第二十九話 消失
□■国境地帯・上空
アルティミアとクラウディアは、示し合わせたように距離を取る。
それは退避ではなく、助走。
両者の駆る煌玉馬の最高速度を発揮するためのもの。
空中に限らず、騎乗戦闘での移動速度は本人のAGIではなく乗騎の性能に依存する。
ゆえに加速させて相手より優位な位置をとった上で、自身のAGIによる武器の攻撃で相手を討つ。それが<Infinite Dendrogram>における騎乗戦闘の鉄則である。
本気で相手を倒すつもりの一撃を放つならば、乗騎の加速は前提。
即ち決意して宣言したアルティミア同様に、クラウディアも先刻のように受け流すのではなく、全力で仕留めに掛かっている。
決して殺せぬはずのアルティミアにそれをするのは、彼女の実力を信じているのか、他にも理由があるのか。
いずれにしろ、ここで初めて双方揃っての攻勢となる。
距離を取り、疾走し、飛翔する二騎の煌玉馬。
『――《ストーム・アクセラレイション》』
だが、速度において上回ったのは――【翡翠之大嵐】である。
自身の機関をフル稼働させ、胴体側面から迫り出した噴射口より暴風の如く風を噴射して――最大加速に至る。
その飛翔は軽々と音速を突破し、空中を走っていたシルバーに一瞬で肉薄する。
それこそが、【翡翠之大嵐】の真骨頂。
フラグマンが手がけた煌玉馬五騎は、一号機【黄金之雷霆】をベースにそれぞれが特化した性能を与えられている。
攻性特化の三号機、【紅玉之噴火】。
防性特化の四号機、【蒼玉之波濤】。
陸戦特化の五号機、【黒曜之地裂】。
そして、機動性特化の二号機、【翡翠之大嵐】。
風属性……莫大な風力の発生と周辺気流のコントロールに特化したもの。
即ち――【翡翠之大嵐】こそ最速の煌玉馬である。
『……!』
対するシルバーは、明確な遅れをとる。
それは無理からぬこと。
番外機体――特殊性特化のシルバーでは【翡翠之大嵐】に速度では太刀打ちできない。
まして、その特殊性を発揮できない現状では。
『我が後塵を拝せ、最も新しき弟よ』
速度差を明確にしながら、【翡翠之大嵐】はそう告げる。
それは彼の機能である風属性魔法を駆使した発声であり、先刻までのクラウディア達の会話を繋げていたものの応用である。
兄弟騎に性能を誇りながら、交錯する直前に【翡翠之大嵐】は横方向への宙返り――バレルロールを行った。
「――初撃、いかせてもらいますわ!!」
そしてクラウディアが位置取ったのは、アルティミアの真上。
刃の切っ先が届かず、されど馬上槍は届く位置。
バレルロールで逆さになった【翡翠之大嵐】の馬上で、クラウディアは特典武具である螺旋馬上槍を突きこむ。
「ッ!」
だが、それをただ受けるアルティミアではない。
突き出された馬上槍に合わせて、【アルター】を振るう。
攻撃のために突き込んだ馬上槍では、先刻までの受け流しは出来ない。
そして特典武具であろうと、アルターならば一刀で切り裂ける。
アルティミアは馬上槍の穂先に合わせ、垂直に【アルター】の刃を切り込んだ。
寸前、【アルター】が接触するはずだった馬上槍が消え失せ、――アルティミアに向けて異なる角度から馬上槍が突きこまれた。
「ッ!」
死角から突きこまれた槍をアルティミアは咄嗟に馬上で身を捻って回避しようとするが、穂先は動く上半身ではなく下半身に向かっていた。
『……!』
シルバーもまた馬体を捻るが、穂先は僅かにアルティミアの左足を掠めた。
接触の衝撃が、左足からアルティミアに伝わる。
「クッ!」
交錯の後、両者はすれ違った勢いのままに距離を空ける。
アルティミアは今しがた受けた傷を確かめようと視線を左足に向ける。
「傷が、ない?」
そこには傷の一つもなく、血の一滴も零れてはいなかった。
確かに命中したはずであり、左足には衝撃もあった。
しかし思い返せば、痛みはなかった。
だが、異常はある。
「……動かないわね。この左足」
槍が触れた左足が……動かそうとしても動かない。
左足の膝から下は、指すらも動かないのだ。
まるで、強い麻酔でもかけられたかのように。
「そういう……特典武具ということね」
その現象に、アルティミアは二つの理解をする。
一つは、クラウディアが手に入れたいアルティミアを殺しかねないほどに全力を向けてきた理由。
それはアルティミアの技量を信じてのことであると同時に、絶対に殺さないという確信があったということ。
その理由があの特典武具……螺旋馬上槍だ。
《鑑定眼》で視た特典武具の名は、【鎮昏渦 ドリム・ローグ】。
『鎮』と『昏』。『鎮圧』と『昏睡』の二字が意味するものが……今のアルティミアの左足である。
そう、あの機械的で如何にも物体を破壊しそうな見た目とは裏腹に、特典武具としての固有の装備スキルは非殺傷攻撃である。
かつて先々期文明に作られた暴徒鎮圧用の特殊ゴーレムが、機能と方向性を保ったまま暴走した。
それが<UBM>として認定されたのが【鎮昏機甲 ドリム・ローグ】であり、今は【鎮昏渦】としてクラウディアの手にある。
常時発動型パッシブスキルである《ドリム・ピアッシング》は、物理的なダメージを与えない。
代わりに、接触部位から本来のダメージ量に応じて相手の肉体を眠らせる。
攻撃を受け続ければ、身動き一つ取れなくなるだろう。
「攻撃を受けたのが左足で、まだよかったわね」
もしも仮に右手に受けていれば、【アルター】を取り落とした。
左手であれば、シルバーの手綱を放して落ちていただろう。
頭部であれば、それで終わりだった。
しかし左足は、馬上であるならばまだ致命的ではない。膝から上は動くため、馬体を腿で押さえることもまだ可能だ。
初撃で勝負を決されることなく、相手の特典武具の正体をつかめたのは幸運だ。
しかしそうであるがゆえに、アルティミアはもう一つ理解して、戦慄した。
「……そして、あの槍の軌道は特典武具によるものではない」
突き込まれた槍が目の前から消えて、まるで異なる角度から襲ってくる。
非殺傷攻撃が特典武具の機能であるならば……あちらはクラウディア自身の技術であるということ。
その推測は正解である。
かのスキルの名は、《パラドックス・スティンガー》。
【衝神】クラウディアの編み出した奥義であり、突き込んだ槍の――始点を変えるスキルである。
先代の【衝神】、ロナウド・バルバロスが多用したスキルに《ディストーション・パイル》というものがある。
それはパイルバンカーの威力と衝撃を、前方の空間に伝え、射程を伸長するスキルであった。
また別系統のジョブではあるが、【破壊王】の最終奥義は自らの力で空間を叩き割るものだ。
このように超級職の奥義と類されるスキルには空間を利用する、あるいは改変するものが幾つかあり……《パラドックス・スティンガー》もそうしたスキルの一つだ。
突き込んだ瞬間に空間の配置を捻じ曲げ、直前までと全く異なる死角からの攻撃に変異させる。
方向はクラウディアの任意であり、相手の最も防御しがたい場所を狙えばまず確実に命中する。
(槍を放つ方向をクラウディアが自由に選べるのなら、使ってくると分かっていても回避不可能……ということね)
近接戦闘において、比類なく恐るべきスキルである。
しかし、欠点も存在する。
威力と衝撃のみを伝える先代の《ディストーション・パイル》よりも、さらに直接的に空間に干渉しているため、MPとSP……特にMPの消耗は跳ね上がっている。
ゆえに、【衝神】といえども多用は出来ない。
――使用者がクラウディアでさえなければの話だが。
「二撃目ですわね!」
後方から弧を描いて追走してきた【翡翠之大嵐】が背後に迫っていた。
二騎の速度差により、追いつかれた形である。
「そうかしら?」
だが、シルバーもただ追いつかれるだけではない。
飛翔ではなく走行ゆえの、宙に足場を作っての高速旋回能力は【翡翠之大嵐】を上回る。
即座に後方へと切り返し、アルティミアは迫るクラウディアの胴へ刃を振るう。
その手元を、再度の《パラドックス・スティンガー》が襲う。
「見えているわ!!」
だが、アルティミアは手首を捻り、迫る穂先を回避し……逆に手首の回転で軌道を変えた【アルター】で馬上槍を切り落とさんとする。
そのタイミングで――三度目の《パラドックス・スティンガー》が放たれた。
再び突きの始点が変わり、【アルター】が切り裂くはずだった馬上槍が消え失せる。
だが、馬上槍の穂先もまた、アルティミアを捉えない。
(今度は死角じゃないわね)
連続使用ゆえか、初撃のように死角への始点変更はなかった。
アルティミアは視界の端に捉えた頭部への馬上槍を、紙一重で回避していた。
そうして再度二騎はすれ違い、距離を空ける。
(連続発動……。消耗の大きそうなスキルだけれど……いえ、クラウディアなら可能ね)
アルティミアがそう考えた理由は、【衝神】に至った経緯や人格作成と同じでクラウディアの才能ゆえ……ではない。
より、この世界のルールに根差した理由だ。
(あの子は、【衝神】だけを背負っている訳ではないもの)
それこそが答え。
クラウディアは【衝神】であり――【機械王】でもある。
【機械王】、整備士系統のステータスはMPとDEXの上昇に偏る。
そしてメインジョブが【衝神】であり、別系統のスキルが使えなくなろうとも……【機械王】のステータスは残っている。
他の前衛と比較して膨大なMPは、《パラドックス・スティンガー》の連発を容易なものとしていた。
(けれど、一つ分かったことがあるわ)
今の攻防で、アルティミアはあることを悟った。
(クラウディアの攻撃に合わせて、こちらが彼女を狙えば……あの子はあのスキルを防御のために使わざるをえなくなる)
それは彼女達がこの戦いに持ち込んだ武器の差異だ。
必殺の【アルター】に対し、不殺の【ドリム・ローグ】。
共に攻撃を放ち、刺し違いで相手に命中させた場合、より致命的なのは言うまでもなく【アルター】である。
機械甲冑に包まれていようと関係ない。あらゆる防御を無為として、クラウディアの体を切り裂くだろう。
ゆえに、クラウディアが勝利するためには【アルター】の攻撃を受けるわけにはいかない。
先刻までのクラウディアは防御に集中することで、アルティミアの攻撃を完全に受け流していた。
だが、いかにあるべきでない才を持つクラウディアといえど、攻撃の最中に受け流しが出来るわけではない。
クラウディア自身が攻勢に転じている今ならば、先刻のような完全な受け流しは不可能。攻撃を行いながらそれをしようとすれば、今度は少しずつ槍が刻まれていくだろう。
そのためクラウディアは攻撃による防御に切り替えている。
《パラドックス・スティンガー》の照準を、【アルター】を持つ右手や当てれば昏倒する頭部に絞っている。それ以外の箇所ならば、馬上槍に貫かれていてもアルティミアは【アルター】を叩き込んでくるからだ。
言うなれば、問答の前に行っていた攻防の逆で、クラウディアの方が攻撃する箇所を選ばなければならない。
アルティミアが勝利するにはその攻防の応酬で上回り、クラウディアか【翡翠之大嵐】を切り裂いて戦闘不能に追い込む必要があるが……。
(けれど、そのままでは勝てない)
単なる応酬では、手の内が読まれている。
読み切られている場合、クラウディアには勝てないとアルティミアは知っている。
(学園での勝率は、一割を切っていたけれど)
そうした勝利の全ては、クラウディアの読みをアルティミアが外させたときのみ。
ゆえに、ここで選ぶのもそうした戦法。
一割未満の勝利を――ここで引き寄せる。
「それにしても、そちらも良いものですわね」
「何が、かしら?」
「馬ですわ。【セカンドモデル】を使われていれば、容易く勝敗は決まっておりましたのに」
その言葉に、アルティミアは少しだけ「やはり」と思うところがあった。
クラウディアが空中戦を選んだ理由には、互いの馬の差もあったのだ。
アルティミアとの仕合を望むクラウディアではあるが、同時に勝利を欲してもいる。ゆえに、その程度のお膳立ては考えていたのだろう。
だが、ほぼ同格のシルバーに騎乗しているがために馬の差は限りなく埋まっている。空中戦の優劣は、【翡翠之大嵐】が最速の煌玉馬であっても、有利不利の天秤が一方に傾くほどにはなっていない。
「あの<マスター>、レイ・スターリングからの贈り物ですの?」
「借り物よ」
「そうですの。……ねぇ、アルティミア」
クラウディアは少しだけ間をおいて、
「――レイ・スターリングは貴女の恋人ですの?」
アルティミアにとっては想定外極まる言葉を述べた。
「ッ!?」
アルティミアは一瞬手綱を取り違い掛けて、『しまった』と考えた。
己の隙を作るための言葉だったかと身構える。
しかし、クラウディアにはその様子はない。【翡翠之大嵐】を飛翔させながら、答えを待っている様子だった。
「……違うわ」
「では、片思いですのね」
「…………何を言っているのか分からないわ」
「《真偽判定》に反応が出ましたわよ」
「ッ~~!?」
己も使用していたスキルを恨めしく思いながら、アルティミアは赤面した。
「けれど、《真偽判定》などなくても分かりますわ。私もまた貴女に恋する乙女。貴女が誰かに淡い恋を抱き始めていることも、それが私でないことも十全に理解していますもの」
クラウディアはそう言って、
「ねぇ、アルティミア。この仕合にはお互いの身柄を賭けているようなものですけれど、……私が勝ったときはそのレイ・スターリングと一緒に皇国に来ませんこと?」
「……どういう心算かしら?」
理解した親友の、再び理解できない内容の言葉に、アルティミアは本心から問うた。
それに対し、クラウディアは何でもないことのように答える。
「私は貴女が欲しいけれど、その上で貴女が何を手に入れても構いませんわ。どの道、私にも貴女にも国を継ぐ胤は必要ですわ。だから貴女と一緒に貴女の思い人も私の傍に置いて……」
「――それは許しがたい侮辱よ、クラウディア」
しかしてその答えは、アルティミアの逆鱗に触れた。
「アナタが私の心身を欲する以上に、それは許しがたいわ」
「あら、そうですの?」
「ええ。アナタが彼の自由をも脅かそうと言うのなら……」
右手の【元始聖剣】をクラウディアに向けながら、
「――私と【アルター】は、アナタの魔手を斬り飛ばす」
アルティミアは、そう宣言した。
「あは。妬けてしまいますわ、アルティミア!!」
嫉妬の言葉と共に、しかしどこか嬉しそうに、クラウディアは【翡翠之大嵐】を更に加速させる。
三度の突撃、ここで更に形勢を動かそうという攻撃の意思がそこにあった。
対して、アルティミアも迎え撃つ準備を整える。
「シルバー。アナタ、私のしたいことが分かるかしら」
『…………』
シルバーはアルティミアの言葉に首を動かして頷いた。
「そう。なら、タイミングを合わせて」
決意して、アルティミアは再度シルバーを旋回させ、【翡翠之大嵐】に乗ったクラウディアと向かい合う。
彼我の距離が、急速に零へと近づいて――。
「――《カット》!」
瞬間、アルティミアは眼前の空間に【アルター】を振るう。
それは【アルター】の有するスキルの一つである《カット》――エネルギー切断能力の起動宣言。
その力で――眼前の空間の熱エネルギーを断ち切った。
同時に、手綱からアルティミアの意思を汲んだシルバーが、圧縮空気の足場の形成位置を変更しながら、あたかもバックステップのように軌道を変える。
直後――【翡翠之大嵐】が空中で壁に激突した。
壁の正体は、熱エネルギーを失って絶対零度にまで瞬間冷却された圧縮空気。
シルバーは自らの軌道を変える直前に、アルティミアが【アルター】を振るう直前に、圧縮空気の壁を眼前に形成していたのだ。
圧縮空気の壁は【アルター】によって熱エネルギーを断ち切られ、含まれた全元素が凍結へと至る。
圧縮空気であるがゆえに体積はほぼ変わらないまま、そこには複数の気体が固体へと転じた氷の壁が現れている。
『……!?』
飛翔であるがゆえに、【翡翠之大嵐】は眼前に突如として出現した壁を回避できず、音速の勢いのままに空中で氷の壁に激突していた。
それでもフラグマンの手がけた煌玉馬、風のバリアもあって激突によるダメージはほとんどない。
だが、激突による減速は避けられない。
加えて、砕け散った氷の壁が空気中に散らばり、あたかもダイヤモンドダストの如く視界を一瞬撹乱する。
その最中に、シルバーに騎乗したアルティミアが下方から切り込んでいる。
「……流石ですわ!」
一瞬だけ、クラウディアは接近するアルティミアを見つけるのが遅れた。
遅れながらも、既に前方の空間に《パラドックス・スティンガー》を放っている。
【ドリム・ローグ】は空間を越えて、近距離の何処かの空間からアルティミアを襲う。
「疾ッ!!」
だが、発見が遅れたがゆえにその狙いは正確さを欠いた。
右手から少し逸れて、アルティミアの右脇腹を掠める。
だがその間に、アルティミアは【翡翠之大嵐】を剣の間合いに捉えた。
クラウディアが再び《パラドックス・スティンガー》を使うよりも、アルティミアが【アルター】を一閃する方が速い。
下方ゆえにクラウディアの体までは届かないが、この一閃で彼女の足である【翡翠之大嵐】と、彼女自身の足を断ち切る。
それで空中戦はできなくなり、地上でも足を欠けば戦闘はほぼ不可能。
高空からの落下は、装備しているだろう【救命のブローチ】で耐えられると踏んだ。
(この一閃で、形勢を決める!)
そうして、決意と共にアルティミアは【アルター】を振るって――、
――――その体を虚空に落とした。
「…………え?」
疑問の声が、アルティミアの口から漏れた。
しかしあるいは……クラウディアのものだったかもしれない。
彼女もまた、どこか驚いたような顔でアルティミアを見下ろした。
二人の疑問と驚愕の理由、そして落下の理由は……全て同一。
アルティミアを乗せていたシルバーが――消えていた。
(シルバーが消え……それは……それは……!)
それは、アルティミアも自身の口で言っていたこと。
シルバーは『借り物』である、と。
そう、アルティミアに貸与されていたが、所有者はレイ・スターリングのままだ。
そして、<Infinite Dendrogram>には一つのルールが存在する。
<マスター>がデスペナルティとなったとき、所有物も共に消える。
シルバーが消えた理由を察しながら、アルティミアは地上へと落下していく。
To be continued
(=ↀωↀ=)<……うん
(=ↀωↀ=)<【獣王】戦から場面転換した理由の一つがこれです