第二十一話 炎――生涯
□■地下避難区画
最も効果的かつ容赦なくやらせてもらうとインテグラは言った。
より正確に言えば、そうでなければもう対処は不可能である。
《超新星》の本体爆発まで残された時間はあと僅か。
使える手はツァンロンの《竜王気》とインテグラの魔法のみ。
インテグラは天地海三大属性の全魔法と、他属性の魔法の多くを使える。この避難所に出現した転移魔法や、彼女の直接の師匠である先代が完成させた闇属性複合大魔法も彼女は使用できる。
しかし、それだけだ。
本来であれば先々期文明の科学技術の産物も彼女の力であるが、“化身”が確実に注視しているこの現状でそれは使えない。
あの【グローリア】の《終極》をも上回る超絶熱量を相手に、人の身の魔法だけで立ち向かわねばならない無謀。
恐らく彼女が全開で防御魔法を使っても、断熱に特化した結界でも耐えきれない。
それほどに、《超新星》の熱量は桁が違う。
だからこそ、細工は必要だ。
「さて、ツァンロン君。悪いけれど、あと二分ほど全力で《竜王気》を展開していてくれたまえ。なに、二分以上はかからないよ」
インテグラの言葉に、《竜王気》を放ち続けながらツァンロンは頷く。
王国の【大賢者】。王国や西方において最強と謳われた魔法職の存在は、ツァンロンも知っている。
それは老齢の男性だったはずだが、継いだというのならば新たな【大賢者】が生まれたのだろうとすぐに納得した。
この場において、願ってもいない援軍。
そして、この状況を打破する算段があるのならば従う以外に選択肢はない。
「まぁ、遅くても二分で終わるよ。なにせ、あと二分もすれば王都は吹っ飛ぶからね」
『⁉』
だが、その言葉には驚愕して危うく《竜王気》の出力を落としかけた。
「いや、耐えきれないとか、あの魔法の本命の熱波があと二分で来るとかじゃなくてね。……あと二分程度で壁が熔解して、地下水脈が流れ込んでくるんだよ」
この避難所が王城地下の水源を取水して籠城できる仕組みであることは、ツァンロンも既に知っている。
それはつまり、この避難所と地下水脈は直通ということだ。
地下水脈そのものに今のフュエルが接触すれば、王都の地下で超規模の水蒸気爆発を引き起こし……王都が読んで字のごとくひっくり返るだろう。
「正直、伝導する熱だけでももうまずい。早いところ手を打つ……彼の熱量をここから退かさないとね」
その言葉に、ツァンロンはインテグラが現れた時のことを思い出す。
あれは恐らく、短距離転移魔法。ごく限られたものにしか使えないとされる、魔法の秘奥。
それを使って、フュエルをどこかに送り込むつもりなのかと考えたが。
「ああ。動かすと言っても転移は無理だよ。私は自分しか転移できないし、距離も長くない。そもそも、あんなものを転移させようとして触れたら先に私が燃え尽きる。だからまぁ、方法はもっとシンプルで……初歩的なものさ」
そう言ってインテグラは……上方へと手をかざす。
「と言っても、初歩的な手を使うために、少し難しい準備は必要だけどね。ああ。今までの長口上は許しておくれ」
インテグラはそう言ってモノクルをつけていない左目でウィンクをして、
「だって、これ全部《詠唱》だったのだもの――《ハイエンド・ヒート・レジスト・ウォール》、“超多重展開”」
彼女がそう宣言した直後、インテグラとツァンロンのいる避難所には何の変化もなかった。
だが王城の地上部分……テレジア達のいる四階部分も含めた直上にはメッセージを載せたホログラムと、円形に囲まれた壁……筒のような結界が出現していた。
地上一階から王城の屋根すら突き破って空高くへと伸びる筒状の結界。
長い《詠唱》による遠距離発動と多重展開……それによって形成された数百枚もの対熱エネルギー限定海属性魔法結界。
それはまるで工事現場の囲いのようであったし、
あるいは天に向けられた――煙突のようであった。
そして、それは比喩ではない。
インテグラの思考した《超新星》への対処法は、シンプルかつ初歩的なものだ。
「さて、ツァンロン君。君は《クリムゾン・スフィア》などの火属性魔法がどのような原理で構成されるかご存知かな?」
『…………?』
「<アーキタイプ・システム>によってジョブスキルとして成立し、レベルを上げれば原理など知らなくとも使えてしまうが、分解すると三つの要素で構成される」
インテグラはそう言って、講義のような《詠唱》を続ける。
「魔力の熱エネルギーへの変換、不要な拡散を防ぐための制御、そして攻撃にベクトルを与える指向だ。そんなことは頭で考えなくてもジョブスキルとして使用できるが、あの【炎王】がそうしたように、仕組みを理解して手を加えれば自分で魔法を構築もできる。彼が熱量変換以外の全てを切り捨てたように」
『…………』
「オリジナルの魔法を作れるかどうかは、ジョブによって簡略化した魔法の仕組みに切り込める頭脳と才能を有しているかにかかっている。ああ、魔法職ではないが、先々代の【龍帝】はその技術が桁違いだったと記お……記録されているよ」
歴代の【龍帝】の中でも桁違いの怪物と言われた人物に少し触れながら、インテグラはモノクルを押し上げ、
「そして【大賢者】は――それができなきゃ始まらないし引き継げないのさ」
――自らが手を加えた《クリムゾン・スフィア》を起動した。
「まぁ、長々と言葉を吐いたが、これくらいしか打つ手はないのだけどね」
本来は火球を撃ち出す魔法の三要素から、フュエル同様に一つの要素のみを抜き出して構築した。
制御ではない。範囲指定の制御には熱量変換よりも膨大な魔力が必要であり、魔力に勝るフュエルが熱量変換のみに集中したならば、インテグラでも制御術式を加えることはできない。
だが、指向ならば話は別だ。
《超新星》は一切の制御をなくした熱量変換のみの魔法。
それは言うなれば、ベクトルを持たない熱量だけが浮いているということ。
ゆえにインテグラが編んだのは《超新星》の真逆、熱量にベクトルを与えるのみの魔法。
即ちフュエルの発動した最終奥義に対し、外部から干渉して熱量にベクトルを与えて受け流そうとしている。
(逸らす先は……上しかない)
ここは地下。四方と下方のどこに撃っても地下が熔解し、地上の被害が拡大する。
そして最悪の場合、地下水脈に接触して水蒸気爆発で王都が壊滅する。
ゆえに、真上……遥か上空に熱量を放逐するしかない。
熱を持った暖炉の煙を、煙突から空へと放出するように。
(そのために、予め煙突は用意してある)
インテグラの形成した断熱結界は、上空へと逃がす《超新星》の熱量が通過する際に城内を焼かれないためのものだ。
単に上方へと放つだけでは、溢れる熱波で城内を焼き尽くされる。
しかし彼女の断熱結界でカバーしていれば、通過の余波はやりすごせるのだ……計算上は。
「ツァンロン君、上方への《竜王気》を他方に集中してくれたまえ。それと、私が指示したら出力をもう一段階引き上げて欲しい。できるね?」
『……はい!』
インテグラの指示に従い、ツァンロンが《竜王気》の濃淡を操作する。
同時に、インテグラは上方への熱量指向魔法を起動させる。
(さて……どうなる)
遮る《竜王気》がなくなり、熱量に指向性が与えられたことで《超新星》の熱量の大部分が上方へと流れていく。
熱気は避難所の天井の隔壁を熔解し、地上へと灼熱の熱気が到達し、インテグラが形成した断熱結界の煙突を通り、各階の天井を貫きながら空へと上昇。
熱量の解放された王都の空から、雲という雲が蒸発して消え去っていく。
まるで天変地異のような光景だが、それを為すのは化学の実験のように精密な操作であり、規模に比してむしろ静かな流れだった。
(……現時点では、成功)
現時点で誘導に問題はなく、空へと抜ける熱量の余波を吸収する断熱結界の綻びもない。
避難所に放射される熱量が減少したことで室内の加熱も収まり、壁の融解と地下水脈の流入もひとまずは遠のいた。
(計算上は、このままいけるはず)
しかし不安はある。
この後に来る本命の爆発でも、熱量を空へと逃がすことが出来るか。
その過程で、城内の断熱結界が最後まで耐えきれるか。
そして、爆発の起点……最大の熱量となるこの地下で防ぎきれるか。
大部分を空に逃がすとしても、爆発の起点であるこの地下が最大の熱量の直撃を受ける。
それを彼女がこれから集中展開する断熱結界と、ツァンロンの《竜王気》で防げなければ……空へと逃がす細工があろうと関係なく、地下水脈の水蒸気爆発でこの王都は吹き飛ぶ。
(上方に逃がせない熱量は概算で全体の二割。王都を消し飛ばす熱量の二割……地下水脈の水蒸気爆発を考えると、これ以上の温度上昇はまずい。相手の爆発の本命……私と【龍帝】で防ぎきれる? もしも駄目だったら、師匠達の継いできた何もかもを私の失敗で失うことになる)
ツァンロンには悠々とした態度を見せながらも、インテグラの心の声には多くの不安が混ざっていた。
緊張と恐怖で流した冷や汗が、熱気により生じた生理的な汗に混ざって頬を流れる。
「…………!」
しかし彼女はそんな不安を、自らの頬を強く張って振り払う。
インテグラは恐れても、それを認めない。
恐怖など、抱くべきではないと知っている。
師から教わった魔法は、たかだか命と引き換えの最終奥義にすら立ち向かえないものではないと、強く信じていたいから。
「…………」
ゆえに、インテグラはその瞬間を見極めんとする。
爆発の瞬間に、自らの最大の断熱結界を重ねるために。
――――。
《竜王気》越しに見える《超新星》……【炎王】フュエル・ラズバーンの成れの果てである太陽は膨張を続け……その臨界まであと一分もないだろう。
「…………」
己の、そして己が継いだ者達の岐路と言うべき瞬間までの僅かな時間に、インテグラは過去を思い返す。
それは先代の【大賢者】が【炎王】との決闘において、相手の十八番を奪って圧倒的な差を見せつけるような勝ち方をしたときの話。
あるいは先代の【大賢者】が火属性魔法を用いて【炎王】を倒していなければ、こんなことにはなっていなかったかもしれない。
しかしそれには二つの理由があったのだと、今のインテグラは知っている。
一つは、【大賢者】の存在を示すため。
<マスター>の増加が始まっていた四年前のことだ。万能でありながら火属性魔法を用いてさえ火属性魔法の大家を完全に上回る。それほどに比類なき【大賢者】の力を見せることで、その後の戦争へと連なる策謀の一助とすること。
もう一つは、【炎王】フュエル・ラズバーンを高めるため。
いずれ“化身”と戦うならば、強いティアンは多いほどいい。
ゆえに、【炎王】であったフュエルに彼の扱う魔法のその先を見せることで、奮起と研鑽を促した。
それで心折れるならば、どの道“化身”との戦いでは使えないという判断もあった。
そして二つ目の目論見は、結果としていくらかは正しく、しかし大きく外れてしまった。
フュエル・ラズバーンは折れず、奮起し、研鑽を重ね、強くなった。
しかし劣化“化身”と混ざり、【大賢者】の計画を大きく狂わしかねない存在となってしまった。
先代も、こうなるとは予想できていなかっただろう。
(だからこそ、師匠の誤算は……今の私が正さなければならない)
先代の【大賢者】の行動に端を発し、障害となってしまった【炎王】。
それを清算すべきは、師匠の全てを継いだ自分しかいないのだと……インテグラは決意している。
――――――――。
やがて、その時は来た。
膨張する太陽の如き炎が、チカチカと小さな発光を繰り返し……臨界の予兆を報せる。
「《竜王気》を全開で、今!」
『オオォォォ‼』
インテグラの指示に応え、ツァンロンの《竜王気》が生命力までも変換し、限界を超えて展開される。
同時に、インテグラも待機していた最大の断熱結界を起動させる。
「起動――“百層断熱結界”」
まるで箱のように、フュエルの四方と下方をそれぞれ二〇枚の断熱結界が囲い込む。
断熱結界が太陽を隠し、
その周囲をツァンロンの《竜王気》が覆い、
――――。
運命の瞬間――世界が消え去りそうなほどの輝きが空間を満たした。
◆◆◆
■炎
生涯の最期に、己の生まれた意味を知る者は世界にどれだけいるのだろう。
その割合はきっと数値化できない。己の命の灯火が消えるその瞬間に、死にゆく者が何を想うのかがそもそも余人には分からない。
何のために生まれて、何のために生きて、そしてその生涯に満足できたのか。
本人だけが己の生まれた意味を知り、……あるいは知らずに消えていく。
――――。
フュエル・ラズバーンの生涯は炎だった。
炎だけに、捧げた生涯だった。
時間も、他の生き方も、倫理も、体さえも捧げた。
彼の人生は炎によって照らされて、炎によって燃え尽きた。
最期には彼自身を、文字通り炎に替えた。
――――。
彼も理解している。
最強の炎、最強の魔法であることを証明するために全てを賭したのだと。
だが、その意味は……結局分からなかった。
炎に捧げた彼の生涯は、何のためにあったのか。
【大賢者】に勝とうとした理由が、火属性魔法の最強を証明するためであったことは思い出した。
一族の悲願、幼い頃から続けた研鑽の果て、……最強の証明のため。
だが、最強を証明する理由は……探しても見つからない。
最強の証明のために生きてきたが、その証明は何のためだったのか。
幼い頃から証明のために生きてきて、それ以外に理由が見当たらない。
――まるで、炎のようだ。
何かを燃やして、輝いて、後には燃え尽きた灰しか残らない。
意味のあるものは何も残らぬ、一時の輝きと熱量のみの生涯。
そして目指した最強さえも証明できなかったのならば、より一層に何にもならない。
骸さえも遺らないこの生涯の意味は……。
「……生きてる……ね。本当に……凄まじい魔法だったよ……」
考える脳髄を失いながらも自問自答する彼に、不意に賞賛のような言葉が届いた。
そのとき目も耳も肉体も失くしたフュエルであった彼が感じ取ったのは、女性の声。
その声を聴くのは初めてだ。
彼女が話していた時、彼は既に耳を失くしていたから。
その声の主は……彼の炎を生き延びたインテグラだった。
インテグラは避難所だった場所にまだ立っている。
彼女のいる避難所の光景は一変していた。王城の水源である地下水脈と避難所を隔てる壁は融解し、今は小川のように地下水が流れ込んでいる。
加熱された避難所の壁や床に触れて水蒸気となっているが……それは水蒸気爆発を引き起こすようなものではない。
壁の融解が軽微な範囲に留まったことと……熱源であった《超新星》が既に失われているからだ。
今は焼け石を冷やすように、赤熱した金属の壁を地下水が少しずつ冷却している。
避難所の中心付近に立つ彼女のほかに、ツァンロンもまた地下水に【龍帝】としての巨体を横たえながら……しかし呼吸は途切れていなかった。
王都の壊滅は避けられ、それを為した者達も生きている。
王宮も地下から最上階の天井までを貫く大穴が空いてはいたが、消し飛んではいない。
つまり……【炎王】フュエル・ラズバーン最後の魔法は、その破壊力を世界に示すことなく防がれたということだ。
「百層断熱結界と歴代最高クラスの【龍帝】の《竜王気》で阻んで、おまけに師匠手製の炎熱ダメージカットのアクセサリーを着けていてもこの有様だよ」
インテグラはひどい有様だった。
全身に【火傷】を負い、部分的にはより重度の傷痍系状態異常を患っている。
纏った衣服にも耐熱性はあったはずなのに、今は炭クズの襤褸切れになり果てている。
「それに目と耳もダメだ。熱量に絞った結界で、光だの音だのは素通しだったもの……。おかげで瞼越しでも網膜が焼けて、鼓膜も破れた。正直、こうして長広舌をふるっても、聞いてる者がいるのかすら定かじゃない。もしかすると死んで魂だけになっているかもしれないね。そうは言っても全身が火傷で痛いのだから、私は生きてはいるのだろうけど」
インテグラが重傷を負いながらもなお話し続けているのは、あるいは自分が生きているということを実感したいがためかもしれない。
それほどに、紙一重の結果だった。
「……もう燃え尽きているかもしれないけれど。一つだけ言わせてもらうよ、フュエル・ラズバーン」
もはや影も形もない彼に、インテグラが言葉を紡ぐ。
それは自らが負った傷への恨み言か、あるいは馬鹿な真似をしたという侮蔑か。
彼女の口から放たれる言葉は、
「二〇〇〇年の知識を継ぐ【大賢者】の名に懸けて保証する」
そのどちらでもなく、
「君の魔法は……二〇〇〇年間で最強の火属性魔法だった。こと火属性魔法において君より秀でた者は、間違いなくいなかったよ」
彼の魔法を……評価するだけの言葉だった。
――――。
それが真実であるのか、あるいはリップサービスか。
どちらであろうとも、【大賢者】の言葉は届いた。
影も形もない彼に……その魂に確かに届いたのだ。
「君の魔法は忘れない。全ての魔法を記憶する私達が、絶対に忘れないさ……」
そして彼が編み出した魔法に対する言葉を受けて、彼は少しだけ己の生涯の意味を見出して……満足した。
――そうか。
――それなら意味は――あったのだろう。
瞬きほどの時間が過ぎた後、そこには魂さえも残ってはいなかった。
怨念も未練もなく、思い残すことなどないかのように。
炎に全てを捧げた男は……燃え尽きた。
To be continued
余談:
(=ↀωↀ=)<《ハイエンド・ヒート・レジスト・ウォール》は
(=ↀωↀ=)<一枚で《恒星》を減衰しきれるくらいの代物です
(=ↀωↀ=)<でも熱エネルギーカットのみに集中しているのでMP消費はお安め
(=ↀωↀ=)<インテグラはそれに加えてMPブースターも使用しているので
(=ↀωↀ=)<遠隔展開や同時展開加味しても地上と避難所で数百枚の断熱結界張れました
(=ↀωↀ=)<それでもギリギリだったしMP切れたけど
(=ↀωↀ=)<ちなみに同系で《ハイエンド・サンダー・レジスト・ウォール》とかもあるし
(=ↀωↀ=)<下位互換で《ヒート・レジスト・ウォール》や《ハイ・ヒート・レジスト・ウォール》もある
(=ↀωↀ=)<ちなみに似た名前の《ファイア・レジスト》ってスキルを前にバババ先輩が使ってたけど
(=ↀωↀ=)<あれは熱エネルギーダメージカット+【火傷】などの状態異常耐性アップ(≒燃焼という化学反応への耐性)も込みです
(=ↀωↀ=)<その分だけダメージカット率は下がる
(=ↀωↀ=)<あと《ウォール》じゃないので対象は自分だけです
(=ↀωↀ=)<海属性魔法の減衰防御はそんな感じで前衛タンクが持ってることも多いです