第三十八話 彼去りし後
( ̄(エ) ̄)<うちのバルドルが誤字ってたので修正クマ
( ̄(エ) ̄)<俺の超級武具は【臨終機関】クマ。誤字は初期設定名クマ
(=ↀωↀ=)<初期設定誤字多いよね
□■国境地帯・荒野
そのとき、シュウは相対するレヴィアタンの動きが明確に変わったことを悟った。
それまでシュウに対する遅延戦闘に徹していたレヴィアタンが、シュウを振り切って議場へと一直線に突き進もうとしている。
その行動の意味をシュウは察し、そうはさせまいと行く手を阻む。
『退け!!』
行く手を阻むバルドルを、両手を振るって撥ね退けようとするレヴィアタン。
バルドルは自らの両手でレヴィアタンの両手を掴み、怪獣女王と機械巨神はロックアップにも似た体勢で膠着する。
「退かねえよ。どうやら、あいつらは上手くやったらしいからな」
レヴィアタンの<マスター>であるベヘモットが、看過できぬほどの状態になっている。
レヴィアタンの焦燥と動きがその証左だ。
しかしレヴィアタンがそのような行動に出ているということは……同時にあることも意味している。
それはつまり、ベヘモットは未だ……。
「……ッ!」
不意に、バルドルのコクピットにアラートが鳴り響く。
「何だ?」
『警告。三時方向に新たな敵性対象』
直後、スクリーンの一部に眼前のレヴィアタン以外の敵影が映し出される。
三時方向にはいつの間にか……少なくとも一分前にはいなかったであろう巨大なモンスターの姿があった。
レヴィアタンと同程度のサイズだが、その全身は生物として均整の取れた怪獣女王とは真逆。
手足や胴体、そして頭部に至るまで……別々のものを括りつけたかのような異形をしていた。
何より奇怪なのは、頭部が竜を模した瑠璃色の機械であること。
明らかに自然に生まれた生物ではないモノが、そこに立っていた。
(<UBM>……じゃねえな。ならばこいつは……)
シュウが視線を上空へと向けると、そこには依然としてフランクリンの偵察用モンスターの姿があった。
しかしそのモンスターの視線はバルドルとレヴィアタンにのみ向いており、新たに現れたモンスターを一瞥もしない。
そのことが、モンスターの出自を明らかにしていた。
「案の定、本人が来ていたか……フランクリン!!」
シュウは察した。
このタイミング……レイ達がベヘモットを追い込んだこのタイミングで、傍観していたフランクリンが介入してきたのだと。
モンスターの正体はフランクリンの改造モンスター。
それも、かつてシュウが倒した伝説級素材の改造モンスターとは比較にならないほどに強力な個体だ。
神話級か、下手をすればそれ以上のものであると……シュウの経験が告げている。
『数的不利に追い込まれました。このまま戦闘に突入すれば敗北の可能性大。【臨終機関】を起動しますか?』
「……どうにもならねえようならな」
フランクリンが強大な改造モンスター一体だけを送り込んできたのは、量産モンスターを温存するためだ。
広域殲滅型であるシュウがいなくなってから、量産モンスターで議場を制圧しようというのだろう。
フランクリンも【臨終機関】の詳細までは知らないだろうが、それでも今のバルドルならばあの改造モンスターで撃破できると考えているということ。
「レヴィアタンの制止と、改造モンスターの相手。どっちもやりながら倒されてもいけないし、【臨終機関】もまだ使えない……か。全くもって無茶な状況だ」
最大の<超級エンブリオ>と、<超級>の切り札である最強の改造モンスター。
同時に相手取るのはシュウといえども無茶が過ぎる。
「だが……」
それでも、
「あいつらの無茶はそれ以上。なら、俺が先に音をあげるわけにもいかねえさ」
シュウは不敵に笑ってそう言い切った。
そしてシュウは……二体の巨大怪獣を相手に戦闘を継続した。
◇◆◇
□■国境地帯・議場
レイとベヘモットが交錯した直後。
舞い散ったレイの血霧が、光の塵となってこの世界から消え失せたとき。
「……おもってたんと違う成り行きになりよったなー」
その戦いの結末を、扶桑月夜だけが見ていた。
月夜にとっては、月影達のあのアタックこそが最後の勝機であった。
残る手段は『あのクマがどうにかしてくれないものか』という程度しかない。
これが夜であれば彼女にもできることはあったかもしれないが、生憎と昼日中の彼女ではベヘモットに対抗できない。
だからこそ、見ているだけだった。
ゆえにレイが立ち上がったことは予想外であり、そしてその後の行動の結果にも驚いた。
五体が砕けながらも、レイの刃はベヘモットに届き……炸裂した。
直後に《ラスト・コマンド》の効果が切れたレイは消失して……。
後には月夜と――――ベヘモットが残った。
『……………………』
ベヘモットは満身創痍の状態だが、生きている。
その首元には穴とすら言える巨大な傷がある。
だが、それよりも明確に重篤なダメージは彼女の両手だ。
両の前足は、どちらも爪先から吹き飛んでいる。
それはベヘモットの判断の結果だ。
首に触れたネメシスからの《復讐するは我にあり》。
あの時点での蓄積ダメージを考えれば、頭部が全て吹き飛んでもおかしくはなかった。
ゆえにベヘモットは選択した。
手で弾き飛ばす時間もあるかどうかという一瞬。
自らの両手でネメシスに触れて……ダメージを首と両手に分散した。
《復讐するは我にあり》は固定ダメージ量を相手の現在HPで割った値に応じて、相手の肉体を接触部位から消し飛ばす。
ゆえに、首だけでなく両手でも触れることで、頭部の損傷を三分の一にしたのだ。
弾き飛ばす時間はなくとも触れるだけならば発動までに間に合うという、一瞬の判断の結果だった。
『こふ……』
それでもダメージは重篤だ。
喉の傷は辛うじて頚椎にまでは届いていないが、呼吸すらままならないほどに抉れている。両の前足も途中で消え失せ、武器を振ることさえできなくなった。
高いENDゆえに傷痍系状態異常の発生が抑えられるはずのベヘモットをして、喉と前足からの【出血】は止まる様子がない。
彼女が<超級>になってから、これほどの損傷を受けたのは初めてだ。
『…………』
ベヘモットは体を捻らせ、自分用にオーダーメイドした超小型のアイテムボックスを、床に落とし、自らの足で踏み砕いた。
直後に破損したアイテムボックスから山のようにポーションの類が溢れるが、ベヘモットはそれを踏み砕いて自らの身体に浴びせ、破れた喉で無理やりに嚥下していく。
両手と喉の傷口は白煙を上げながら癒えて、【出血】を止める。
だが、それでも欠損した両手は戻らず、喉の大穴も塞がらない。
そこまでの効果を発揮する薬品は、ベヘモットでも持っていなかったらしい。
【出血】は収まっても、未だベヘモットは両手のない不完全な状態だ。
まだダメージが残っているのか、あるいはここまで不自由な状態になったことがないのか、体を伏せて動かなくなる。
「…………」
その有り様に、月夜は思案する。
このベヘモットを自分ひとりで倒せるかどうか、と。
答えは……否だ。
たとえ両手をなくし、重傷を負った状態でも……両足だけで跳んで月夜の体をその体躯で貫く程度の芸当はベヘモットならばできる。
『窒息でどうにかなってくれれば……』とも思ったがそれも駄目だ。
呼吸がままならないにしては、ベヘモットには苦しむ様子が薄い。
【四苦護輪】による状態異常耐性か、あるいはいつの間にか【グレイテスト・トップ】の代わりに《瞬間装着》していたアクセサリーの効果か。どちらかの効果で無呼吸状態での苦しみや行動制限を消しているのだろう。
恐らくはこの状態でも、ベヘモットは十全に動く。
これで残ったのが月夜だけでなく、これまでにこの戦闘で散った者が一人でも残っていれば話は別だっただろうが……現実は今の状態だ。
「一手、足りひんかったね」
あと一手、死にかけのベヘモットにトドメを刺す手段さえあれば王国側の勝利だった。
敗北は確定。
それでも一矢報いてみようかと、月夜が【ジェム】をアイテムボックスから取り出した。
レイの最後の攻防から遅れること二、三分。
月夜も彼女なりに覚悟を決めて挑もうとして、……しかし当のベヘモットが月夜を見ていなかった。
壁に空いた大穴から彼方の空を……地上へと落ちる翡翠色の軌跡を視ていた。
『…………』
無言のまま、何事かを深く思案している様子のベヘモット。
しかし数秒の沈黙の後に動き出し……再びアイテムボックスを床に落とした。
ベヘモットがアイテムボックスを踏み砕くと、今度は数枚の紙が周囲に散らばった。
「?」
月夜がその行動に疑問を覚えているうちに、ベヘモットはその内の一枚を選ぶ。
前足がないため口で噛んで選び、喉からの血で少し汚れたそれを、ベヘモットは月夜に向けて放った。
紙であるため途中で落ちるが、それでも表面を上に向けて落ちた紙の内容は月夜にも読むことができた。
しかし、その内容に月夜は首を傾げた。
「……なんやの、これ?」
『【契約書】』
それもアクセサリーの効果なのか、喉に大穴が空いているというのにベヘモットの声は月夜に届いた。
だが、それが【契約書】であることなど見ればわかる。
問題は、内容だ。
「……本気なん?」
【契約書】には、要約するとこう書かれている。
『【女教皇】扶桑月夜は【獣王】ベヘモットに治療行為を行い、彼女の負った状態異常とHP損失を完治させる。対価として、【獣王】のジョブを持つベヘモットと【怪獣女王 レヴィアタン】は<Infinite Dendrogram>の時間で二四時間の間、王国の<マスター>やティアンに危害を加えない』
治療を対価として、ベヘモットとレヴィアタンが戦闘行動を停止する旨が書かれている。
わざわざ『【獣王】のジョブを持つ』などという回りくどい書き方をしているのは、『【獣王】をサブジョブに移せばまだ戦闘できるのではないか』という追及を回避するためだ。
即ち、本気で戦闘行動を停止する心算であることが伝わる。
「これ、今書いた訳やあらへんよね。いつから準備してたん?」
『…………』
いつからといえば、月夜の講和会議への参加が明らかになった直後だ。
戦闘中にベヘモットが思考していた保険とは……月夜による回復魔法。
しかしそれは本来ベヘモットではなくクラウディアが、あるいはクラウディアが確保するはずのアルティミアが重傷を負った時のための保険だ。
それでも念のため、シュウと相対して自分が重傷を負うことや、それによってクラウディアの救出が難航するケースも考え、自分用の【契約書】も用意していた。
それが月夜に差し出されているものだ。
『わたしは、シュウ達を舐めていなかった』
月夜の問いに、ベヘモットが答える。
『わたしが倒されることも、手足をなくすくらいのことも覚悟して、挑んだ。だから、事前に用意していただけ』
「……うちを真っ先に倒さなかったんはそれ込みゆーこと」
レベルとステータスで大幅に勝るベヘモットに《月面除算結界》を使おうと思えば、それは一箇所に限定した《薄明》しかない。
ゆえに、その程度のデメリットは抱え込み、戦闘後にこの取引を持ちかけることを考えていた。
もっとも……仮にシュウの分断策がなく、シュウと月夜を同時に相手取ることになっていた場合、保険のことを考えずに月夜を最優先で倒していただろう。
逆を言えば、シュウ以外の王国戦力と相対する場合は保険を残したままでも、デバフを抱えたままでも戦えると考えていたということであり、その結果がこの重傷だ。
読み違え……とは言えない。
それほどに、彼我の戦力差が存在した。
しかしそれでも、レイ達は死力を尽くした戦いによりベヘモットの読みを……確定しかけていた結末を超えたのだ。
その点に関して、ベヘモットは負けたとさえ感じている。
ほんの少しでも月影のリーチが長ければ、ほんの少しでもネメシスの接触部位が脳や頚椎に近ければ、それでデスペナルティとなっていたのだから。
『…………』
しかしそれでも、ベヘモットはまだ生きている。
ならば、最善は尽くさなければならず、今の最善は自らの傷を癒し、クラウディアを救うことだ。
クラウディアの決着がついていなければ己の傷を残してでも月夜を討っていただろうが、そうではない。
地上へと落下する翡翠の軌跡は、一つの戦いの結末。
クラウディアからの連絡もないため、ベヘモットは彼女が敗れたのだろうと察した。
大勢が決した今は、ベヘモットにも戦闘続行の意思はない。
本来の計画と多少段取りが変わりはしたが、ベヘモットの役目はクラウディアが敗北した場合に、その結果を覆すための戦い。
王国の戦力を壊滅させ、クラウディアに勝利したアルティミアを破り、共に皇国へと連れて行くこと。
クラウディアが勝っていれば本来不要であり、それゆえ事前にクラウディアから撤退の判断は任されている。
重要なのは傷をなくし、クラウディアを助けて帰還することだ。
『それで、どうするの?』
さりとて、ここで月夜が話を呑まなければベヘモットは残る力の全てで月夜を、そしてアズライト達を狙うだろう。
両手がなくとも“物理最強”。
まして、<超級エンブリオ>であるレヴィアタンは健在のまま、議場を目指そうとしている。
(……カグヤ。向こうはどうなっとる?)
『月夜。彼は今、彼女だけでなく、巨大なモンスターとも戦っているわ』
「…………」
夜となり、上空から世界を見下ろしているカグヤが月夜にそう告げる。
シュウ達の戦っている場所はスキルの効果圏外だが、バルドルやレヴィアタンが巨大であったこともあり、見るだけならばカグヤにも確認できていた。
(……さて、どないしょうかな)
巨大なモンスターが何者の差し金であるかも薄々と察しながら、月夜は考える。
ここで契約を交わせば、少なくともベヘモットとレヴィアタンは戦線から除かれる。
クラウディアを連れて逃げられるかもしれないが、【契約書】に『危害を加えない』とある以上、攻撃や誘拐は行えなくなる。
また、シュウもレヴィアタンがいなくなり、巨大なモンスターにのみ集中できるのならば、問題はない。一対一であればシュウは勝つだろうと月夜は踏んでいる。
逆に、契約を交わさなかった場合。
まず、月夜がデスペナルティになる。
次いで、アルティミアが襲われる。両手がなくとも相手は【獣王】、敗北して誘拐される危険はある。
それに二対一の状況ではシュウが敗れる恐れもある。
そうなれば、ベヘモットとレヴィアタン、巨大モンスターが揃ってアルティミアを襲うことになる。詰みだ。
明らかに、契約を交わさない方が王国の分が悪い。
むしろなぜ契約などを持ち出したのかと言えば……交わさなければ、既に敗北しているクラウディアが殺される可能性があるからだ。
王国はクラウディアに王都のテロを止めさせる必要はある。だが、どうしようもない状況となれば彼女だけでもと殺されるかもしれない。
実際にアルティミアがそうするかは別として、ベヘモットはそれを危惧している。
ベヘモットが五体満足ならばクラウディアを無事に助け出せるかもしれないが、今は彼女も満身創痍だ。
加えて、彼女のパートナーであるレヴィアタンに、そういった細かな作業が不可能であることは既に明らかとなっている。
クラウディアが敗れ、ベヘモットも部位欠損を伴う重傷を負った今、撤退を確約する代わりにクラウディアを無事に連れ帰ることが、ベヘモットの落としどころであった。
(……これは選択の余地があらへんかな)
王国としても、契約した方が害はない。
背に腹は代えられない。
ゆえに残る問題は……どこまで積むか、だ。
「これじゃ契約はできひんなぁ。もうちょい積んでもらわんと」
『?』
【契約書】をヒラヒラと揺らしながら、月夜はそう言って……自分の要求を告げる。
「二四時間じゃ足りひんよ。うちらの被害者はデスペナ明けるまでこっち換算で七二時間かかるんやから」
『……じゃあ、七二時間に』
「足りひんわー。七二〇時間はないと足りひんわー」
『…………』
七二〇時間……<Infinite Dendrogram>の時間でおよそ一ヶ月の間、ベヘモットとレヴィアタンは王国に対して攻撃行動を取るなと月夜は要求した。
ベヘモットは思案するが、月夜もこれは退けない。
一度撤退しても、返す刀でベヘモットを筆頭とした皇国戦力に再侵攻されれば王国は詰む。
だからこそ可能な限りの長期間……この戦いでデスペナルティになった面々だけでなく、フィガロやハンニャが復帰するだけの時間を稼ぎたかった。
(ただ、これだと破ってもデスペナの方が時間軽いんよなぁ。……デスペナやのうて時間継続式状態異常山盛りに変えとこか。デスペナっても途切れへん奴)
月夜がそんなことを考えている最中、彼女の要求に対してベヘモットは思案して……。
『……吞む、よ』
受け入れることを決めた。
「ほいほい。じゃあ書き直すで。で、次の条件なんやけど」
『……まだあるの?』
「そりゃあるわー。もちろんあるわー」
どこまでベヘモットが我慢できるかを探りながら、月夜は更に条件を重ねる。
「そっちの治療をしてから一時間以内に、クラウディアが王都テロの停止命令を出すこと」
『……わかった』
これはすぐに吞んだ。
なぜなら、敗北した時点でクラウディアは自らそうするだろうと分かっていたからだ。
『代わりに、クラウディアの傷も治して。クラウディアが意識不明の重態だったりすれば、撤退命令も出せない』
「ああ。それはそうやね」
『それと……治すのならば古傷も含めて治して』
新たな条件を引き合いに、クラウディアがかつての戦いで失った腕も含めて治してもらおうと考えたのは、友人を思うベヘモットの欲張りだった。
だが、
「ええけど。それだけやと足りひんから別料金になるえ?」
『別料金?』
「――五〇億リル」
月夜はベヘモットより遥かに強欲だった。
『……■uck』
ネットスラングどころではない真正のスラングがベヘモットの口から漏れたのも、無理からぬことだろう。
『…………月夜?』
(いやいやカグヤ。毟れるときは毟らんと。それにこれも相手の戦力を削ぐんやから王国のためやって!)
自身の<エンブリオ>からでさえ引くような声音で声掛けされたが、月夜は悪びれる様子もなかった。
「ん? どうしたん? 討伐一位な上にあの熊とちごて元手もかからんのやから、お金は沢山あるやろ? それとも仲間よりもお金が大事なん?」
『q』
『地獄に落ちろ』という意思を籠めたスラングの一言と共に、……ベヘモットは金品を溜め込んだ財布代わりのアイテムボックスを月夜に放り投げた。
アイテムボックスが壊れない程度には力が籠められていたのか、受け取った月夜の指が折れたが……それは些細な問題である。
「商談成立やー。ほな、治療始めるでー」
金品を受け取った月夜は、満面の笑みでベヘモットの治療を始めた。
彼女の<エンブリオ>であるカグヤはそれを見下ろしながら、決死の思いで戦い散ったレイやネメシスをはじめとした戦死者達に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいになったのだった。
To be continued
(=`ω´=)<勝った!
( ꒪|勅|꒪)<…………(絶句)
(=ↀωↀ=)<前回や今回前半までの盛り上がりをぶち壊すキツネである
( ̄(エ) ̄)<ちなみにこの守銭奴
(=ↀωↀ=)<六巻のカバーです……
(=`ω´=)<王国の完全勝利や!
( ̄(エ) ̄)つ)=`ω´=)<こーん……
(=ↀωↀ=)つ)=`ω´=)<こーん……
( ꒪|勅|꒪)_____つ)=`ω´=)<こーん……
)=`ω´=)<う、うちがベヘモットの話にのらなかったら詰んでたはずやのに……ひどない?




