ!」


 あまりの言いように、ハロンが怒りと共にゲーチスを注意する。

 それが面白くなさそうに、ゲーチスは舌打つ。


「品行方正のいい子ちゃんはいちいちうるせえな」

「皇族には、皇族たる節度が求められる。それが民の上に立つ者としての義務だ」

「ハッ! お綺麗なこった! 規範とポージングで国が纏まればいいがな」


 水と油のような二人。

 ぶつかり合うのは、常の事だ。


「そこまでにしておけ、ゲーチス」

「ハロン。お前も座りなさい」


 だが、皇王の遺言が開示される直前であれば、二人の父親も止める。

 ハロンは自分を恥じるように、ゲーチスは面白くなさそうに舌打ちをして席についた。

 そうする間に、指定された刻限になる。


「それではこれより、先日逝去されたザナファルド皇王陛下の御遺言を開示させていただきます」


 侍従長がそう言いながら、水晶のようなマジックアイテムを取り出す。

 それは映像と音声を記録するためのものだ。

 どうやら文書ではなく、声と姿で遺言を遺したらしい。


 水晶から光が投射され、壁の一面に映像が映し出される。

 そこには、ベッドの上で上半身を起こした老人の姿があった。

 枯れ木の如くやせ衰え、皮膚の色も悪く、もはや快気する目途のない病人の顏だった。

 それこそが皇国の皇王、ザナファルド・ヴォルフガング・ドライフである。

 映像の中の彼は息をするのにも苦労しながら、しかし一つの言葉を紡ぐ。



『皇位継承権を持つ者で……争え。頂点に立った者を……次代の皇王とする……』



 その一言のみで、映像は途切れた。

 それが全てだと言わんばかりに。


「……以上でございます」


 侍従長の言葉で、ほんとうにそれきりであると確定した。


「父上……!」


 グスタフは、その遺言に歯を食いしばる。

 どこまで、どこまで苛烈なのか。

 強い王が必要であることは、理解できる。

 だが、これではもう内戦以外に道がなく、皇国にとっては最悪の決断だ。


「そんな……!」


 遺言の内容を聞いて、悲鳴を上げた者がいる。

 それは……クラウディアだった。

 この場で最も継承順位の低い少女。

 彼女は顔を手で覆い、よろめきながら部屋から飛び出していった。

 まるで何かにショックを受けたかのように。

 だが、グスタフからすればそれも仕方ないように思えた。

 彼女の両親が亡くなったのは、皇位継承権に関わる争いによるものだと言われている。

 今また、火に油を注ぐような遺言が……両親の死を想起するような言葉が開示され、彼女もショックが大きかったのかもしれない。

 超級職という特別な存在ではあるが、それでも彼女自身はまだ年若い女性。

 部屋を飛び出してしまったことも無理からぬことだ。


【……ハロン。お前に一つ頼みたいことがある】

【何でしょうか、父上】


 そんな彼女の様子を気にかけたグスタフは、以前から考えていたことを息子に伝えようと決めた。

 ギルベルト陣営に聞こえないよう、【テレパシーカフス】で息子と話す。


【これからの闘争でギルベルト陣営との決着をつけることになるだろう。その闘争に勝利した後、私はお前に皇位を譲り渡す】

【父上……それは】

【父上はあのように言い残されたが、身内殺しが皇国を統べる皇王の地位にいてはいけない。かつて手を汚したギルベルトも、これから手を汚す私も……な】


 父は強い皇王が必要と考えたが、グスタフは違う。

 兄弟と殺し合った者など、国を率いるに相応しくない。


【お前は皇王になった後、正室には王国の第一王女を迎えることになるだろう。だが、第二妃にはクラウディアを迎え入れてやって欲しい】

【それは……】

【不安定なあの子に必要なのは、傍で支える者だ。祖父であるバルバロス辺境伯も亡くなった彼女の、一番傍で支える者に……お前がなってほしい】

【……父上。私も心は決めています】


 グスタフの言葉を聞きながら、ハロンは真っすぐに父の顔を見る。


【私は……十年以上も前から、彼女のことが好きでしたから】

「……なんと」


 ハロンは初めて会ったときから、クラウディアを愛していた。

 この十年、離れ離れになっていた時間の方が長い。

 それでも、ずっと気にかけていた。

 だからこそ、彼は既に気づいている。

 彼女が理由あって兄を……死んだラインハルトを演じていることも。

 二重生活の中で、自身でも気づかぬほどに疲弊していることも。

 そんな彼女を支え、愛したいとは父に頼まれるでもなく……彼自身の願いだ。


「ふふ、そうか……。ならば……安心だな」


 グスタフは穏やかな顔でそう言って、目の前に置かれていた冷めた紅茶を飲み、


 ――血を吐いた。


「父上!?」


 グスタフは既に焦点のあっていない瞳で倒れ、ハロンは父の身体を支えようとする。

 すぐに【快癒万能霊薬】を呑ませようとするが、薬を持った手を叩かれ、手から零れる。


「兄上……油断だな」


 そんな二人に薬を叩き落とした者……第二皇子ギルベルトが言葉をかける。


「カルディナの闇商人から仕入れた新種の毒薬だ。【猛毒王】の謹製……即死だろう」

「叔父上……あなたは!! ……ぁっ」


 ハロンの胸から、三本の刃が伸びた。

 それは彼の背後から胸を貫いた【潜伏王】によるもの。

 一撃では致命にならず、しかし傷痍系状態異常ですぐに死ぬ。

 装備しているであろう【ブローチ】まで計算した一撃だった。

 同時に、第一皇子側の護衛も既に【潜伏王】によって殺されている。


「……く、クラウ……ディア……」


 最期に一言、思い人の名を呼んで……ハロンは息絶えた。

 隣では、父であるグスタフも既に息を引き取っている。

 先代皇王の遺言によって始まった争い。

 それは、この僅かな時間で決着がついたようだった。


 ◇◆


「…………」


 第二皇子ギルベルトは、感情の読めない瞳で二つの死体を見下ろした。

 やがて、その口が言葉を発する。



「……ようやく、ようやく……仇を討ったぞ(・・・・・・)



 彼の目から、涙がこぼれる。

 長い戦いの結果だった。


「兄上。なぜ、私に刺客を送って来た……。それに……」


 今まで、兄との戦いで、娘二人や親友にも等しい部下を失くしている。

 あるいは母さえも病死ではなく第一皇子側の暗殺ではないかと疑っていた。


「ウォーケンまで……殺して……」


 亡くなった第三皇子を悼みながら、ギルベルトは沈痛な面持ちで瞑目した。

 自分は殺していない(・・・・・・・・・)

 ならば……兄以外にはいないのだ。


「……っ」


 涙を拭い、表情と感情を切り替える。

 今、自分は兄とその息子を殺した。

 これより以前にも、手を血に染めてきた。

 それでも、自分は皇王にならなければならない。

 窮状にあるこの国を、他者を殺してまで背負った者の責任として。


「親父、これから戴冠式の段取りかい?」

「……バカを言え。そんな余裕はない。まずは滞っていた公務と改革を…………?」


 呑気なことを言い出した息子を窘めるように言いかけて、ギルベルトは自らの胸に痛みを覚える。

 胸からは、三枚の刃が突き出ていた。

 ほんの少し前の、ハロンのように。


「…………なぜ?」


 疑問と共に、ギルベルトもまた息絶えた。


「親父ぃ、ちょっと油断が過ぎるぜ」


 父親の亡骸を、ゲーチスが下卑た笑顔で踏みつける。

 周囲ではその行動に驚愕した兵士達や侍従長が、動じていない兵士達に殺されていく。

 動じていないのは、【潜伏王】をはじめとするゲーチスに従う者達だ。


「爺様は『頂点に立った奴が次代の皇王』って言い遺してんだぜ? まだオレがいるだろうがよ」


 皇王になるためならば自分の父親さえも殺して当然。

 そう考える息子が、ここにいた。

 父親は、逆のことを微塵も考えなかったというのに。


「第一皇子派は旗頭がまとめていなくなった。親父は第一皇子派の手に掛かって死んだ。そういうことにして、オレが次の皇王だ。あの世でも心配するなよ親父。問題なんざねえんだ。あの国(・・・)もオレが皇王になれば支援してくれるんだからよ。【誓約書】だってここにある」


 懐から一枚の紙を取り出し、ヒラヒラと振りながらゲーチスは死んだ父親に勝ち誇った。

 昔から目の上のたんこぶだった者達が全員死んだ清々しさだけがあった。

 これでもう自分を阻む者はいない。

 ……好きな女を娶るのに邪魔な奴も。


「後は家臣と民衆の前で俺が王であると宣言すればいい。これからが、俺とドライフ皇国の……覇道の始まりだ!」


 その部屋には様々な感情があった。

 愛があった。欲望があった。善意があった。悪意があった。希望があった。野心があった。

 善人がいたし、悪人もいた。

 善人は死んでいたし、悪人は生きていた。

 けれどきっと、これから起こることに関係はないのだろう。


 仮に()であったとしても――起こることは変わらない。


「陛下、ドアが開きません」

「何?」


 この部屋、そして【エンペルスタンド】の部屋の多くは自動ドアだ。

 だが、扉に近づいても、手を翳しても、開く気配がない。

 ならばと兵士達が扉に手をかけても、びくともしない。

 扉はまるで壁のようだった。


「……失礼!」


 【潜伏王】は己の武器を振るい、扉を破壊しようとする。

 だが、その攻撃は扉が張ったバリアに寄って阻まれる。


「これは……!」

「おい、どうなってる!」


 明らかに、この部屋は彼らを閉じ込めている。

 だが、それはおかしいとゲーチスは混乱する。

 第一皇子は死に、その息子も死に、そして父である第二皇子も死んだ。

 もう自分の未来を阻む敵などいないはずで……。


「ま、さか……!?」


 そこまで考えて、思い出す。

 存在の小ささゆえに、敵にもならないと見下していた男の顔を。

 自分が惚れた女と、同じ顔をしたいけ好かない男を。


「ラインハルト……!?」


 ◇◆


 会議室の扉の外に、一人の女が立っていた。

 皇族らしいドレスを身に纏い、しかし右手には愛用の槍を構えている。

 彼女の足元には、この会議室の扉を警備していた兵士……ゲーチスの息がかかった者達が事切れていた。

 彼らは悲鳴を発する間もなく、彼女の槍によって命を絶たれていた。


「…………」


 彼女は感情の伺えない表情で、左手を動かしている。

 左手に握られていたのは、タブレット型の端末だ。

 そこには【エンペルスタンド】の図面が映し出されており、その中でも会議室がクローズアップされている。

 部屋には、『閉鎖』を示す文言が表示されている。

 ゲーチスらを閉じ込めたのは彼女……第三皇子の娘であるクラウディアだった。

 いや、厳密には違う。

 彼女の中に在る一人格――【機械王】ラインハルトの手によるもの。


「――悠長な方々だ」


 クラウディア・ラインハルト・ドライフは、遺言を聞いた時点で動いていた。

 『皇王になるには全員殺すしかない』と、あの瞬間に判断していた。

 ある意味では、感謝すべき遺言だ。

 最短距離で……皇王になれる。

 これがグランバロアの<四海走破>のように何らかの競技であれば、それに勝つために全身全霊を尽くすことになっただろうが……それよりも遥かに手っ取り早い。


「この【エンペルスタンド】が本来何であったかも……忘れている」


 この【エンペルスタンド】は、元はクリスタルを守護するための施設。

 侵入者を排除するための機構を備えたダンジョンに等しい。

 そして、この施設を整備していたのはラインハルトである。

 整備士系統超級職【機械王】であるがゆえに、この巨大施設の整備を押し付けられていた。

 それは、ラインハルトならば幾らでも細工ができるということだ。

 ましてやクラウディア・ラインハルト・ドライフは……既にこの【エンペルスタンド】の主であると言っても過言ではないのだから。

 ゆえにこれは……当然のことだ。


 ――室内の人間を皆殺しにするためのギミックを作動させることなど。


 ラインハルトがタブレット内の『抹消』を意味する文言を押すと、内部で機械の作動音が響いた。

 <遺跡>では珍しくもない対人レーザーが作動し、スリットからは【猛毒】のガスが放出され、さらには壁そのものがバリアを広げて人間を圧殺する。

 別にこの部屋に限ったことではなく、【エンペルスタンド】はほぼ全ての部屋がトラップルーム。

 彼らは知らなかっただろう。それらの機能はずっと眠っていたのだから。

 だが、もう既にラインハルトが起こしている。


「…………」


 数分が経過し、殺戮が済んだ頃。

 ラインハルトは一かけらのクリスタルを砕きながら、室内へと入った。

 そこでは、誰も生きてはいなかった。

 彼女の身を案じていた第一皇子も。

 彼女のことがずっと好きだったと言ったその男も。

 本心では兄弟同士の殺し合いに心を痛めていた第二皇子も。

 自分の輝かしい未来を信じて親を手に掛けた男も。

 故人の判別さえも難しい有り様になって、諸共に床に散らばっている。


「…………」


 タブレットには『洗浄』を意味する文言のボタンも表示されている。

 それを押せば、この死体もどこかに流され、部屋は綺麗に洗浄されることだろう。

 ただ、殺したことに後悔はないが、墓も作れないほどに貶める気もなかった。

 運び出して弔おうと考えながら、部屋に足を踏み入れた彼女は――


「――《パラドックス・スティンガー》」

 ――【衝神】クラウディアは槍を突き込んだ。


 空間を捻じ曲げて放たれた一撃が虚空に刺さり――血煙を吹かせる。


「…………ごほっ」


 直後、何も無かった空間から【潜伏王】が出現する。

 己の奥義で空間の裏(・・・・)に潜み、殺戮のトラップから逃れていた

 しかし、クラウディアには見破られ、射抜かれたのだ。

 胸に大穴を空けて転がる【潜伏王】を、クラウディアが無感情な目で見下ろす。


「それが……本性か……」


 致命傷を受けた身で、【潜伏王】が言葉を吐く。

 皇族の死に絶えた惨劇の場で勝ち残った勝者に対し、最期に己の言葉を聞かせなければならないと。


「分からぬ、な。俺は、俺達は、ゲーチス様にのみ未来を視た。彼以外は、甘すぎた。<マスター>が増えたことで、これよりは乱世。貪欲に他者を喰らう王でなければ、国を栄えさせることはできないと……信じて」

「……その傷で随分と長台詞を吐きますわね」


 少しだけ呆れたような表情で、クラウディアが呟く。


「だから、分からぬ。お前の本性がそれならば、お前には、皇王になる欲などなかろう」

「…………」

「何を原動力に、皇王の座を得た。何のために、皆殺した」

「欲ではなく、義務のため」


 彼女には皇王にならねばならない理由がある。

 自分が皇王にならねば、国を守れないと知っている。

 そして、自分が皇王になって……世界を救わなければならないと信じている。

 それが彼女の理由……生まれもった義務だ。

 生まれながらに、持ってしまった義務。


「そうか……義務か。はは……」


 クラウディアの返答に、【潜伏王】は笑い……。


「――では、お前には任せられぬ」

 ――己の身体を内側から爆散させた。


 機械仕掛け(サイボーグ)。ドライフの技術によって研究中の義体であり、胸に風穴を空けながら話し続けられた理由。

 そして今、体内に仕込んだ高性能爆弾を至近距離で爆発させたのである。

 部屋の外に逃れる時間はなく、爆炎はクラウディアを呑み込もうとして――。


「気が利いていますわね」

 ――瞬時に形成された壁とバリアによって阻まれた。


 他の人間を処理してみせた部屋の設備が、彼女を護るように動いたのだ。

 だが、今は何も操作しておらず……自動的にそれが起きた。

 まるで、【エンペルスタンド】が自らの意思で彼女を護ったかのように。

 彼女こそを、護るべき主と認識しているかのように。


「機械の身体。あの分では、他の特務兵にも連絡がいっているかしら。内戦になりますわね」


 今頃、反クラウディアの包囲網を作るために動き出しているだろう。

 この【エンペルスタンド】に攻め込んで彼女を暗殺するのは難しいと理解しているはずだ。

 ゆえに、軍勢で攻めてくる。彼女を皇王として立脚するだろう足場……後ろ盾であるバルバロス辺境伯家や地方貴族も攻められるだろう。

 彼女はこれから皇王として、並み居る反逆者の全てを打倒しなければならない。

 もっとも、諸貴族から見れば彼女こそ反逆者同然なのだろうが。


「叔父上にはこうなる可能性も予め伝えてありますけれど、これから忙しくなりますわね。お兄様の思考パターンも、フル稼働しなければ。……ああ、記憶と認識を繋げる必要もありますわね」


 彼女は今後のプランを練って、勝つための算段を再確認・再計算する。

 そのためには、友人……ベヘモットの力も必須だろう。

 だが、己の全てを賭して皇王の座を獲得し、その先にあるものも掴むと……彼女は既に決めていた。


 ◇◆


 結論を言えば、彼女は勝利した。

 彼女と叔父であるギフテッド・バルバロス、そして<マスター>においても最強の一角である【獣王】。その三者を中核とする戦力で、数に勝る敵対者を打ち破った。

 また、勝利の理由は民衆の支持も大きい。

 彼女の敵対者……大貴族の多くは、その特権を持って自分達の豊かさを享受していた。

 民が飢えても、彼らの飽食や圧政は苛烈さを増した。

 民の怒りの矛先として、これ以上はない。

 そしてそんな貴族から民へと食料や財を齎した新皇王ラインハルトの支持は恐ろしく高い。

 それこそ既に亡い第三皇子の子であり、皇位継承の可能性が低かったことなどどうでもいいほどに。

 彼女は、名実ともに皇王の座に就いた。


 ◇◆


 そして王国との会談に臨み、両者の認識と前提情報の違い、そして彼女と国王の選択ゆえに戦争に発展したのである。


 ◇◆


 王国との戦争から、どれほどの月日が過ぎたことだろう。

 あれから幾度も皇国は王国の併合を企て、失敗してきた。

 限界も近い。

 それは皇国の限界であり、彼女の想定する人類のリミット……【邪神】の完成と<終焉>起動のタイムリミットだ。


「……もう、余裕もないですわね」


 いつからか、彼女は察していた。

 自分には、ハイエンドとしてこの世界の本懐を果たす使命がある。

 自分には、皇族としてこの国を守る責任がある。


 そして自分には、一人の人間として守りたい大切な親友がいる。


 その全てが大切で、どれ一つとして切り捨てることはできない。


「…………」


 彼女の手の中には一つのスイッチがある。

 それを押すことは、もはや引き返せない道を進むと決断すること。

 ……とうに決断はしていたのだ。そうするしかない、と。

 それでも、誰かがもっと賢明で最適の解決方法を提示してくれるかもしれないという希望もあったのかもしれない。

 ティアンの神話に伝わる天に在りし神のように、救いの託宣をくれるやも……と。

 しかし結局、そんな解決方法は彼女の前に現れなかった。

 だから彼女は、自分が選んだ三つのために……スイッチを押し込んだ。


 それが……他の全てを切り捨てる道だとしても。


「……終わらせますわ、アルティミア」


 彼方にある王都を、彼女の決断で異変が起きているであろう街を幻視しながら……彼女は親友の名を呟いた。


 Open Episode 『Goddess is not in empyrean』


(=ↀωↀ=)<皇国編ラストになるので


(=ↀωↀ=)<彼女の話から始めるべきだと思いました



・蛇足

○ハロン


(=ↀωↀ=)<場合によってはアルティミアとクラウディアを妻にしてた人


(=ↀωↀ=)<真面目で善良イケメン


(=ↀωↀ=)<クラウディアが好きで、ラインハルトのことも気づいている


(=ↀωↀ=)<故人



○ゲーチス


(=ↀωↀ=)<ミステリーで早めに死にそうな言動ばかりする人


(=ↀωↀ=)<俺様系不器用ゲス


(=ↀωↀ=)<実はクラウディアが好きで、ラインハルトのことは気づいていない


(=ↀωↀ=)<故人



○クラウディア


( ꒪|勅|꒪)<……蒼白Ⅲのカーティスといい、こいつモテモテだナ


( ̄(エ) ̄)(惚れた男全員死んでるけどな……)


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― 新着の感想 ―
クラウディア、玉座の間で返り血まみれになってる描写あったような気が… このパターンだとならなそうだけど扉の前の兵士の血か!?
[一言] 傾国美女ですわぁ。そして、過去に衝神が全滅させたような語りだったけど、実際は、三つ巴による漁夫の利だった
[一言] 「しぃかし名ぁ前が【ドライフ】でぇは、シィンプルすぎるのでぇは?」 「そうだな、ふむ。ならば……【ドライフ・コーテイ・ギョクーザ】だ」
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