第三話 竜車の中の三怪人+α
□【煌騎兵】レイ・スターリング
現在、俺達は先輩の竜車に乗りながら、王都とギデオンを繋ぐ<サウダ山道>を通っている。御者はリリアーナであり、竜車を牽くのもリリアーナの【セカンドモデル】だ。
もちろん、王家には幾つもの竜車がある。態々先輩の竜車を借りる必要は本来ない。
しかし、アズライトによれば王家の馬車を使うわけにはいかないらしい。
現在の王国は、南のギデオンから北のカルチェラタンまで皇国の<超級>に潜入され、テロを起こされている。つまり、絶対に安全と言える地域がない。情報をキャッチされると、<超級激突>や<遺跡>の一件みたいにまた何か引き起こされる恐れが強い。
だから最優先すべきは隠蔽性であるらしい。
第一王女と黄河の第三皇子一行と知られないことこそが重要であり、そのために普段なら使っていただろう豪奢な王家用の竜車が使えない。目立ちすぎるし、最悪いつの間にか仕掛けを施されている恐れもある。
それでもアズライト一人ならそれこそ身一つでギデオンまで歩いて行くだろう。だが、今回は来賓である黄河の第三皇子もセットだ。
他国の皇族を代理の粗末な竜車で一昼夜かけて運ぶわけにもいかない。
だから王族用の竜車以外の、『華美な儀礼用でなく』、『それでも見た目は良く』、『機能性と居住性も高く』、『頑丈』な竜車が必要である。『内部空間を拡張する仕組みがあるとなお良い』、らしい。
あるかそんなもん……と思われるがちゃんとある。
それこそ、俺達が乗っている先輩の竜車である。
レジェンダリア製で、異常に高性能で、市場の最高級品にもそれより古い型しか出回っていない超最高級竜車。
カルチェラタンから王都までの帰路でアズライトは既に一度乗っており、その有用性と価値にも気づいていた。あのとき、『これは使えるわね』みたいな顔を仮面していても分かるくらいしていたので間違いない。
で、とある事情で王国に多大な負い目のある先輩に断る余地なく、本人と竜車のセットで王族と皇族の護送というクエストを受けざるを得なくなったらしい。
ちゃんとクエストとして報酬も支払われるのが救いと言えば救いである。
『それに、アズライトには竜車以外にも色々と事情があるようだがのぅ』
ああ。だがしかし、そうした事情は事情として……大きな問題もある。
「やっぱり良い竜車ね」
「……そうですね」
「そんな不安そうな顔をしなくても取り上げないわ」
「……いえ、そんなことは考えてはいません」
「そう? 誤解されていなくて良かったわ。それにしても、こんなに良い竜車を持っているなんてPK……<マスター>への強盗一時殺人って儲かるのかしら」
「…………色々、手には入りましたね」
「そう。ところで、この竜車っていくらくらいなのかしら」
「………………一億は、超えるかと」
「そう。良い収入ね。関係ないけれど、王都封鎖で生じた損害って一億じゃ利かないのよね」
「…………」
……レイですが、竜車の空気が最悪です。
アズライトと先輩の間の空気が物凄く冷えている。
良かった。迅羽と第三皇子が後部のコンパートメントで。
良かった。この馬車が空間拡張機能付きで。
ある程度、距離とって座れるから。
『……この二人、相変わらずだのぅ』
ネメシスが言うようにこの二人はあまり……、いや、ものすごく仲が良くない。
それはカルチェラタンで俺を介して知り合ったときからだが、原因はそのずっと前にある。
その原因が何かと言えば、一ヶ月前の王都封鎖である。
王都アルテアと王国第二の都市であるギデオンを結ぶこの<サウダ山道>は流通の要だが、かつて数日に渡り封鎖されたことがある。
それを実行したのは王国に悪名轟かせたPK集団……先輩率いる<凶城>である。
<ゴブリンストリート>なるクランのようにティアンにまで被害が及ぶことはなかったが、それでも<凶城>に陣取られたためにティアンたちが恐れて通らず、王都の南側の流通は完全に麻痺していた。
それによって莫大な不利益を被ったのは王都の住民達であり、引いては彼らを治める王族である。
つまり、アズライトにとって先輩は不利益の元凶であり、先輩にとっては『自分が昔やらかして迷惑かけた相手』なのである。
そんな事情から先輩も自然にアズライトの前だと小さくなっている。
<マスター>にしか手を出していないので法律上はセーフだが、威力業務妨害とかで厳しく、かつ王族の権限で突っ込まれると追及を避けきれない可能性があるからだ。聞いた話では殺人以外でも懲役数年で指名手配されるケースもあるらしい。
「……しかし、じゃんけんみたいだな」
以前、兄から聞いた話によれば、あの女化生先輩は<月世の会>への依頼の対価として王族にあれこれと契約をさせたらしい。
そのため王族は女化生先輩に強く出られず、アズライトも様々な煮え湯を飲まされたために「あの寄生虫」呼ばわりなのである。
ゆえに、彼女達の力関係はこうなる。
アズライトはビースリー先輩に強く、女化生先輩に弱い。
ビースリー先輩は女化生先輩に強く、アズライトに弱い。
女化生先輩はアズライトに強く、ビースリー先輩に弱い。
見事な三竦みのグーチョキパー。あるいはカエルとヘビとナメクジであろう。
『……御主、間違っても口に出してカエルとヘビとナメクジに喩えるなよ?』
分かっている。流石に自分でも女性の喩えとして『これはない』と思ったところだ。
「そ、そういえば、エリザベートの護衛を中断させてまでリリアーナに何を命じたんだ?」
俺は車内の空気を変えようと、アズライトに質問をした。
リリアーナをエリザベートの護衛から外してまで、何を命じたのかが気になっていたのも確かであったが。
「壊れた国宝のカルチェラタンへの輸送と担当者への修理依頼の仲介よ。あれを任せるならリリアーナが一番適任だったから」
「国宝?」
国宝の輸送ともなれば重要な任務だ。余程信頼した人間にしか任せられない。
でも、壊れた国宝なんてものをわざわざカルチェラタンにまで運ぶ理由は……。
「あ」
俺の中で壊れた国宝と……今のカルチェラタンで作っているものが重なった。
「煌玉馬……か」
「ええ。建国王の時代から伝わる王国の国宝よ。先の戦争で壊れてしまったけれど、ね」
【黄金之雷霆】。リリアーナの父であり、王国最強の騎士であった【天騎士】ラングレイ・グランドリア氏に預けられていたオリジナルの煌玉馬。
しかし、先の戦争で【魔将軍】の神話級悪魔との戦いでラングレイ氏は死亡。
【黄金之雷霆】も煌玉馬の自動修復が効かないほどに壊れてしまったと聞いている。
「直せるのか?」
「まだ分からないわ。<遺跡>で見つかったのはあくまで【セカンドモデル】の生産設備だから。でも、今のあそこには王国でも数少ない機械技術に特化した<マスター>が常駐しているし、壊れたまま死蔵しておくよりは余程復活の目があるわ」
なお、その機械技術に特化した<マスター>とは何を隠そうブルースクリーン氏のことだ。
元々は皇国の<マスター>であったらしく、上級職は【高位技師】と【高位整備士】という筋金入りの機械系生産職である。
そんな人の<エンブリオ>が機械殺しであることも、今はPKをやっていることも、謎と言えば謎だ。
「半月前まで巷で悪名を伸ばしかけていたあの<ソル・クライシス>の元中核メンバーに任せる、というのが少し気になってはいるのだけれど」
「彼らも心を入れ替えて……はいないかもしれませんが、高報酬のクエストを任せている限りは安心できる手合いです。PKはカシミヤのように戦いそのものが目的の手合いでもない限り、ある程度実利を考えて動きますからね。報酬に不満がなければ仕事は果たすでしょう」
「そうね。封鎖事件の時のアナタみたいに」
「ぐぅ……」
……別の話題で多少緩和されていた車内の空気が、振り出しに戻った。
とりあえず、俺ではこの空気を変えることは出来ないと悟ったので、「様子を見てくる」と言って後部のコンパートメントに移ることにした。
◇
後部コンパートメントの座席には黄河の第三皇子であるツァンロンと、もはや見慣れた異形の迅羽が座っている。
ちなみに車内であるためか迅羽はいつもよりテナガアシナガを短くしているため、別段窮屈そうな様子もない。
「あン? どうしタ?」
「前のコンパートメントの空気が重苦しすぎて……」
「なんダ、修羅場カ? お前こっちに来ていいのカ?」
「いや、そういう方向の重苦しさじゃない」
あと、修羅場だとどうして「俺がこっちに来ていいのか」という話になるのだろう。
「レイさまほどの方でも、女性同士の諍いには敵わないのですね! 勉強になります! 僕も気をつけないと」
そんなことを悪気皆無のニコニコ笑顔で述べたのは、ツァンロン第三皇子だ。
黄河の王子ではあるが腰は低く、俺や迅羽に対しても「さま」とつけて呼んでいる。それに俺達から話すときも「口調は自然なままでお話しください」と言われている。
皇子が他国でそんな態度をとっていて大丈夫だろうかとも思うのだが、本人曰く「僕は政治にも特に関わりのない皇族ですから。そういうことに気を遣わなくてもいいのです」だそうだ。
第三皇子とはそういうものなのだろうか?
「まぁ、苦手といえば苦手だな。女性の諍いって怖いんだよ。言葉がメインになるし……」
「……いや、あいつらの場合は最終的に武器が出るんじゃないカ?」
…………そうかも。
鎧着た先輩と【アルター】抜いたアズライトの構図がありありと浮かぶ。
あ、先輩がここでも相性負けを……。
『流石に手は出さぬと思うがのぅ。共通の……友人である御主の事もあるし』
少しでも抑止力になれれば幸いだよ……。
「……話を変えようか」
「そうだナ」
「ツァンロンはこれまで王都で何していたんだ? たしか、本当は一ヶ月前、あの<超級激突>のときにはギデオンに向かうはずだったんだよな?」
「はい!」
アズライトとツァンロンは、あのフランクリンの事件が起きた日にはギデオンに来るはずだった。
しかし<流行病>の影響でそれは延期された。その後も<流行病>やフランクリンの事件の影響、そしてあの<遺跡>の一件などでアズライトが忙殺され、今に至るまで後回しになっていた。
その間、ツァンロンの方は何をしていたのだろう。
「今回は外交のお役目以外に、僕自身の見聞を広める旅でもありました。ですから、王都や西方の港町を見学させていただきました!」
「ちなみに、そういうときは大体オレが護衛についてたナ。今のコイツ、ステータス低いシ」
「なるほど」
ちょっと違うかもしれないが、長めの修学旅行みたいなものでもあるのか。
「迅羽さまのお陰で港町も日帰りで行けましたね!」
「一国の中だし、カルディナみたいにだだっぴろい砂漠でもないからナ。日帰り余裕だロ」
……超音速機動出来る人って世界狭く出来るよな。
「しっかし、今回もこんなトロトロとした車に乗らなくても、俺が抱えて跳べばあっと言う間にギデオンだろうニ」
「迅羽さま、さすがにそれはちょっと……。これからお見合いをするのに迅羽さま……他の女性に抱きかかえられて赴いたのでは格好がつきません」
「それもそうだナ」
見合い相手が他の異性に抱きかかえられながらやってきたら、どう考えても破談ですね分かります。
「…………ん?」
お見合い?
「のぅ。御主はお見合いのためにギデオンに行くのか?」
「はい。王都では何か問題があるということで、ギデオンで行うことになっています」
「いや、私が気になったのは場所の話ではなくての。相手は誰なのだ?」
「王国の第二王女、エリザベート殿下です」
……なんですと?
ツァンロンはさらっと述べたが、それは物凄く重要な話に思えた。
だから重ねて俺からも質問しようとしたとき……。
「ん?」
不意に、竜車が止まった。
何かあったのかと窓の外を見れば……武装した集団が馬車を取り囲んでいた。
◇
この<Infinite Dendrogram>において、盗賊や山賊といった輩は世に出回るファンタジーな小説や漫画よりもかなり数が少ないと言われている。
理由は<マスター>だ。
<エンブリオ>を持ち、不死身の存在である<マスター>。その戦闘力は見た目に一切比例しない。子供かと思ったら超級職であったり、大道芸じみた着ぐるみかと思ったら戦艦を出して森ごと更地にしたりするのである。
実力の大小はあるものの、そんな<マスター>がこの世界では何万人と活動中。
うっかり<マスター>を襲ったが最後、不死身の超人と敵対することになる。
ババを引く確率を考えれば、そうそう道行く者を襲ったりは出来ない。
ゆえに、そんな状況で賊をする者は四種類に限られる。
一つ目は<マスター>の賊。先輩のやっていた<凶城>のように<マスター>専門であったり、あるいは<ゴブリンストリート>なるクランのようにティアンでも構わずであったりと差はあるが、『<マスター>であるゆえに<マスター>をさほど恐れない』手合い。
二つ目はかつて俺が戦った<ゴゥズメイズ山賊団>のような連中。ティアンでも有数の実力を兼ね備え、用意周到で数も多い。『<マスター>が相手でも対抗できる』という自信がある手合い。
三つ目はカルディナと王国の交易路であったギデオン東の<クルエラ山岳地帯>のような、『強奪が成功した時のメリットが大きすぎる環境にいる』手合い。欲に駆られてリスク度外視で賊をする。
そして四つ目が……今俺達を襲おうとしている連中だった。
「ケケケ! 荷物とその竜車を置いていきな!」
「女も置いてけえ!」
いかにもな言葉で竜車を取り囲み、武器を振り上げて恫喝している者達。
しかし武器は粗末であり、レベルも……多分然程高くはない。
それでも山賊稼業を行っているのは……、俺が先ほど挙げた<マスター>を襲う危険とか戦闘力の差とか不死身さとか、そもそも<マスター>でなくても強い人いるよねとか、そういうことに全く思い至らなかった手合いだからだろう。
きっと御者が女性のリリアーナだから与し易しと踏んで襲ってきたのだろう。
しかし、そのリリアーナだって【聖騎士】である。たしかギデオンの事件の後にエリザベートの護衛任務の傍ら、修行して鍛え直し続けていたので今は三〇〇レベル台だったはずだ。
加えて、そのリリアーナもこの竜車の中では下から数えたほうが早いのである。
だからきっと、彼らの正解はこの竜車を襲わないことだったのだろう。
しかし、時既に遅し。
彼らの目の前で竜車後部のドアが開き、一人の人物が降車する。
「あァ? なんダ、王国にはこんなわかりやすい山賊がいるのカ?」
「なんだ、て、め…………えぇ……?」
そう言って竜車から降りた相手を見て、山賊は言葉を失う。
それはそうだろう。「本当に竜車の中に収まるのか?」と疑問に思うほどの長身――身の丈四メートル超の怪人が出てくればそんな反応になる。
『人の竜車に傷つけてねえだろうなぁ?』
次いで前部のドアから降りてきたのは、三メートル近い全身鎧に身を包んだ怪人。
明らかに超重量な大鎧の怪人が、両手に持った盾をガンガンと打ちつけ合う様は恐怖を誘う。
「レイが<ゴゥズメイズ山賊団>を潰してから、こういう話もあまり聞かなかったのだけれど。……他国の賓客にとんだ醜態を晒すことになったわ」
最後に降りたのは仮面をつけた怪人。
前二人に比べればまだマトモそうだと山賊達は考えたらしかったが、仮面の怪人が剣――【元始聖剣 アルター】を抜き放った瞬間に尻餅をついた。失禁している者もいる。
鑑定する力などなくても、それが恐ろしいものであると本能に叩きつけられてしまったのだろう。
もはや山賊達に戦う意思など欠片もない。
襲おうとする相手の危険さを測れない相手であっても、問答無用で『これはやばい』と納得させてしまう圧力が三人の怪人……もとい女性にはあった。
『きっと、今王国にいる怖い女のトップスリーだの』
「個人的な感想だけど、先輩か迅羽外して女化生先輩がいれば完璧だった」
『……それ、アズライトには言わぬ方がよいの』
「…………そうだな」
そうは言ったものの、今はある意味女化生先輩がいるよりも状況がまずい。
迅羽はともかく、あとの二人が露骨に機嫌を悪くしている。
先輩は車内でのストレスにより殺気立っているし、アズライトは盗賊に襲われたこと自体にひどく腹を立てている。
このまま放置すれば、惨劇になるかもしれない。
これは止める必要があると思い、俺も三人に続いて車内から降りることにする。
「あ、戦闘になることも考えて装備はちゃんとしよう」
状態異常警戒してネメシスは黒旗斧槍、両手の【瘴焔手甲】の噴射口は開けて、MPやSP出せるように【紫怨走甲】もスキル起動、【黒纏套】のフードは被って、【ストームフェイス】も装備して……これでよし。
俺は竜車を降りて、戦闘という名の惨劇に入る寸前だった面々に声をかける。
「先輩もアズライトも落ち着いてくれ。そいつらどう見ても戦意が失せて」
俺が制止の言葉を言い掛けると、
「ぎゃあああああああああ!?」
「バケモノの親玉だあああああ!!?」
「おがあちゃあああああん!!」
先ほど以上の阿鼻叫喚の悲鳴をあげたり、山賊達は気絶したり、地に伏して頭を擦りつけ始めた。
逃げようとしているのに、腰が抜けて立てない奴までいる。
「……Why?」
まるで三人の怪人……もとい女性よりも恐ろしいものを見たかのような山賊の反応に、俺は首を傾げるしかなかった。
◇
その後、抵抗の意志など皆無の山賊達は、通信魔法の連絡を受けて駆けつけた王都の騎士団に連行されていった。
逮捕された彼らであるが、その顔は安堵に満ちていた。
余程の恐怖を味わったのだろう。
ネメシスは『レイの格好が駄目押しすぎたの』とか言っていた。
流石に、「あの三人と比べても怖いのか?」と己の装備に対して疑問を抱きはじめた。
……まぁ、疑問を抱いても性能優先して装備は変えないけれども。格好いいとは思うし。
余談ではあるが、俺としては襲ってきた盗賊への文句という共通の話題で、アズライトと先輩の間の空気が若干和らいだのが救いだった。
To be continued
(=ↀωↀ=)<山賊曰く
(=ↀωↀ=)<「美人の女騎士だったのでノリノリで襲撃したら」
(=ↀωↀ=)<「中から明らかにやばいバケモノが続々と出てきた」
(=ↀωↀ=)<「最後には地獄から湧いて来たようなひどいのが出た」
(=ↀωↀ=)<「初めての山賊だったけど、あんなのがいる地獄には行きたくない」
(=ↀωↀ=)<「罪を償ったら実家の農家継ぐよ……」
(=ↀωↀ=)<とのこと
( ̄(エ) ̄)<どんだけクマ
(=ↀωↀ=)<ちなみに前二話の衣装描写はこの場面のためのネタ振りである
(=ↀωↀ=)<お手元に二巻がある方は321ページの挿絵ベースでご想像ください
 




