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第二十四話 【ギーガナイト】

 □【煌騎兵】レイ・スターリング


「……あァ!? 僕が……、この俺、【魔将軍】ローガン・ゴッドハルトがッ!! フランクリン程度に劣るだとッ!?」

「そう言っているだろ?」


 フランクリン本人のステータスは最弱だろう。

 だが、奴はそれを自らの作り上げたモンスターで補っていた。

 相手への対策も欠かさず、自身の安全管理も把握し、常に切り札・隠し玉を持ち続けた。

 その戦いへの姿勢と隙のなさは、本人の戦闘力が低いことなど瑣末でしかないほどの脅威だった。

 俺があいつを倒せたのは兄や仲間達、ギデオンの<マスター>の尽力があったからだ。

 だが、こいつは違う。

 戦術の詰めも、悪魔の編成も甘い。

 加えて……より明確な欠点(・・)がある。


「取ッり消せぇぇぇぇぇぇッ!!」


 俺の言葉がよほど頭に来たのか、【魔将軍】は正気を失くしたように大剣を振り回す。

 純然たる前衛型でないとはいえ超級職のステータスで振るわれるそれは速く、強いものだろう。

 だが、決闘ランカーの剣閃よりは、遥かに避けやすい。


『レイ、こやつ……』

「気づいたか」


 ネメシスもこいつの欠点に気がついたようだ。

 【魔将軍】はドライフの決闘一位。

 普通に考えれば王国の決闘ランカーより戦いやすい、なんて話にはならない。

 だが、俺が強化されていることを除いても、こいつは決闘ランカーに劣っている。

 その理由は、明白だ。

 俺は切り結びながら、【魔将軍】に向けて再度確認の言葉を放つ。


「決闘でも、悪魔を使役して勝ち抜いたんだな」

「それが、どうした!!」


 それがどうしたも何も、それがこの状態の答えだ。

 決闘においても悪魔軍団を召喚して、自分で切り結ばないまま勝利してきた。

 あるいは、決闘ならばアイテムロストがないことを利用し、ラングレイ氏を倒したという神話級を毎試合使っていたのかもしれない。

 そして、レベルを上げるためのモンスターとの戦闘でも、悪魔を使っていたはずだ。

 その結果が、これだ。


「……大剣の扱いが下手すぎる(・・・・・)

「なぁッ!?」


 【魔将軍】としてのステータスは持っているだろう。

 だが、それらをまるで使いこなしていない。

 剣の振りを見れば、俺が共に訓練した近衛騎士団の誰であってもこいつより遥かに上。

 身ごなしも、決闘ランカーとは雲泥の差だ。

 こいつは超級職で、<超級>だ。

 だが、あまりにも悪魔と<超級エンブリオ>の能力に任せすぎた。

 こいつの<超級エンブリオ>はジョブスキルを強化するものだと、先日情報を仕入れたマリーから聞いている。

 それで、強力な悪魔軍団を簡単に展開できるのだとも聞いている。

 敵は悪魔の物量で押しつぶし、強敵も神話級で退けてきたのだろう。

 そして、それだけ(・・・・)で勝負がついてしまうから、それ以上(・・・・)になっていない。

 こいつ自身は、何一つとして戦いを磨いていない。

 ただ、<エンブリオ>やジョブのスキルをそのまま組み合わせて使っているだけ。


 ――プレイヤースキル(・・・・・・・・)が全く備わっていない。


 あるいは、かつて備わっていたものも、悪魔軍団に頼るうちになくなってしまったのか。


「だから、悪魔が動けなければ何も怖くない」


 こいつは俺より速いだろう。だけど見切れる。

 こいつは俺より強いだろう。だけど避けられる。

 こいつは俺より頑丈だろう。だけど当てられる。

 こいつ一人なら、脅威ではない。

 他の<超級>ならそうではないし、そんな状況に陥らない。


「一対一なら、俺が勝つ」

『いいや、二対一だな』

「ああ……そうだな!!」


 ネメシスの言葉に応じ、裂帛の気合と共に更なる斬撃を放つ。


「馬鹿なッ! 俺は、王国最強の騎士にだって勝ったんだ!!」

「ラングレイ氏はお前と相対する前の戦いで重傷を負っていた。だからお前を仕留めきれず、神話級悪魔を呼ぶ時間を与えてしまった」


 開戦と同時に近衛騎士団を狙った悪魔軍団の襲撃に応戦し、その後は少数で悪魔の囲みを突破して【魔将軍】に肉薄した。

 最初の戦いの時点で、国王や部下を護るために誰よりも前に出て多くの傷を受けたのだと、俺と一緒に訓練した近衛騎士団の面々は言っていた。

 万全であれば、呼ぶ前に【魔将軍】を倒せていただろう。

 こいつは、満身創痍で悪魔を抜けてきたラングレイ氏に神話級でトドメを刺しただけだ。


「俺相手にも、神話級を呼んでみるか?」

「そんなことが、できるかああ!! お前如き下級に、特典武具を失うなんて勿体のない真似が……!」

「――だからお前はフランクリンより弱い」


 あいつは勝つためならば一切惜しまず、特典武具を投げ打ってモンスターを創るだろうから。

 そのモンスターが使い捨てであろうと、間違いなくそれをやる。

 そういう奴だ。


「ぐ、ウゥ……!!」


 言葉の応酬の最中も、黒旗斧槍と大剣の斬り合いは続いていた。

 そして、【魔将軍】の傷ばかりが増えていく。

 それらは致命傷には程遠いが、確実なダメージだ。

 既に【ブローチ】もない、このまま詰めていけば……こちらの勝ちだ。


「悪魔共ォ!! 何をしている! 俺を、俺を守りに来い!!」


 【魔将軍】は声を張り上げ、瘴気の中で苦しむ悪魔に向けて声を張り上げる。

 だが、【衰弱】と【酩酊】によるものか、その動きは鈍い。


「クソッ! あの老いぼれに減らされていなければ、いや、最初からもっと多くを……!」


 後悔らしきものを口にする【魔将軍】にさらなる斬撃を浴びせる。

 そうして放たれた黒刃の一閃が、【魔将軍】の左目を切り裂いた。


「が、アアアアア!!」


 痛覚はないだろう。

 だが、視界の半分を喪ったことで【魔将軍】は狂乱の度合いを強める。


「クッソガアアアアア!! 役立たず共ォ!!」


 左目の欠けた怒りの形相で、【魔将軍】は後方の瘴気の中で呻く悪魔を睨む。


「だったら、使えるようにしてやる!! ――《コンバージョン・デモン・フレア》ァァァァ!!」

「ッ!?」


 【魔将軍】がそのスキルを宣言した直後、多くの気配が消えた。

 さらに、俺の体にも複数の状態異常の影響が現れる。

 これは……!


『レイ! 後方の悪魔が消え、全て炎の塊に――』


 ネメシスの言葉を聞くのと、背後から膨大な熱量が迫ってくるのを感じるのはほぼ同時。

 振り返ると――禍々しい炎の玉がこちらに向かってきていた。


「クッ!!」


 【魔将軍】の放ったスキルが自身の悪魔軍団全てを消し去り、攻撃魔法に変換するスキルであったのだと悟る。

 《逆転は翻る旗の如く》の対象であった悪魔も消えたことで、複数の状態異常が俺を縛る。

 ――回避不能。


『任せろ!!』


 だが、命中の直前にネメシスが黒円盾に切り替わり、


『《カウンターアブソープション》!!』


 二つあったストックの一つを使用し、その攻撃魔法を光の壁で吸収する。

 だが、一枚では耐え切れず、ネメシスは二枚目の《カウンターアブソープション》までも使用する。


『二枚目は……耐え切れる!』


 そのことから、今の魔法の威力が三十万以上六十万以下であると推定できる。


「……悪魔一体につき一〇〇〇ダメージ、か?」


 ならば五〇〇体を費やして推定五〇万ダメージ、計算は合う。恐らく、元は悪魔一体につき一〇〇ダメージなのだろうが。

 防いでいる間に、俺は予めポーチに移しておいた【快癒万能霊薬】と【高位聖水】を取り出して中身を飲み下し、状態異常を消去する。

 そうして、窮地からの防御と、再び立ち上がるための回復を済ませた。

 だが、


「――《コール・デヴィル・ギーガナイト》」


 それは【魔将軍】に悪魔召喚の時間を与えることと同義だった。


 【魔将軍】が呼び出したのは、人間大の悪魔だった。

 身長は二メートル強。

 分厚い金属鎧で全身を覆い、兜のスリットからは蟲の脚らしきものが幾つも覗いている。

 そして、右手に大剣を、左手に大盾を携えていた。

 悪魔の姿は、俺がこれまで戦ってきたモンスターと比べれば、いっそシンプルと言ってもいいもの。

 だが……悪魔の威圧感は、あの【ゴゥズメイズ】をも上回っていた。


「ハハハハ……いやいや、今ので終わらせるつもりだったんだがな。だが、耐えたとしても問題はない。こいつが出た以上、勝負は決まりだ」


 その悪魔を呼び出したことで安堵したのか、切羽詰っていたときとは打って変わった様子で【魔将軍】は話しかけてくる。


「そうか? 五〇〇体の悪魔が一体になっているが?」


 そう言ってはみるが、自分でも分かっている。

 この鎧の悪魔……あの軍団とは存在感の桁が違う。

 はっきり言って、あの五百体よりこの一体の方が恐ろしい気配を放っている。


「分からないか? この【ギーガナイト】は伝説級(・・・)に相当する悪魔だ!!」


 その言葉に、俺の感覚が正しかったのだと理解してしまう。


「特典武具を使わずに済むギリギリのコスト、貴様如きに使うのは勿体ないが……散々に言ってくれた礼だ。念入りに仕留めてやる」

『WOWOWO……』


 【魔将軍】の傍らに立つ伝説級悪魔【ギーガナイト】は、蟲の脚を蠢かせながら不気味に呻く。

 同時に、威圧感も強まっていく。


「……伝説級、か」


 以前、マリーが言っていた。

 『伝説級の<UBM>はボクくらいの、要するに準<超級>の戦闘系<マスター>で勝率が五分です。だから、レイさんが【ガルドランダ】を倒せたのはかなりのレアケースですね』、と。

 つまり、相手はマリーやジュリエットに近い力量のモンスター。

 俺はかつて伝説級の【ガルドランダ】を倒したが、あれは【ガルドランダ】が真の力を発揮する前に不意討ちで倒したに近い。

 古代伝説級の【モノクローム】についても、あれはネメシスの第三形態が奴への最適解であったことや先輩の助けが大きい。また、奴が癖の強い特化型の<UBM>であったこともある。

 対して、この【ギーガナイト】は明らかに純粋な戦闘力に寄っているタイプだ。

 どこかに特化していればその欠点を突いて勝機を見出せるが……それは望み薄。

 俺が耐えてダメージを蓄積し、《復讐するは我にあり》を当てようとしても……その前に俺が息絶える。

 加えて、虎の子の《カウンターアブソープション》は先ほどの攻撃魔法を防ぐのに使い切った。

 なるほど。敵は強大で、俺の勝機は薄い。


「……だからどうした」


 相手が強大であることなど、【魔将軍】と戦うことを決めた時点で重々承知。

 むしろ、神話級が出てくることも考慮していた。

 伝説級で済んでいるなら安いだろう。


「勝機は、まだある」


 奴が犯した最大のミス。

 それは悪魔を対価とする自らの攻撃魔法(・・・・・・・)で、俺を狙ったこと。

 魔法のダメージ、五〇万は既にネメシスに蓄積されている。

 あの【ギーガナイト】を掻い潜り、《復讐するは我にあり》を【魔将軍】に当てればそれでケリがつく。


『こうなると、やはり《応報》のチャージ時間はネックだな』

「ああ。だが今は……こっちで押し通す」


 悪魔共も死んで、強化は切れている。

 それでも、こちらはまだ【ブローチ】もある。

 死に物狂いで喰らいつき、【魔将軍】に《復讐するは我にあり》を叩き込む。


「やるぞ、ネメシス」

『応!!』


 ネメシスが黒円盾から黒大剣に変じ、俺達は【魔将軍】に向けて駆け出し――


「ハハハ、距離を詰めれば勝てると思っているんだろうがな……それはもう無理だぞ?」


 ――直後、一瞬で俺達の目の前に壁の如く現れた【ギーガナイト】に阻まれた。


「!?」


 重装甲とは思えない速度。

 そして目の前に立つと同時に奴は攻撃モーションに入っており、その大剣を下方から切り上げてきた。


「ヅッ!!」


 咄嗟に黒大剣で阻むが、その接触の衝撃で強烈に弾き飛ばされ、通りに面した建造物に背中から激突する。

 直撃を受けていないその一度の交錯で、HPの四分の一……三〇〇〇近くが削られた。


『レイッ!!』


 ネメシスの警告の声に、すぐさま体を動かそうとする。

 だが、間に合わず――俺の首筋を大剣が薙いだ衝撃を感じる。

 それは正に絶命のダメージであり、懐の【救命のブローチ】が発動した気配を覚える。

 一度の無効化で立ち上がるが、そこに追い討ちのように脳天へと振り下ろされた刃が当たる。

 それもまた【ブローチ】によって無効化されるが、今度は破損判定によって【ブローチ】が砕け散った。

 だが、俺も三度目の攻撃はただ受けるだけではなかった。


「《復讐するは(ヴェンジェンス・)我にあり(イズ・マイン)》!!」


 衝撃即応反撃。

 攻撃を受けると同時に叩き返すその技術で、【ギーガナイト】の胴体にこれまでのダメージの倍撃……五万近いダメージを打ち込んだ。

 だが、


「……こいつ!!」


 【ギーガナイト】の胴の鎧は砕け、肉が大きく抉れて出血したが、それだけ(・・・・)に留まった。

 【ギーガナイト】はよろめきもせず、二本の足で立ち続けている。

 それが意味することはただ一つ。


 五万程度のダメージでは、この【ギーガナイト】を倒すには足りないということだ。


『WOWOWO』


 腹のダメージによるものか【ギーガナイト】は大剣を振るわなかった。

 だが、左の裏拳でまた俺を数メートルも殴り飛ばす。


「か、ハッ!」


 その衝撃に、最初の相手であった【デミドラグワーム】を思い出す。

 恐らくは、あのときの俺と【デミドラグワーム】との差に近いほどの差が、今の俺と【ギーガナイト】にはある。

 だが、やられたままではいない。

 殴り飛ばされながらも、右の手甲を向ける。


「《地獄、瘴気》!!」


 黒紫の瘴気が奴へと吹きつける。


『WOO』


 だが、堪えた様子はない。

 どうやら、あの悪魔軍団よりもよほど状態異常への耐性が高いらしい。


「……隙がない、な」

『ハッ……。そういえば、“純粋に強い”モンスターとの戦いは、あまり多くなかったのぅ』


 ネメシスの言葉に、荒く息づきながら頷く。

 俺が戦ってきた圧倒的な強者には、絶大な長所と共に欠点があった。

 対して、この【ギーガナイト】にそれはない。

 ただ単純に速く、硬く、強いだけの相手。

 それが、ここにきて恐ろしい難敵となっている。


『《カウンターアブソープション》のストックがあればまだいいが……。それもなしにあと数回攻撃を受けるのは自殺行為だの』


 ネメシスの言葉に、頷く。

 恐らく、直撃は一度で、防いだとしても三度でこちらの生命(HP)が尽きる。


「ハハハハハ! どうだ! これが伝説級の悪魔だ! この【魔将軍】ローガン・ゴッドハルトの力だ!!」


 【魔将軍】の高笑いが聞こえる。


「AGIは亜音速! STRとENDは一万オーバー! そしてHPに至っては三〇万オーバー! これを倒せるものなら倒してみろ! ハーッハッハッハ!!」


 ……なるほど、名前の通り、騎士系統に近いステータス配分だ。

 魔法能力は低いのだろうが何の慰めにもならない。


「……あの兜の奥の急所(頭部)に、五万も当てれば殺せるか?」

『急所狙いをするにしても、溜め込めるかは怪しいところだのぅ』


 純粋なタフさなら、俺がこれまで戦った中でもトップクラス。

 高火力が見込める《シャイニング・ディスペアー》のチャージも、まだ八割程度しか済んでいない。

 もう一つの手も、この状態で使えばデスペナルティは確実、か。


「なら、やれることは一つしかない」


 亜音速の【ギーガナイト】を掻い潜り、何十メートルと先にいる【魔将軍】本人を倒す。

 ……至難だな。


「だが、可能性はゼロでも……ない」


 ネメシスが大剣から黒円盾に変じる。

 相手の攻撃をかわし、あるいは直撃を避けて、この距離を詰める。

 話はシンプルだ。成層圏の怪物を倒すよりも、余程。


「往くぞ、ネメシス」

『応!』


 俺達は【魔将軍】目掛けて走り出す。

 無論、それを黙って見過ごす相手ではない。


『WOOOOOOO!!』


 【ギーガナイト】は再び亜音速で動き、真正面から俺の胴を両断するように大剣を振るう。


「ッ!」


 その一閃を前転するように回避し、同時に黒円盾のネメシスを背後に回す。

 直後、恐らくは蹴撃によるものと思われる衝撃が黒円盾越しに俺を襲い、数メートルも押し出す。

 だが、これを前進と判断する。

 ダメージは受けたが、俺はまだ生きている。

 そのまま駆け出し、【魔将軍】との距離を詰める。


 だが――、


『WOWOWO……』


 後方にいたはずの【ギーガナイト】が、既に目の前にいた。

 今しがたまで、後方にいたはずなのに。

 亜音速とはいえ……!


『WOWOWO』


 ――違う。

 ――後方からも(・・・・・)、同じ声が聞こえてくる。


「まさか……!」


 俺の行く手、【ギーガナイト】に阻まれた道の先にいる【魔将軍】。

 その顔は、笑みを深くしていた。


二体目(・・・)……!!」

「正解ダァ!!」


 その言葉と同時に前方の新たに召喚された(・・・・・・・・)二体目の【ギーガナイト】が大剣を構える。

 また、後方にいる一体目の【ギーガナイト】が動く気配も背中で感じた。


 俺は――二体の伝説級によって挟み撃ちにされていた。


 To be continued

余談:

《コンバージョン・デモン・フレア》:消費ポイント『0』

自身が召喚中の悪魔(最大一〇〇体)を消去し、消去した悪魔の数×一〇〇のダメージの炎熱攻撃魔法に変換する。


( ̄(エ) ̄)<ベルドルベル戦でこれを使えばよかったんじゃないクマ?


(=ↀωↀ=)<そうすると悪魔の囲みが薄くなり


(=ↀωↀ=)<どうしても火力の打ち合いになります


(=ↀωↀ=)<そのとき、「消して」、「変換して」、「炎飛ばす」と段階踏んでる分


(=ↀωↀ=)<ベルドルベルの攻撃を先に受ける恐れが大きかったのです(相手は音速だし)


( ̄(エ) ̄)<……そこはちゃんと考えてたんだな、あいつ



《コール・デヴィル・ギーガナイト》:消費ポイント『150000』

伝説級の悪魔を呼び出し、使役する。


(=ↀωↀ=)<この【ギーガナイト】や神話級悪魔の召喚は


(=ↀωↀ=)<説明がシンプルすぎる上に『一体召喚』などの記述もなく


(=ↀωↀ=)<コストを賄う以外に<エンブリオ>とシナジーできないのが難点です


( ̄(エ) ̄)<ま、コストが本来の十分の一で済む時点で十分っちゃ十分クマ


(=ↀωↀ=)<ちなみに一体呼んだ時点で閣下は今回のクエスト報酬含めても赤字になりました


(=ↀωↀ=)<二体なので大赤字です

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