第二十三話 ガードナー獣戦士理論
(=ↀωↀ=)<本日説明過多回
(=ↀωↀ=)<あと作者誕生日
(=ↀωↀ=)<さらば、若者と呼べた二十代!!
(=ↀωↀ=)<……ラスト一年は沢山のことがあったなぁ
□■とあるビルドについて
ガードナー獣戦士理論と呼ばれるビルドは、初期から中期へと移り変わる頃の<Infinite Dendrogram>を席巻した。
当時、規格外の<超級エンブリオ>と天井知らずの超級職はほとんどが<マスター>の手にはなく、最上位層は上級職カンストと上級の<エンブリオ>であった。
即ちそれは常識的な強さの探求時代。
最強を目指すためのビルド構成の探求が最も活発であった。
その中では多くのビルド構成の理論が生まれた。
野伏初撃必殺理論。
生贄MP特化理論。
【ジェム】生成貯蔵連打理論。
様々なビルドが<Infinite Dendrogram>の内で、あるいは外の掲示板やコミュニティで討論の議題となった。
そうして生まれた数多の理論の中で、『最強』と太鼓判を押されたのがガードナー獣戦士理論だった。
◇
獣戦士系統は、ティアンのみの時代にはさほど注目されてはいなかった。
ステータスの伸びも低く、スキルも固有スキル一つしかない。
かの【死兵】ほど極端ではないが、強くなるために選ぶジョブではなく、レジェンダリアの一部の部族が慣習として就くジョブに過ぎなかった。
【獣戦士】の唯一の固有スキルの名は、《獣心憑依》。
それは、『従属キャパシティ内のモンスターの元々のステータスを自身のステータスに足す』というスキルだった。
足せるステータスの割合はスキルレベルによって異なるが、上級職である【獣戦鬼】が最大のレベル一〇まで上げても、割合は六〇%が限度だった。
そして獣戦士系統はその固有スキルに反して、従属キャパシティは異常に小さい。
まともなモンスターを運用しようとすれば、それこそ獣戦士系統以外を従魔師系統等で埋める必要があるほどだ。
しかしその結果、戦闘で有用なスキルを取れる幅が狭くなる。
そのため、キャパシティを目一杯使って純竜クラスを従えたとしても、単にステータスが高いだけの存在になってしまう。
そこまでして得た頼みのステータスさえも純竜の六割止まりだ。しかも、『元々のステータス』という仕様の問題で、従魔師系統の強化スキルによる補正分は自身のステータスに乗らない。
純竜よりも上のモンスターをキャパシティに入れようとすれば、今度は獣戦士系統で圧迫されたジョブがキャパシティの増大を阻む。(そもそも純竜自体の捕獲難易度が高く、純竜を使役できた獣戦士系統は全体の一%にも満たないが)
結果として、『中途半端な前衛と中途半端な従魔師にしかなれない』のがティアンの獣戦士系統だった。
例外として、【獣王】の《獣心憑依》は一〇〇%の転写効率を有していたが……それでも従えるモンスターが純竜止まりであることは変わらない。
純竜クラスのステータスなど鍛え上げた超級職ならば超えられる。そのため、【獣王】は戦闘系超級職の中では下位に位置していた。
ゆえに、ティアンしかいなかった時代の【獣王】は、最強にはなりえないジョブだった。
それが変わったのは、<マスター>の増加後だ。
ビルド研究に乗り出していた<マスター>の誰かが、あるときふと気づいたのである。
――『【獣戦士】の固有スキルって……ガードナーなら効率最高じゃないか?』、と。
その気づきこそが、極めて重要だった。
なぜなら<エンブリオ>であるガードナーは、従属キャパシティを消費しない。
どれだけ強力であろうと……キャパシティの消費は0だ。
そして、上級にまで進化すれば純竜を凌駕するガードナーなど珍しくはない。
ティアンの獣戦士系統が悩まされたジョブの圧迫が一切なく、純竜よりも遥かに強力なステータスを持つモンスターを用意できる。
即ち戦闘系のジョブのみで構築した上で、ステータスを他のジョブよりも跳ね上げることができる。
また、汎用の戦闘スキルや武器に由来するアクティブスキルは、メインジョブに獣戦士系統を据えていても問題なく使用できる。
最強の前衛が出来上がると気づいたとき、最強ビルドの論争は一つの決着を迎えた。
◇
ガードナー獣戦士理論は掲示板で提示された直後、一斉に広まった。
戦闘型のガードナーを有していた<マスター>の多くは、このビルドを選択した。
彼らが各国の闘技場でも結果を残し、そのビルドの優位性をも示してみせたことで、よりこのブームは拡大する。
強力でありながら獣戦士系統とガードナーの<エンブリオ>さえあれば、誰でも使用できる簡便さも広まった理由の一つだ。
<Infinite Dendrogram>関連の掲示板では『これから始めるけどどうすれば強くなれますか?』、『<エンブリオ>がガードナーに孵化することを祈れ』といった受け答えが散見されるほどだった。
無論、<エンブリオ>の個性は千差万別。
個々の<エンブリオ>によって真にシナジーするジョブは違う。
だが、最も簡単に、そして明確に得られる強さとしては一つの到達点だった。
そうしてガードナー獣戦士理論を選択した<マスター>の中でも、より『最強であるため』に努力を尽くす者達もいた。
彼らは強くなるために、理論を突き詰める。
それはビルドだけでなく、一〇〇%の加算効率を有する【獣王】への転職条件の探索もあった。
折悪しく、【獣王】は獣戦士系統に慣習で就いていた部族の間でもロストジョブとなっていたために、多くの<マスター>がそれを探した。
いずれも、最強とされる理論の真のゴールに自らが辿りつくために。
この道の先に、最強の玉座が待っているのだと信じて……。
◇
しかし、ガードナー獣戦士理論の隆盛から内部の時間で三年近くが経過した今、ガードナー獣戦士理論を使い続ける者は多くない。
無論、有力なビルドであるゆえに今でも使う者はいる。
だが、最強のビルドを模索していた者ほど……今は使わない。
彼らが使用を止めた理由は、幾つかある。
第一に、<超級>の存在が目立ち始め、その規格外の力と自分達の<エンブリオ>との差が露わになったこと。
第二に、レベルの制限が存在しない超級職に就いた<マスター>の際限ない強化に、自身も獣戦士系統に拘らない超級職の習得を目指したこと。
どちらも正しく、しかし決定打ではない。
その二つを複合した理由こそが、彼らが諦めた最大の理由だった。
ステータスに特化した……<超級エンブリオ>のガードナー。
理論の完成に必要な……獣戦士系統超級職【獣王】。
これ以上はない理論のゴールであり、最強という名の王座。
――その玉座に、先に座られてしまったからだ。
【怪獣女王 レヴィアタン】。
そして、【獣王】ベヘモット。
ステータスにのみ全てを費やした<超級エンブリオ>と、その全てを自らに足せる超級職。
最も相応しき存在が、【獣王】として君臨したからだ。
ゆえに、目指した者達は諦めた。
同じ道を歩む限り、どう足掻いても絶対に彼女を超えられないから。
歩んだ道の先に確かに在ったはずの最強は既に埋まり、彼女がその玉座を手放すこともない。
彼らの中にはビルドを振り直して他の道を模索する者もいたし、……燃え尽きたように辞めた者もいた。
真剣に強さを突き詰めようとした者は残らず、後に残ったのはそれなりの強さで妥協する者だけ。
それが、ガードナー獣戦士理論の終焉だった。
◆◆◆
■国境地帯・議場
『♪~』
ベヘモットは、スキルでリンクしたレヴィアタンから、とても楽しそうな気持ちが伝わってくるのを感じていた。
レヴィアタンがシュウとの戦いを楽しんでいるのだと、繋がる感覚で理解していた。
(本当はわたしもクマさん――シュウと戦いたかった)
必殺スキルも含めたシュウの情報、それをベヘモットはゼタから……引いては彼女の本当の仲間である【犯罪王】から得ていた。
ゆえに、知っている。シュウがこの世界で唯一……彼女とレヴィアタンが全力で戦える<マスター>であることを。
レヴィアタンの相手が今まで務まっていて、彼女がこんなにも喜んでいるのだから、きっと情報は正しかったんだろうとベヘモットは悟る。
(……わたしとレヴィは強くなりすぎた)
彼女の内心の言葉どおり、神話級の<UBM>ですら彼女達と正面から戦えばさほど長くはもたない。
まして、人間相手では……余計にである。
だからと言って、手を抜くのは彼女にとってあまりにもつまらない。
AGIによって加速しすぎた体感時間、STRによって高まりすぎた腕力。
牛歩のようにゆっくりと、なでるように優しく、……それだけ手を抜いても人は砕け散る。
なにより、そんな風に動いては……彼女自身がつまらない。
本気を出しても、出さなくても、彼女たちには楽しく戦える相手などほとんどいない。
<超級>になってからは、本当に数えるほどしかなかった。
(そういう意味では、シュウは本当に貴重だよね)
本気で戦える……ぶつかり合える<マスター>なんて初めてかもしれないと、ベヘモットは考える。
(それに戦いに限らずシュウと話して、遊ぶのはとても楽しい)
遊びも、戦いも、本気でやるならば同じレベルの相手でなければ成立しない。
ゆえにベヘモットにとってのシュウは、本当に貴重で、対等な相手であった。
(……少しだけお父さんを思い出して、寂しくて悲しいときがあるけれど)
ベヘモットは僅かに感情を沈ませたが、それでも気を取り直して思考を切り替える。
(それにしても、シュウは流石だね。わたし達の弱点をしっかりと突いてきたもん)
スキルレベルEX……一〇〇%効率の《獣心憑依》によって、ベヘモットは莫大なステータスを獲得している。
しかしそのステータスの源はレヴィアタンであり、レヴィアタンは……ベヘモットほどには強くない。
そしてレヴィアタンを先に倒してしまえば、ベヘモットのステータスも人並みに落ちる。
(ここから離れたのは、わたしとレヴィのツープラトンを警戒したのか、……それともわたし達の必殺スキルについて察しがついているのか)
どちらにしても、ベヘモットはまだレヴィアタンとシュウの戦いに割り込めない。
王国側の<マスター>を残しておけば、先刻月夜が述べたようにクラウディアへと向かわれる。
だからと言って、レヴィアタンを倒されれば、ベヘモットがシュウに勝つのは難しくなる。
ベヘモットがクラウディアを守るためには、シュウがレヴィアタンを倒す前にベヘモットがシュウ以外の<マスター>を全員倒し、レヴィアタンと合流する必要があった。
(……大変だなー。だけど……)
『fun』
彼女にとってのメインはシュウとの戦いだったが、この場の戦いも面白いとは感じている。
特に扶桑月夜の働きを気に入っている。
それはAGIが六分の一になったことだ。
(これは、とても良い)
元からベヘモットは月夜の撃破を最後にするつもりだったが、この減速のためにも残しておこうと思った。
なぜならこの減速のお陰で、ベヘモットの体感時間で全力の動作をしても……ついてこれる<マスター>達がいる。
月影と、マリーと、もう一人。
少なくとも、先ほど片付けた<月世の会>のメンバーがデスペナルティになる前に遺したバフが続く内は、減速中のベヘモットになら追いつける。
(ただ、月影の必殺スキルである影の動きは本人ほど速くはないね。どうやら影の速さは彼のAGIに依存しないのかな。新情報)
それでも今そうしているように包囲する形で動かせば、他の面々の攻撃を補助することはできるとベヘモットは考えた。
ベヘモットは周囲を見る。
残るは、九人。そのうち、ティアンの文官三人は除く。
あとは月夜、月影、マリー、バルバロイといった既にランカーやPKとして知られる四人。
(それとフランクリンの秘蔵を倒したルーク・ホームズに、シュウの弟……レイ・スターリング。……彼らの手の内は、九割知ってる)
王国側のメンバーを完全に把握していたベヘモットは内心でそう考えた後、次なる思考に移る。
(想定できるわたしの倒し方は、三つ。まず、わたしの急所を損壊させて、傷痍系状態異常による即死狙い。きっともう、レヴィの最大HPを上乗せしたわたしのHPは見えているはず。威嚇効果も狙って、ステータスを隠蔽する装備は身に着けていないから。そして、見えているのならばそれを削りきることは選ばないよね)
ダメージレースになれば王国側に勝ち目はないとベヘモットは考え、そしてそれは事実だった。
ゆえに、首か、脳か、心臓を狙い、その損壊による傷痍系状態異常を狙うだろう、と。
(もしもこの場に王国の決闘二位であるカシミヤがいれば、首を狙ったかな。彼がいたら、ちょっと装備を調整しなきゃいけなかった。今のメンバーなら、レイのカウンターによる部位消滅か、貫通に特化した高威力レーザーである《シャイニング・ディスペアー》による撃ち抜き。あるいはアドラーの《虹幻銃》によって、急所を狙うはず。アドラーの場合、《消ノ術》を組み合わせて零距離での不意討ちが可能。だから常に周囲を警戒して、アドラーが消えたら攻撃よりも足を止めない移動を優先しよう)
内心でつらつらと……王国側の<マスター>の手の内について記憶を起こしながら、ベヘモットは思考する。
(注意すべき攻撃はこれくらい。他の攻撃……ダメージ量としては最大級なバーンの《解放されし巨人》による連打も、わたしの防御力を考えればほぼ徹らない。いつもと同じ。急所狙いで注意すべきは固定ダメージとエネルギー・魔法攻撃、防御無視攻撃の三つに絞れる。かつて<月世の会>が【グローリア】との戦いで用いた集団での固定ダメージアイテムの連続使用という線も考えられたけど、相手の人数を潰したことでなくなった)
相手の戦力や過去の事例を分析しながら、ベヘモットは尚も思考を回す。
(第二に注意すべきは、《薄明》でのHPの除算からの【女教皇】最終奥義、《聖者の帰還》による一撃必殺狙い。彼女の現在のレベルと除算されたHPからすると、わたしの体積の半分近くが削られる。致命部位が含まれていたらそれでおしまい。もっとも、己の全レベルを引き換えとするあのスキルをここで使うかは怪しいかな。そこまでしてわたしを倒しても、【グローリア】の時ほど彼女に得るものはないもの)
熟知し、警戒はすれど、だからこそありえないと判断する。
(それに、もしもそんな手段をとられれば真っ先に彼女を倒す。詠唱が必要なスキルである以上、倒す隙は存在する。月影の影の中に隠れて詠唱しても、その間は減速も消える。そうなったら月影を倒して、影から放り出された彼女も倒す。それでおしまい。わたしの保険もなくなるけれど、背に腹は代えられないね)
その上で対策も考える。
相手の切り札の恐ろしさも欠点も、ベヘモットは既に把握している。
(第三に注意すべきは、状態異常。ホームズの【魅了】やアドラーの状態異常に特化した《虹幻銃》、それに月影の【暗殺王】としての致命スキルがある。けれど、わたしの特典武具には状態異常対策が仕込まれている)
ベヘモットの両手足のリングは神話級武具【四苦護輪 ブルドリム】。
そのスキル、《四苦堅牢》はベヘモットのENDに比例した病毒系、精神系、呪怨系、制限系の状態異常耐性を付与するパッシブスキル。
《獣心憑依》中のベヘモットの耐性を突破できるものなどまず考えづらい。
(……けれど、レイの召喚スキルで呼び出される鬼は別かな。カルチェラタンで呼び出された鬼が二体目の【ギーガナイト】を倒したときに使った圧縮状態異常なら、耐性を突破して通るかもしれない。これは扶桑も同じ。《薄明》を展開しながら圧縮デバフを使ってきた情報はなかったけれど、もしかしたらできるかもしれない。夜が圧縮されたら要注意)
それでもベヘモットは警戒を怠らない。
慢心はしない。
(注意すべき点は以上。それらはわたしの敗因になりかねないから、避けることが肝要だね)
「なんや……。ジッと立ち止まって周囲を睥睨して、余裕のつもりなん?」
ベヘモットがそう考えていると、月夜が話しかけてきた。
(睥睨? 余裕? ……わたしと彼女の体感時間はかなり違うと思うのだけれど、それでもそう見える程度の時間は過ぎたみたい。でも、違うよ)
そう、違う。
ベヘモットはただ戦力分析と、自身の敗因を回避する確認をしていただけ。
レヴィアタンに相対するシュウと、今この場にいるメンバー。
それと来るかもしれなかった王国のランカーについての情報は、全て……彼女の頭の中に入っている。
ギデオンに長期滞在している間に、王国のランカーの有名所についてはひととおり調べていた。
(ゲーマーだもん。メタゲームの把握……対戦相手への対策は当たり前だよ)
彼女がそれほどまでに情報を蒐集し、対策を練り、万全を尽くすには理由がある。
(だって、わたしは【獣王】。自画自賛ではなくこの西方で最強で、……最も手の内の割れてしまっている<マスター>だから)
ゆえに、ベヘモットは自身の特典武具やスキルの情報のほとんどは把握されていると知っている。
例外は……首から提げたアクセサリーくらいのものだろう、とも。
そして戦いには相性差が存在する。
絶対強者ならば相性差を覆せると言う者はいるが、それも絶対強者同士に相性差があれば同じこと。
(わたしが最強であっても、相手がわたしを知るなら、わたしも対戦相手の情報も同様に集めなければいけない)
ベヘモットは、そうしなければいつかは敗北すると知っている。
だからこれは彼女にとって、本当に当たり前のこと。
(デスペナルティになって、丸一日も<Infinite Dendrogram>から切り放されたくはないから。あの賢くても危なっかしいクラウディアを、わたしの友達を、わたしの世界の大切なものを守ってあげなければいけないから)
空を見上げれば、そこでは翡翠と銀の光が雲間に軌道を描いている。
どうやら、クラウディアも楽しんでいるらしいとベヘモットは感じた。
(……うん。レヴィとクラウディアが楽しんでいるのだから、わたしも楽しくやろう)
未知の人員は先に排除した。
敗因は予見した。
ここからは勝利に詰めて、到達するための戦い。
しかし、それでも未知はある。
ベヘモットが得た情報は、ベヘモットが得られた情報でしかない。
彼らに情報からの成長があれば、それはベヘモットにとっての未知で、新たな敗因足りえる。
それを、ベヘモット自身も十二分に理解している。
だから彼女は楽しみつつも……決して油断はしない。
勝負を勝負として、ゲームをゲームとして、そして世界を世界として味わいながら、彼女は彼女達の力で、彼女の前に立ちはだかる者に勝利する。
(わたしが好きなわたしの世界を守るために、作るために、わたしは力で切り拓く)
彼女は【獣王】ベヘモット。
“最強”の一人――“物理最強”。
皇国最強にして、最後の番人。
そして、皇王の最初の牙。
『――Ganking』
ベヘモットは眼前に並ぶ対戦相手達に宣言し、彼女の戦いに踏み込んだ。
◆
【獣王】ベヘモットはガードナー獣戦士理論の最大の体現者にして、終焉。
レヴィアタン以上のステータスを持ち、
練り上げられた戦闘スキルを行使し、
屠り続けた<UBM>から得た数多の特典武具を振るう。
レイ達の前に立っているのは――紛れもなく最強の敵だった。
To be continued
(=ↀωↀ=)<【獣王】ベヘモット
(=ↀωↀ=)<西方最強の<マスター>にして
(=ↀωↀ=)<――全く油断してくれない系最強




