地獄と殺人と その二前編
(=ↀωↀ=)<ついに明日、作者も待望の漫画版第一巻が発売です!
(=ↀωↀ=)<今井神先生の描かれる漫画版デンドロは凄いです
(=ↀωↀ=)<特にデミドラとの戦闘シーンが作者すごいお気に入りです
(=ↀωↀ=)<今井神先生の描かれる絵は凄く迫力があり
(=ↀωↀ=)<そしてテンポもいいのです!
(=ↀωↀ=)<僕のチュートリアルもテンポの都合でカット(cut)ですがそれも気になりません!
(=ↀωↀ=)<catだけにね!
それが言いたかっただけだろクマ>( ̄(エ) ̄)つ)=ↀωↀ=)<ぶにゃあ……
)=ↀωↀ=)<あ。その二はちょっと長すぎたんで今回と次回の二回更新に分けますー
( ꒪|勅|꒪)<じゃあその二とその三でいいじゃん
)=ↀωↀ=)<そっちは分量じゃなくて話の区切りの問題なのです(気分)
■商業都市コルタナ
カルディナ第二の規模を誇る都市、コルタナ。
それは<カルディナ大砂漠>の中央にある巨大オアシスに沿って形成されている。
周囲の灼熱の大砂漠をものともせず、いっそ不自然なほどに清浄な地下水が湧き出す湖と、滋養ある土によって栄えてきた土地である。
このコルタナや賭博都市ヘルマイネがそうであったように、カルディナの都市は首都であるドラグノマドを除いて砂漠の中のオアシスに根差している。
灼熱にして広大、加えて凶暴なワームが生息する<カルディナ大砂漠>に、なぜこのようなオアシス……安全地帯があるか。
それは諸説あるが、最も有力なものとして『セーブポイントの影響』という説がある。
今でこそ異なる世界に移動する<マスター>の帰還地点として知られるセーブポイントだが、その存在自体は昔からあった。
それも、各国の街が形成される前からそこにあったのだ。
不思議なことに、そのセーブポイント周辺の環境は人が生存しやすい状態に保たれている。
まるでセーブポイントを目印に、何者かが周辺の環境を調整しているかのように。
歴史の中、住みやすいセーブポイントの周辺に人は居つき、何百年とかけて街が形成されていくのだ。
つまりは、今ある街の中にセーブポイントを作ったのではなく、セーブポイントを起点に街を作られたということ。
最初はセーブポイントと呼ばれていなかった場所も、いつしかその名前で広まっていた。
最初に『セーブポイント』と言い出したのが誰かは、歴史には残されていない。
先に述べたようにこの商業都市コルタナはカルディナ第二の都市……見ようによっては第一の都市である。
砂漠の中にある水と金貨の都コルタナは、カルディナでも特に恵まれた立地と言える。
しかし、そんな恵まれた土地であっても、このカルディナの暑さから逃れられるわけではない。
オアシスのお陰で砂漠よりは気温が抑えられているが、それでも他国と比べれば猛暑と言うほかない気温だ。
慣れた者であっても汗はかくし、他国から訪れた者ならば夏バテは不可避であろう。
今、炎天下の中を歩く二人組の片方……トボトボと歩く少女もそうだった。
少女は真っ赤なドレスに身を包み、子供用の靴を履き、髪には大きなリボンを着けている。
少女は、服装のせいかポタポタと汗を流していた。
「うぅ、あちゅい。とけちゃいそうだよぅ……」
年齢は十歳程度だろうが、口から発せられる言葉は年齢より数年は舌足らずであった。
しかし彼女の傍で聞く者は、わざとそういう風に喋っているのではなく、『上手く喋れないから自然と舌足らずになっている』という印象を受けるだろう。
「ゆきぐにの“どらいふ”にいきたいよぅ。あと……うみの“ぐらんばろあ”。……あ」
暑さに苛まれながら、少女は己と手を繋いで歩く人物――三十代と思われる成人男性を見上げる。
「ちゃんおじしゃん。あの“おあしす”でおよいじゃだめ?」
少女に問われて、手を繋いでいた男性―は首を振る。
「……カルディナのオアシスは原則遊泳禁止だ。あれは住民全ての飲み水だからな」
「しょうなんだ。じゃあ、しかたないね……」
少女は我侭を言うこともなく、そう言ってまたトボトボと歩き続ける。
「……あそこに果実水を提供しているカフェがある。一休みするか?」
「いいの!? “あいしゅ”ある!?」
「置いてあるはずだが、すぐに溶けるぞ」
「じゃあ、いしょいでたべないとだね!」
少女はそう言って繋いでいた手を放し、それまでよりもずっと足取りを軽くしながらカフェに駆けて行った。
その背中を見ながら男性――【大霊道士】張葬奇は呟く。
「……やはり、俄かには信じ難いな。嘘でないことは、分かっているのだが」
彼は少女の後を追いながら、一週間前……自分が今の仕事に就いたときのことを思い出していた。
◆◆◆
■一週間前 カルディナ某所
その日、黄河マフィア<蜃気楼>のカルディナ支部長であった張葬奇は夢の中でうなされていた。
彼が夢の中で身を置くのは、飛翔する蒼い機体との戦い。
彼の二つ名であり、力と技術の結晶である五匹の龍が失われていく光景。
そして、彼の全身全霊の奥義は、蒼い機体に届かず。
――蒼い機体が放つ砲弾が、彼の右腕を千切り飛ばした。
「……ァ!!」
そこで、彼は目が覚めた。
うなされていたためか、全身にはひどく汗をかいているのを感じた。
そんな全身を拭おうと、身を起こそうとして……。
「なんだ、これは?」
彼は、自分が寝台の上に縛り付けられていることに気づいた。
そして起床直後よりも自身の状態を明確に把握する。
彼の全身には、多くの傷跡があった。
それはこれまでの戦いの日々でついたものがほとんどではあったが、中には目覚める前には見覚えのないものもある。
そして、最も大きな違いとして……右腕の肘から先がなかった。
「……そうか、あれは夢ではなかったか」
あの“蒼穹歌姫”との戦いで自身が惨敗し、その後におめおめと生きながらえたことを、張は察した。
数多の新たな傷跡は【ポーション】や回復魔法で傷を癒した痕跡であり、右腕は治せなかったということなのだろう、と。
「…………」
張は首を動かして、見える範囲で周囲を確かめる。
彼がいるのはさほど広くはないが清潔な部屋であり、病室というのが最も近い。寝台に縛られていることを除けば、今の彼には似合いの場所だ。
この部屋に、彼は見覚えがない。
(ここが病室とすれば、何者が俺を助けた?)
最初に考えたのは自身の部下だったが、それはありえない。
あの“蒼穹歌姫”に自分が敗れたのならば、部下達も同様に敗れているはずだ。
他の非合法組織の者という線も考えられない。
ヘルマイネで武闘派として他組織に睨みを利かせていた張が死に掛けていれば、これ幸いとトドメを刺す筈だ。
ならば善意の一般市民……という答えは「最もありえない」と張は自嘲した。
そんな人々に救われるほど、徳の高い人生を歩んではいない、と。
張が自身を助けた者の存在を自身の記憶からは見出せなかった後、
「よう。目が覚めたかい、張葬奇」
彼の名を呼ぶ者が、病室に入ってきた。
それは、一見して堅気ではない男だった。
男は灰色のファッションスーツを着ていた。
この<Infinite Dendrogram>でそれを社会人の衣服として採用している国はない。だが、時折<マスター>がオーダーメイドで製作するため、服の種類としては存在している衣服だ。
スーツの上には特典武具らしい奇妙な質感のトレンチコートを羽織っている。
加えて、ギャングスターハットを被っていた。
それらの格好を総合すると……男は裏社会の住人としか思えない装いだった。
身長は目測で一六〇センチ程度とさほど高くなく、顔も二十歳を過ぎたかどうかという童顔だったが、それが逆に彼から伝わる威圧感の性質を変える役目を果たしていた。
その左手の甲には“噛み合った歯車”の紋章……<マスター>であることを示す紋章がある。
同時に、張は察する。
(この男は、俺よりも遥かに……強い)
あの“蒼穹歌姫”とどちらが上か。
今の自分では判断できぬほどの力を、男から感じた。
「もう話は出来るか?」
「……ああ」
「そうか。じゃあまずは名乗らせてもらおう。俺はラスカル・ザ・ブラックオニキスという者だ。アンタには【器神】と言った方が分かりやすいかい?」
「!?」
男が名乗った名に、張は驚愕した。
カルディナの裏社会に身を置く者で、その名を知らないはずがないからだ。
【器神】ラスカル・ザ・ブラックオニキス。
<遺跡>の探索を生業とする<超級>。
同時に<遺跡>から出土したアイテム……特に武器の売買で広く知られ、裏社会の名立たる組織に彼の武器が流れている。
加えて、探索した後の<遺跡>を破壊することでも有名で、その罪によって各国からの指名手配も受けているが……未だ討たれたことがない男。
そして……。
「さて、知っているかもしれないが、俺は<IF>というクランのサブオーナーをしている」
指名手配の<超級>のみを集めた最強の犯罪者クラン、<IF>のナンバーツーとしても世間で名が知れている。
ナンバーワンである【犯罪王】が獄中にいることを考えれば、実質的にはナンバーワンとも言えるだろう。
「<IF>……」
「そう。アンタから黄河の国宝……<UBM>の珠を受け取ることになっていたクランだ」
張は思い出す。
たしかに、そういった話はあった。
黄河の本部からあの珠を受け取り、そして<IF>に流す取引によって縁を繋ぐ役目を負っていた。
その先、<蜃気楼>と<IF>で何を為すかまでは、張も聞かされていなかったが……。
「……済まない」
「?」
「俺は、あの珠を奪われた……。取引を達成することが出来ない」
“蒼穹歌姫”との戦闘で、張はあの珠を使用した。
その上で張は敗れ……珠は右腕ごと“蒼穹歌姫”に奪われている。
「だが、頼む! 俺の命を渡す! だからどうか、組織との……<蜃気楼>との取引を再び考えてはくれないか!!」
自身の失敗で、自らが人生を捧げた組織と<IF>の間で抗争を起こすわけにはいかないと張は考えた。
<蜃気楼>は黄河最大の裏組織だ。しかし張が身をもって<超級>の実力を知った今、武闘派の<超級>が結集した<IF>と相対すれば滅ぼされるだけだと既に察していた。
ゆえに彼は身命を賭して、その結末を避けようとしたが。
「そうか。だが、結論から言えば<蜃気楼>との取引は出来ない」
その返答に張が絶望しかけた時、
「なぜなら、<蜃気楼>という組織自体が既に存在しないからだ」
絶望を通り越した、理解を拒みたくなる言葉が続いた。
◆
それからラスカルは張に対し、彼が意識不明だった二週間の出来事を話した。
黄河が本腰を上げて、<蜃気楼>の討伐に乗り出したこと。
【舞姫】輝麗率いる<輝麗愚民軍>によって、黄河内の拠点は全て潰されたこと。
そして、幹部達は組織で最強であった【牙神】を含めて殺害か捕縛され、<蜃気楼>のトップである香主もまた囚われたこと。
そして、今頃は取り調べも済んで処刑が執り行われた後であろうこと、だ。
「…………」
既に寝台の拘束を解かれた張は、残った左腕で顔を覆いながら言葉もなく泣いていた。
自身がこれまでの生涯を捧げた組織が、既に微塵も残っていないということを悲しみ、泣いた。
その間に自分が何も出来なかったことに無力を感じ、泣いた。
あるいは自分が“蒼穹歌姫”を破り、<IF>との取引を成立させていれば違ったのではないかと悔やみ、泣いた。
「張葬奇。気は……済んでいないだろうが話を続けてもいいか」
「…………ああ」
赤く泣き腫らした目で、張はラスカルを見る。
「貴殿は俺の命を救ってくれた相手だ。ならば、自身の愚かさを嘆くより、その言葉に耳を傾けるべきだろう」
「……実を言うと、アンタを助けたのは俺じゃない。アンタと取引するはずだった、うちのもう一人のサブオーナーだ。俺はソイツが拾ってきたアンタの面倒を見るように言われた形だ」
「そうか……。だが、恩人には変わりない」
「まぁ、そう思ってくれるのはいいがな。で、本題だが<IF>がアンタを助けたのは、<IF>に加わって欲しいからさ」
「……なに?」
それは張にとって寝耳に水の話だった。
むしろ、自分の耳を疑った。
「と言っても正式メンバーじゃない。うちは一応、『指名手配の<超級>のみ』って条件でメンバーを絞っている。所謂ブランドがあるからな。……まぁ、そうしてメンバーを絞ってもどうしようもなく能力を無駄遣いするバカはいるんだが。……はぁ」
ラスカルは何かを思い出したのか、疲れたように溜め息を吐いた。
彼が何に対してそんな想いを抱いているのかは、張には分からない。
「すまないな……。で、話を戻すが、アンタにはうちのサポートメンバーになってほしい。クランには入らないが、クランの活動をサポートする立場だ。これはほとんどがティアンで、それなりに数もいる」
「……だが、今の俺には何もない。仕えるべき組織も、部下も失った」
「それでもアンタの技巧とレベルは消えちゃいないさ。何人か例外がいるにせよ、技巧という点で<マスター>はティアンに劣るからな。アンタ自身を俺達は欲しい」
“蒼穹歌姫”に敗れ、仕えていた組織をなくし、自信を喪失している張。
そんな彼に対し、ラスカルは真摯にスカウトを続ける。
「……俺の超級職、【大霊道士】を望むならばこの命を絶とう。そうすれば、空いたことをすぐに察知できる分、<IF>が【大霊道士】の座の争奪でも優位となるだろう」
「いや。それは困る。俺達の仲間には【大霊道士】になれそうな奴が現在一人もいない。アンタに死なれると他の<マスター>に超級職が渡る。そうなればもう回ってこないからな。それは本当に困る」
それは「条件に合う<マスター>が身内にいればさっさと死んでもらう可能性もあった」と言っているに等しいが、張はそのことについては気にしなかった。
「では、俺はどうなる? お前の仲間で【大霊道士】になれる者が出るまで、獄に繋がれていればいいのか?」
「それは人材資源の無駄だ。さっきから言っているように、俺達としてはアンタ自身に仲間になってほしい。こっちは人材がいくらいても足りないからな」
「なぜだ? <超級>ばかりが結集した組織で、なぜティアンに過ぎない俺をそこまで求める」
「……そうだな。まずはそこから腹を割って話すべきだったか」
そう言って、ラスカルは張の両目をジッと見つめる。
そして、ゆっくりと言葉を……<IF>の根幹を話し始める。
「俺達、<IF>の目的は……」
◆
そうして一〇分近い時間を使って、ラスカルは張に彼らの目的を話し終えた。
「以上が、俺達のやろうとしていることだ」
「…………」
ラスカルの話を聞き終えて……張は静かに納得していた。
彼らが<蜃気楼>と取引をしようとしていた理由も、それで理解できた。
(なるほど、合致する。それならば組織の動きも、彼らの動きも理解できる)
ラスカルの話に嘘がないことは、張が生業から最大レベルで取っている《真偽判定》に反応がなかったことからも確かだ。
スキルでなく、海千山千の悪漢達を見てきた張の経験からも……ラスカルが全てを正直に話していることは分かった。
「……そうか」
<IF>にしてみれば、<蜃気楼>の計画は彼らの目的の候補の一つに過ぎなかったのだろう。
それでも、<IF>側にも協力する意思はあったのだと張は理解した。
しかし折悪しく、自分が敗れ、<蜃気楼>自体も連携する前に黄河によって潰えてしまったが。
「そういう訳なんでな。俺達はアンタという人材が欲しい」
「……一つ聞きたい」
「何でも聞いてくれ」
「今……最も候補として有力なのは、どこだ?」
「天地だ」
「そうか……」
ラスカルの即答を聞いて、張は目を閉じる。
再び開いたとき……彼の目には強い意思が宿っていた。
「ならばいずれ黄河と相対するとき、俺を前線で使ってくれ。それを約束してくれるならば、俺は<IF>の傘下に入ろう」
「約束しよう」
張の目は、黄河への戦意に燃えていた。
それは復讐という暗い意思ではない。
(……フッ。<蜃気楼>が代々掲げていた黄河打倒、俺は現実的ではないと思っていたはずだがな。しかしやはり……俺も<蜃気楼>の一員だったか)
自分が生涯を賭けた<蜃気楼>。
その<蜃気楼>の最後の一人として、組織が為すはずだった乾坤一擲を己の身で為す。
そのために彼らの傘下に加わって生きようと、張は決めていた。
「だが、前線で使うが死ぬ気にはなるなよ。人材がもったいない」
「ああ。分かっているとも」
張はそう言ってラスカル……新たな仲間の手を取った。
「貴方達の傘下に入ろう、ラスカル様」
「様、なんて畏まった呼び方じゃなくていい。アンタの方が年も上だ。ラスカルでいい」
「ならば……呼び捨てには出来ないので、ラスカルさん、と」
「ラスカル殿」という呼称も考えたが、きっとそれもラスカルの基準では「畏まりすぎている」と言われると、張は考えた。
「そうか。ま、それでも呼び捨てでもアンタが楽な方で良いさ。何にしても俺達に加わってくれたこと、礼を言う。早速だが契約を交わしてもいいか?」
「勿論だ」
そのやりとりの後、ラスカルは【契約書】を取り出した。
それは裏社会の構成員などにはよくある契約だ。容易く裏切ったり、情報を流したりしないように契約を交わす。それが信用の始まりになる。
しかし張が見る限り、<IF>の契約は自由度が高い。
書面上で行動を制限しているのは『<IF>の目的を来るべき時が来るまで、<IF>の正式メンバーの許可なしに喋らない』、『生命が失われる恐れが強いと張葬奇自身が判断する状況でない限り、<IF>の正式メンバーの指示に従う』という二つの条件のみだ。
「本当にこれでいいのか?」
これが<蜃気楼>の新入りに課す契約であれば、二つ目の条件が『上司が死ねといえば死ぬ』くらいの条件にランクアップし、他にも様々な制限が入るだろう。それと比べれば条件が緩い。
「ああ。後々のことも考えると拘束が強すぎる契約は禍根を残すからな」
「そうか」
張は契約に納得し、左手でサインをした。
こうして<蜃気楼>の元幹部であった張は、<IF>のサポートメンバーとなった。
「加わってすぐで悪いが、アンタに最初の仕事を任せたい。しばらくは、この仕事がアンタの役割になるだろう」
「ああ。何でも言ってくれ」
ラスカルの言葉に応じながら、張は考える。
(<IF>での初仕事。どれほどの鉄火場に放り込まれるか……。しかし、なんであれ超えてみせる)
そして決意を固め、張はラスカルの言葉を待つ。
ラスカルは言葉を溜め、
「――子守を頼む」
張の決意が消え去るのではないかと思うほど拍子抜けする言葉を言い放った。
To be continued
(=ↀωↀ=)<今回登場したラスカルは<IF>の中では常識人
( ̄(エ) ̄)<これまで作中に登場したメンバー言ってみろクマ
(=ↀωↀ=)<ゼクス、ガーベラ、ゼタ、閣下(新人)
( ̄(エ) ̄)<そいつらと比べたら大体の奴は相対的に常識人になるクマ




