第六話 皇国の<超級>
180513修正
(=ↀωↀ=)<コーヒーとメールのくだりを修正しますー
■皇都ヴァンデルヘイム某所
講和会議まであと三日に迫った。
この時期、王国だけでなく皇国もまたその準備に追われている。
今回の講和会議には、全権代理人として皇妹クラウディアが参加することは世間にも広く周知されている。
王国の護衛依頼と同様、その身を守るための<マスター>の募集も始まっている。
そして今も一人の<マスター>が、そのクエストに参じようと意気を高めていた。
◆
その日、【盗賊王】ゼタは城の一角に借りた自室でコーヒーの淹れ方を練習していた。
<IF>オーナーであるゼクスがコーヒーに凝っていると知り、彼女もコーヒーの淹れ方を学び始めたのである。(なお、彼女がそれを知ったのは、ゼクスからのメールに「最近はコーヒーを淹れるのも上達しまして、ガーベラさんからも美味しいと言ってもらえました」と書かれていたためである。読んだときは少しだけガーベラにジェラシーを覚えた)
しかしゼタは元々味の良し悪しがよく分からない性質であったため、自身の淹れたコーヒーの成否がいまひとつ理解できずにいた。
せめて香りの良し悪しだけでも判断しようと、コーヒーカップを持って鼻に近づけたとき、
「ゼタ! 俺も今度の講和会議に参加するぞ! 講和会議にはあの“不屈”も参加するらしいからな!!」
彼女の自室の扉は、赤髪の偉丈夫によってノックもなく力任せに開かれた。
音が鳴るほどの勢いで扉を開いた衝撃で部屋が揺れ、ゼタが顔を近づけていたコーヒーが波打ち……彼女が顔に巻いた包帯に黒い飛沫を飛ばした。
白い包帯に、黒い水玉模様が出来上がってしまった。
「あ……」
部屋に入ってきた赤髪の偉丈夫……ローガン・ゴッドハルトは己がやらかしてしまったことに気づいたが、咄嗟に謝れずにそのまま立ち尽くした。
「…………ふぅ」
包帯を汚されたゼタは溜め息をついてコーヒーカップを置き、――そのまま何でもないように顔の包帯を解いた。
褐色の肌と赤い目、それと十代半ばほどの美少女と言ってもいい顔立ちが露わになるが、ゼタは特に気にした様子もない。
すぐに代わりの包帯をアイテムボックスから取り出して、顔に巻き始める。
「…………」
それに対し、ローガンは何も言葉を発せられない。
彼がゼタの素顔を見たのは初めてであることがその理由だが、見蕩れたからという訳ではない。
それは「今まで隠してたのにあっさり顔を出すのか」という感想と、「どこかで見た顔だな……?」という疑問からだ。
直接に顔を見たわけではなく、写真か映像で見たものを薄っすらと覚えている……程度の記憶だ。
しかしそれが何時の、何の記憶であったかを思い出すよりも早く、包帯を巻きなおしたゼタが声をかけてきた。
「提案。次からはノックを必須とします。また、扉を開ける際には力加減を」
「あ、ああ。分かった」
ローガンは言われるままに頷いた。
「本題。それで、如何なる用件ですか? 講和会議や“不屈”がどうの、と言っていましたが」
「そ、そうだ! ゼタ! 俺も講和会議に参加するぞ! 今度こそあの“不屈”を撃破し、汚名を返上してやる!」
「却下」
普段なら単語の後に付ける本文すらなく、ゼタはローガンの申し出を却下した。
「な、なぜだ! ゼタが俺に提案した新たなビルドは凄まじいぞ! これなら今度こそあんなルーキーに遅れをとることもない! 王国の<超級>だって俺一人で……」
「齟齬。そもそも目的に齟齬があります。今度の講和会議は、戦闘の可能性はあれども表向き戦闘を前提にはしていないのだから」
「だが、やるのだろう?」
「未確定。講和会議の流れ次第です。それに……今はレベル上げとコスト集めに集中すべきでは? 今のあなたは、五〇〇レベルにも満たないのだから」
「ぐっ……」
ゼタが言うように、現在のローガンのレベルは三〇〇台である。
それの原因の一端はゼタにあり、そして大半はローガンにあった。
ローガンの<超級エンブリオ>であるルンペルシュティルツヒェンを活かすビルドを、ゼタが提示した。
それは彼女の考えうる限り最良のものであり、ローガンもそれに納得した。
納得しすぎた。
善は急げとばかりにローガンは【魔将軍】以外のジョブを全てリセットし、その後ビルドに必要な下級職で埋めたのである。
結果として、彼のレベルは大幅に下がった。
そして、春休みが終わって小学校の授業が再開していたために、彼は未だに下がったレベルを上げ切れてはいないのだ。
「注意喚起。流石に現状のあなたでは危ういでしょう。あの新戦術もまだ準備が整いきってはいませんし、それに今のレベルだと王国の【女教」
「心配するな! ゼタのビルドは俺でさえ納得するしかないほどの傑作だ! 多少レベルが低くても問題ない! ……まぁ、念のために合計を五〇〇程度までは上げてから挑むがな!」
「不足。いえ、それだと足りな……」
「見ているがいい! 生まれ変わった【魔将軍】ローガン・ゴッドハルトの力をな! ハハハハハハハハ!!」
そう言い切って、ローガンは高笑いを残しながらゼタの部屋を去っていった。
「寡聞。……人の話を聞きません。それに情報の取得が遅い。あの分では、レイ・スターリングが<超級>を擁するクランを結成したことも知らないでしょう」
情報取得の重要性についても教えるべきかゼタは悩んだが、「情報取得の方法を覚えさせると、今度は取得した情報に反応して独断行動をしかねない」と思い至り、一旦棚に置いた。
その後、開けっ放しだった扉を閉めてからゼタは腕組みをして深く考え込んだ。
「…………不思議」
彼女の心中を言葉にすれば、「あの子はあんなにバカだっただろうか?」が近いだろう。
前から自信過剰かつ安いプライドの高さで年齢のわりに捻じ曲がってはいたが、ゼタに師事してからは猪突猛進に偏ってきていた。
それはレイ、フランクリン、ゼタの三者に連続してプライドを圧し折られ、ドン底でドリブルされたような経験によるものかもしれない。
あるいはゼタの教えたビルドと新戦術の影響もあるかもしれない。
あれはゼタ自身も「極めて有効ではあるがかつてのローガン以上に思考の必要がない」と判断した……いわゆる脳筋ビルドだ。
もっとも、<超級>ではあれどプレイスキルや臨機応変な対応力といった分野では間違いなく二流以下であるローガンの戦力を、最大限活用しようとすればそれしかなかったとも言えるが。
幸いなことに、ローガン自身はそれをいたく気に入った。
彼女の言葉を鵜呑みにして、必要以上に突っ走ってしまう程度には。
捻じ曲がって圧し折れたローガンではあるが、少なくともゼタに対しては信頼を寄せていた。
いましがた彼女の部屋を訪れたのも、一応は師匠と呼べる彼女に報告をしたかったからかもしれない。
肝心のゼタからの忠告はほとんど聞こえていなかったが。
「……不安」
ゼタは一言で、講和会議でのローガンに関するこれ以上ない心中の思いを口にした。
『負けるくらいならまだいいけれど、講和会議の場でいきなり攻撃でもして、皇国でも指名手配になって“監獄”行きになったらどうしよう』というレベルでローガンに不安を抱いていた。
そして彼女の不安の理由はそんなローガンの現状にもあったが、何よりも大きいのは彼女自身のこと。
講和会議の際――彼女がその場には絶対にいないことだ。
だからローガンを制止することもできないだろう。
もっとも……彼女の行動如何によっては制止する必要もなくなるかもしれないが。
「頃合。そろそろ、私も発ちましょう」
彼女はそう呟いて、窓の外から風景を見る。
彼女の部屋は南に面しているため、そこからは南に広がる景色を見渡せる。
風景の先には王国との境であり、天竜の棲家である<境界山脈>が見えている。
しかし彼女の視線はその<境界山脈>さえも通り越し、その先にある地を見ているようだった。
◆◆◆
■皇都郊外・<叡智の三角>本拠地
研究と開発を主活動とする<叡智の三角>の本拠地には、いくつもの試験場がある。
それらの試験場では新型の<マジンギア>や、そのオプション装備のテストを昼夜問わず行っている。(メンバーのログイン時間の都合で昼夜問わずになっている側面もある)
その中でも広い屋外の試験場において、<叡智の三角>ではむしろ珍しいとさえ言えるものをテストしていた。
それは、幾つもの戦車だった。
ドライフにおける人型ロボットの<マジンギア>の発祥である<叡智の三角>において、旧式と言える戦車型の<マジンギア>を取り扱うことは少ない。
一部のメンバーが趣味でカスタマイズするくらいのものだ。
しかし今は全く同じ型の戦車が数台、縦横無尽に試験場を駆け回り、射撃を行っている。
そんな光景を<叡智の三角>のメンバーと、……少し離れて二人の男性が眺めていた。
一人は白衣とメガネを着用した……如何にもマッドサイエンティスト然とした男。
もう一人は草臥れた軍服を着込み、無精髭を生やし、煙草を吹かした……不良軍人のステレオタイプのような男。
「例の講和会議、三日後だってねぇ」
「ローガンの奴も今度の講和会議に護衛として参加するそうですぜ?」
「護衛ねぇ。閣下には全く似合わない仕事じゃないかねぇ。絶対放り出してレイ・スターリングあたりに向かってくと思うけど」
「……目に見えるようですぜ。【獣王】が押さえてくれりゃあいいんですが」
「【獣王】も【獣王】で、今回は因縁があるようだったからねぇ。閣下に構う暇があるかどうか」
その二人の男は、この<叡智の三角>のオーナーである【大教授】Mr.フランクリンと、皇国軍の大佐の地位を持つ異色の<マスター>【車騎王】マードック・マルチネスだった。
「因縁といやぁ教授もレイ・スターリングとは因縁があるそうで?」
「あるねぇ。とても、ある」
フランクリンは表情こそ変わらなかったが、その表情の下の気配が変じたことをマードックは察した。
「クランを結成したことは聞いてますかい?」
「もちろんだとも。笑ったよ、彼がクランを作ったことにも、クランの名前とランキングにも大笑いしたとも。あんなに笑ったのは久しぶり……でもなかったか」
レイがクランを作る少し前に、カルディナのコルタナで起きたとある事件に関する資料に見知った三人の姿があり、「どんな巡り会わせ?」とフランクリンは独り笑っていた。
「そのレイ・スターリングが講和会議に参加するのに、教授は留守番でよかったんで?」
「構わない。まだ切り札の最終調整が済んでいなかったからねぇ。それに私は戦争になろうが併合になろうが――レイ・スターリングは必ず圧し折ると決めているもの」
「知ってのとおり、<マスター>同士の争いは犯罪になんてならないからねぇ」と言って、フランクリンはクツクツと笑った。
「なるほど。それで今回はローガンに譲ってやったってわけですかい?」
「まぁ、そうなるのかねぇ。もっとも、講和会議の面子を鑑みれば、閣下がどれほど役に立つかは疑問だけどねぇ」
「?」
「閣下込みで随分と人数を雇っているようだけれど、正直【獣王】がいるなら他は過剰……というか無駄だと思うけどねぇ。それに個人的な推察だけど……講和会議はカモフラージュだろうさ。本命はゼタを使ってやろうとしてる何かだろうねぇ」
彼らは知っている。
講和会議には【獣王】ベヘモットと【魔将軍】ローガン・ゴッドハルト、それに加えて多くの<マスター>が参加する。
そして、その裏での何らかの企みには【盗賊王】ゼタが動くことになる、と。
しかしフランクリンとマードックはどちらにも参加しない。
この二人は今回の講和会議では留守番……皇国の防衛を担当することになる。
講和会議に合わせてカルディナが動く可能性はゼロではないからだ。
もっとも、そのカルディナも最近では黄河から流出した<UBM>の珠を巡る騒動が起き、混乱の真っ只中であるという情報も入ってきている。
「ああ、そうだ。これを渡しておくかねぇ」
「これは……新聞?」
「カルディナ絡みで<DIN>から買い取った最新情報だねぇ」
その新聞の一面記事には『カルディナとグランバロアでの戦闘勃発!?』という見出しと共に、爆炎を上げる何らかの施設らしき写真が載っている。
記事にはこうも書かれている。
『黄河の宝物庫から盗まれ、カルディナに流れたことで各地の騒動の原因となっている黄河の国宝、宝物獣の珠。その珠を巡り、ついにカルディナとグランバロアの武力衝突に発展した。グランバロアからは“比翼連理”エドワーズ夫妻、“水陸凌妖”ミロスラーヴァ・スワンプマン、そして“人間爆弾”醤油抗菌の計四人の<超級>が上陸。その狙いはカルディナの確保した『水を土に変える』能力を持つ宝物獣の珠と見られる。これに対し、カルディナ側も<セフィロト>を動員。事態の対処に当たっている』
その記事を読んで、マードックはくわえていた煙草を口から落とした。
「……<グランバロア七大エンブリオ>の過半数を投入? グランバロアは正気で?」
「正気だろうねぇ。なにせ、その記事に書いてある珠がカルディナの手元にあるのは、グランバロアにとって最悪だもの」
「なに? ……いや、そういうことですかい」
フランクリンの言葉に、マードックは一瞬疑問を覚え、しかしすぐに理解した。
「……カルディナにはあの【地神】がいる。レジェンダリア同様に地の利で他国を防いでいたグランバロアにとって、『水を土に変える』なんて代物がカルディナにあっちゃならないってことか」
『水を土に変える』珠。
それでグランバロアが欲して止まない『土地』を手に入れることもできるだろう。
しかしその恩恵よりも……カルディナがその珠を保有し、海を陸へと変えて侵攻してくる脅威が勝る。
カルディナの“魔法最強”ならば、それができることは間違いない。
それゆえにグランバロアは珠の確保、……最悪でも破壊とカルディナ以外の<マスター>による<UBM>の討伐が必須となる。
「言うなれば、皇国が<遺跡>怖さに王国のカルチェラタンでやったのと同じことさ。ただし、グランバロアの方が本腰を入れているけどねぇ」
<グランバロア七大エンブリオ>とは、その名の通りグランバロアに属する七人の<超級>である。
その過半数を投入してきたことがその表れ……ではない。
先に名の挙がった四人とは、グランバロアにおいて『陸上でも力を発揮できる<超級>』の全てだ。
つまり、グランバロアは投入可能な全ての<超級>を、カルディナに送り込んだのである。
「……ここまでやられたら、カルディナは内部に集中するしかねえってことですかい」
「肝心の珠をさっさと【地神】に討伐させる、って手もカルディナは打てないからねぇ。そんなことをしたら、今度は国宝を壊された黄河も敵に回る。コルタナの事件で一つ壊れてただでさえ関係が悪化してるそうだから。故意に壊したらトドメだねぇ」
壊す選択肢もカルディナにはあったのだろうが、グランバロアが全力で攻めてきた現状では非常に選び辛くなっている。
逆にグランバロアは珠の破壊で黄河を敵に回したとしても、大海というグランバロア最大の防壁を失うことと比べれば、背に腹は代えられないと考えている。
そんな混迷とした状況のカルディナだが、話はまだ終わらない。
グランバロアと黄河だけでなく、レジェンダリアまでも珠を求めて潜入中という噂までも浮上していた。
今のカルディナは火薬庫と言う他にない状態であった。
「黄河もカルディナの敵に回ったら、留守番の私達が便乗してカルディナを襲撃することになるかもしれないねぇ」
「……ありそうな話でさ」
カルディナの侵攻を抑えるための待機ではなく、いざという時にカルディナに侵攻するための待機。
そのくらいの読みは、今の皇王ならばやってもおかしくはない。
恐らくは、今も皇王の脳内では十重二十重に戦略が動いているのだろう。
「……そういえば、今回の講和会議の要求内容、教授のところには下りてきやしたか?」
「まだだねぇ。ただ、私達に関する外せない要求が何かだけは聞いている」
「そいつは一体、どんな内容で?」
「要求の一つは――――」
フランクリンはマードックに自身の知った講和会議での要求を述べたが、その言葉は試験場の戦車の砲声にかき消される。
他の誰にも聞こえないまま、マードックの耳にだけ届いたその言葉。
その内容に、マードックは額に冷や汗を流した。
「……そいつぁ」
「ああ、やっぱり大佐もそう思うかい? いや、陛下は並行してあれこれ策謀するのが好きみたいだけど……例の動きと合わせると、これはもう露骨と言ってもいいねぇ」
「……教授。頼んでいるこいつらの量産、急いでもらえますかい? 金は二割増しで出すんで」
そう言ってマードックは試験場を走り回る戦車を指差した。
「メンバーに希望者募れば生産ペースは早められるから大丈夫だけどねぇ。けど、良いのかい? これは経費じゃなくて大佐のポケットマネーだろう?」
「問題ありやせん。半分以上趣味のための準備なんで。それに……」
マードックは煙草を吹かしながら、ニヤリと笑った。
「喧嘩と祭りは派手な方が良いってもんさ。相手があの陸上戦艦なら特にね」
「おや。やっぱりそうなると思うかねぇ?」
「カルディナの【レインボゥ】相手でも楽しそうではありやすがね。俺の勘ではそっちだ」
顔に似合わず、実に楽しげに笑いながらマードックはそう言った。
「とは言っても、どっちでもいいんですがね。硝煙と轟音と鉄屑が待つ戦争。王国とカルディナのどっちが相手でもそれが出来るなら俺は満足ですよ」
「…………」
フランクリンから見て、心底戦争を楽しみに待っているマードックは間違いなく遊戯派だった。
同じ遊戯派でもかつてのローガンよりは遥かに良識的だが、サイコパスでもないのに『戦争が楽しみで仕方ない』と本気で考えている彼もまた、デンドロをあくまで遊戯として見ている。
命を失くさずに死線を越え続けられる最高のゲームだと。
自身の浪漫のために、全てを賭けても問題のない空間だと。
しかしそれは、リアルを鑑みれば健全ではあった。
フランクリンの共同研究者、……この世界での命を背負いすぎて破綻しかけていた【冥王】ベネトナシュよりは。
かつても、今も、これからも……敵を蹂躙することに何の躊躇いも覚えず、手段を選ぶ気もないフランクリン自身よりは。
非常に健全な遊戯派だった。
「戦争は、お互い頑張ろうかねぇ。相手がどちらになるかはまだ分からないけれど」
「ええ。最善を尽くしましょうや」
フランクリンは、宿敵との決着のために。
マードックは、心踊る戦場のために。
世界派の<超級>と遊戯派の<超級>は、お互いに自らの望みを果たす瞬間を待ち望んでいた。
◆
「そういえば、講和会議の参加メンバーに閣下以外にも珍しい名前があったねぇ」
「珍しい奴?」
「<超級>を除けば、皇国で一番強い奴さ」
「…………マジですかい」
To be continued
( ꒪|勅|꒪)<【獣王】いなかったナ
(=ↀωↀ=)<……今回、<超級>同士の会話が主題の回だったから
( ꒪|勅|꒪)<…………アッ




